Ⅳ その場所は
「さて、私はそろそろ行かなければなりませんが、あなたたちはどうしますか? こちらは知りたいことを知れたので帰ってもらっても結構ですが」
「なら帰ります。報告書などいろいろあるので…………」
凌とローズはそう言葉を交わした。
狭い廊下を11人が歩く。
そう歩かない内に外に出て、そのままヘリポートのローズたちのヘリへと向かった。
「じゃあな、群像、また会おう」
軽く、ブルが挨拶する。
群像はブルと凌の方を向いて一礼した。
「今日1日、ありがとうございました」
そしてヘリの中に一度入ってもらった4つの武器を返そうとする前に、凌に言われる。
「それは群像くん、君が持っていろ。私たちの保管庫にあっても使われないであろう代物だからな。ただし、1つ言っておく。君には剣も銃も、合っていない。使えるのは使える――それも常人よりも使える、が、常人以上は使えない。天才の様に、操ることはできない。だから、自分に合う武器――相棒を探せ。そのとき、ここに持ってこい、その剣を。――先に言った、何でも使えることが君の適正というのはあくまでも仮説だ。探せ――」
そうして、ローズや群像らを乗せたヘリは飛び上がる。
ひとまずナチュラ村へと向けて。
その、ナチュラ村。
上空に紙飛行機が飛んでいる。
本来あり得ないほどの高度だった。
そしてあり得ないことが起きる。
紙飛行機の折り目が無くなっていく――つまり元の長方形あるいは正方形の形になっていく。
それは正方形の白い折り紙だった。
150×150のその折り紙の真ん中に、ほんの5mm程度の大きさで文字が4文字、記号が1つ書かれていた。
ナチュラ村に到着した1台のヘリから降りてきたローズは、その紙に気づく。
拾い上げて、そしてある方向――岩地獄を睨んだ。
ローズの手から滑り落ちたその折り紙にはこう書かれていた。
『たすけて △』




