7.「もっとしっかりしてください」
それは、いくつもの羽音であった。しかし普通の鳥のものとしては、あまりに大きく乱雑で、そして不吉な音だ。
微術の灯りを反射して、赤く光る複数の目。
現れたのは、胴体だけでも野犬ほどの体格を持った、巨大な鳥だ。腹側は淡褐色で背側は黒い、すぱりと色分けされた羽毛を持っている。頭部も淡い色がベースであるが、目の回りだけ帯のように黒い。その目が、ぼんやりと赤く光っているのだ。
翼を目一杯に広げれば、成人男性でも易々と覆えそうだ。しかし滑空よりも羽ばたきが多く、激しい上下動のせいで姿が捉えがたい。
それでも接近されきる前に、どうにか象明を確認できた。
【モズマンLv.9】
【鳥類型。変形・巨大化した百舌鳥で、胴と足が長いため、飛翔時のシルエットが時に人間のようにも見える。捕らえた獲物を木の枝に串刺しにし、乾かし殺す】
【体13 敏25 感21 知11 精14|HP61/61 LP30/30 EXP9】
伝聞調のおどろおどろしい情報ばかりで、特殊能力などいっさい書かれていない。とにかく捕まってはいけないのだろう、特に危険なのは体の小さな面々だ。
「チェイネ、マリーさんを守れ! 俺が突っ込む、浮いたやつはジャベリナに任せた! ハチェトリー、全部をやろうとしなくていい、雑でいいから薙ぎ払え!」
「ええっ」「おうっ」「はいっ」
剛毅の大盾を眼前に突き出し、左の腰に佩いた剣を引き抜きつつ、走る。昨日の内に新調したその剣は、ゆるく内側に湾曲した刃を持っている。コピスとも呼ばれる、切断力に優れた武器だ。
盾をかざした小太りの男に、巨鳥の群れが殺到した。ひとまず重そうとか堅そう、あるいは不味そうという判断は働かなかったらしい。日出郎は走りつつも身を縮め、盾の陰に半身を隠すと、曲刀を大きく斜めに振るった。
半回転する体に合わせて旋回する大盾が、左側から襲いかかった巨鳥たちの嘴や鉤爪を、滑らし弾き飛ばす。右側から襲いかかった一羽が、刃の描く弧の内側に潜り込んで、胴体を半ばまで引き裂かれた。
けげぁ!
不快な悲鳴が上がる。そちら側から飛来していた別な一羽が、体躯を歪めて急上昇に転じた。細い胴が伸び上がって、なるほど翼を持った人間のようにも見える。
その頭部が、出し抜けに弾け飛んだ。狙い澄ましたジャベリナの投槍の仕業だ。手足を漆黒の鎧で覆いつつ、牙を見せて獰猛な笑みを浮かべる少女。胴体部分のロリータファッションとの落差が凄まじいが、それはそれで不思議な調和があるように見えるのが不思議だ。
突出した日出郎を迂回し、後衛をついばまんと身をひるがえしたモズマンの一羽が、自身の物とは異なる鉤爪に襲いかかられた。足下を絡め取られ、そのまま地上に叩き落とされる。
鉄製の鉤爪は長く伸びた鎖の先端にあって、それを投じたのは言うまでもなくチェイネである。彼女もまた新たな武器を入手していたが、鎖の一端には分銅ではなく鉤爪をつけた物を選んでいた。
運搬の補助に使うようなただのフックなどではなく、短刀ほどの刃が三本ついた、凶悪な鉄の爪である。それを数メートルの長さの鎖でもって、遠心力を加え叩きつけるのだ。破壊力は、ただ手に装着した物の比ではない。
ばちばちと、空気の爆ぜる音がした。だらりと下げた流星蛇行刀にもう一方の手を添えたハチェトリー、その華奢な体から細い紫電が何条も生まれ、周囲に飛び散っている。
半眼で虚空を見据えていた彼の視線に力が、殺気がともった。
「――ギガノ・レビンっ!!」
突き出された切っ先から閃光が溢れ、轟音がそれを追いかける。駆け抜けた雷光は先端から円錐状に広がって、暗闇を灼き裂き、大気を金色に染め上げた。
仲間を避けたため充分な数を巻き込めはしなかったが、轟音と衝撃によって、直撃を避けた巨鳥どもも軒並み姿勢を崩している。直撃を受けたものは――全身の血液を沸騰させ、絶命していた。
