Ⅲ 丘で彼らは ~ワ・セルフ街~
「……今日は多すぎる」
ぼそっと文句を言い、飛竜襲来を知らせるサイレンが流れた直後に降ろされたシャッターを一瞥、白美たちにここにいておけと一言言ったあと、店の奥にいる店長のところに行った。
「もしかして……」
「群像ってことはないでしょ。……けど、それならどこに?」
「……でも……もしかしたら平群くんは……いるかもしれない……」
「いるかもって……丘に?」
「……対飛竜の組織に保護されたのだとしたら……飛竜が現れて人が丘にいる状態で……対飛竜の組織が出ない訳がない……」
「そしてそこに群像が……。あり得ない話でもないけど……」
「とりあえず行ってみないとわからない、よね。適当に理由を付けて連れていってもらう?」
「……死にたいの?」
こおりは、一言呟いた。
別に聞かせるつもりなどなかったからだ。
聞かせても、どうせ意味がないことはわかっている。
だからこおりは文句を言いつつも、一番最初に立ち上がった。
「……まぁ……いいか……。……私の装備は気にしなくていいから……行きましょう……」
「うん」
「おう」
白美と舞子も立ち上がる。
その様子を見てか、何かを忘れたのか、ローズがこちらに一度戻ってきた。
「……どこに行こうとしている?」
若干焦っているのか、言葉遣いが少々荒かった。
白美は正直に答える。
「私たちを連れていってください」
「だめだ。……もし現れたのが『招かざる者』だったなら、守れる気がしない」
「じゃぁ、守ってもらわなくて結構です。……それに私たちが行けば簡単に見分けがつくのでは?」
「いや……つかない。外見的特徴はほんの少ししか変わらないからな」
「でもっ……」
「でもじゃない……といいたいところだが、時間がない。こんなところで押し問答もできないからな」
バタバタバタバタバタ、と爆音が店を揺らしていた。
「もう上に来てる。……確認するが、守らないぞ? 自分の身は自分で守れ。これが条件だ。守れるなら、来い」
ローズの横に、店長が来た。
ローズと店長はしばらく話した後、店の奥へと再び歩いていく。もちろん、白美たちは後を追った。
彼女たち3人は、丘へと戻る。
きのうはすいません。
活動報告した通り、データが一度飛んじゃったのです。




