表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヘレナとウィル〜隣国の王子と交わした約束〜  作者: シャルru


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/79

33.はじめまして

 

 4月の大学はどこにいても人だらけ。

「あなた、どちらの出身?」

 そんな会話がつねに飛び交う

 フェルラー外国語大学。


 ヘレナが専攻する語学科は、リッツから来た学生

 は少なかった。

「私はリッツから来ました。ぜひ仲良くしてくださ

 い」

 

 ヘレナは沢山友達を作って、ミーシャ達と過ごした

 ように、私生活も楽しみたいと思っている。


 他国から集まっても、共通の言語が不自由では

 なかなか打ち解けられない。

 

 ヘレナはその為にカイ先生の授業を真剣に

 受けていたのだ。

 おかげで、ヘレナは不自由なく話しかけられる。


 寮の集まり、イベントの参加、授業のグループ


 新しい刺激は、ヘレナの眠っていた好奇心を

 刺激した。

 

※※

 

 ある日、食堂でランチを取っていると、

 別棟から銀髪の髪を束ねた背の高い男性が出て

 来るのが見えた。


 え?先生?

 ヘレナは急いで食事を済ませ、先生に似た人物を

 追いかける。

「すみません!カイ先生でしょうか?」

 先生から教えて貰った公用語で話しかける。


 男性は、声をかけられた事に一瞬、

 自分ではないかも、  

 と言ったためらいを見せながらも

 名前を呼ばれた事で、ゆっくりと振った。


「そうだよ。よく分かったね。ヘレナ嬢」


 やはり見間違えるはずはない、先生だった。


 カイ先生は学園の教員を終え、また国家機関

 に戻っているらしい。

 

「——それで、今日は君にも用があってね。」


 そう言って、一通の手紙をヘレナに

 渡した。


 この封筒は……。


 ウィルの手紙にちがいなかった。

 でも、どうして?


「不思議に思っているだろう?」

 そう言って、先生はニヤリとわらった。

 

「実は今まで、殿下から『優秀な生徒がいるから一年 

 だけ見てほしい』と依頼を受けて学園にいたんだ。」


 ええー!なんですって。

 ウィルが先生を?でも何のために??


 完全に固まったヘレナをみて、カイ先生は

「それは少し大げさだけどな」

 と付け加えた。



「もちろん、今日は手紙を運ぶためだけに

 来てあるわけじゃない。

 ここでの仕事があるから…そのついでだ。

 それと、この大学の推薦は君の実力だから

 安心するといい。」

 

 ウィルったら……国家職員の先生に

 手紙までお願いするなんて……。

 

「共に仕事ができるほど成長するのを楽しみに

 しているよ」

  

 驚きでしばらく口が開いたままだった。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