これこそが召術技能5レベルの賜物、〈雲海〉の力を用いた上級の攻撃召術、〈暴猛雷〉だ。
最初のひと当たりで半数が削られ、残った魔物も体勢は総崩れ。もはや趨勢は決まった、そう断じても問題ないだろう。しかし、あるいはそれこそ、魔物どもの狙いであったのかも知れない。
色とりどりの〈蛍火〉が照らす範囲の外、頭上の暗闇から空気を切り裂いて、巨大な百舌鳥が襲いかかる。狙いは、周囲を警戒する輪の中心にいる、マレッタガレッタ。
「……させませんわっ!」
しかしその奇襲さえ、予測のうちである。伊達に仲間内で【感覚】が最も高いわけではない、チェイネの獅子の耳は、風切り音をしっかり捕らえていた。
鉄爪を引き戻す勢いのままにその場でターンし、鎖のもう一端、従来通りの分銅を頭上から迫る敵に叩きつける。降下と投げ上げでは勢いが違うが、迎え撃つ格好になったため効果は大きい。
赤く光る目の間を打たれ、軌道を歪められたモズマンはそのまま、地面に激突した。目の前でひしゃげた羽毛の塊と化し、やがて黒い霧となって消えていく魔物の姿を見ても、小女は微動だにしない。
怯えてしまったのかな、と思ってチェイネが顔をうかがうと、相手は不敵な笑みを浮かべたまま腕組みなどしていた。視線は冷静そのもので、勇者の戦いぶりを観察している風である。
そう言えば戦闘職でないとは言え、自分たちより遙かに高い力量であったな、と今更ながらに思い出した。以前からこの遺跡にも出入りしているわけだし、襲撃など慣れたものだろう。
それでもなお警戒を切らさず周囲の音を探ったチェイネの耳に、羽音とは異なる響きが飛び込んできた。
「なんか来たゼ」
ジャベリナがそう言いつつ、体勢を立て直そうとしたモズマンの一匹を撃ち落とし、黒い霧に変える。
「っ……〈暴猛雷〉は失敗だったかも知れませんね。どうやら、周囲の魔物の注意を引いてしまったみたいです」
「いいさ、どのみち行く先で、かち合うことになる相手だ」
唇を噛むハチェトリーを振り返って、ひとまず襲いかかって来た敵は全て撃退した日出郎が、息を整えつつ答えた。妙な場所で不意打ちを受けるより、足場のしっかりした場所で数を減らした方が良い。そういう判断である。
ゲームなら移動時遭遇に回数制限などなかったが、現実となったファラスにおいては、魔物も一定の生態系を築いている。周囲の魔物を狩り尽くしてしまえば、当面は襲撃を受けることはない。
なお、魔物によっては邪悪な力を含んだ大気が凝り固まり、自然発生することもあるそうだ。一定時間で再出現するさまよう魔物、というやつである。
幸いモズマンも、そしてその向こうから姿を見せた魔物も、そういったタイプではない。
【チュパ・カブラLv.11】
【植物型。葉と茎が異常に肥大して絡み合い、各所に鋭い棘を形成した蕓薹の魔物。有毒。根の弾力を利用して跳躍し、移動する。生物の血液を養分としており、獲物に根を突き刺して根こそぎ吸い取る】
【体22 敏22 感15 知11 精20|HP90/90 LP33/33 EXP11】
蕓薹とは蕪に似た根菜で、同じ菜の花の一種である。カブラという名前はそこからきたのであろう。象明によると植物ということだが、見た感じは緑色の鱗を持った、直立する爬虫類のようだ。
ただ、鱗や爪牙に相当するのが全て植物の棘であり、目や口に見える部分も虚ろな空洞だ。全長は1メートル半ほどか、ユーモラスな印象は皆無であり、近づきがたい異様さと言いしれぬ不気味さを感じた。
(なんだってUMAシリーズはどいつもこいつも、名前は間抜けなのに解説文がおどろおどろしいんだ?)
内心、ぼやく。ゴルンゴド峡谷の入り口で襲ってきたピックフットを含め、地球の未確認生物をもじったような三種類の魔物は、ゲームではまったく別なダンジョンで出現するものだ。
そのダンジョンのボスはネッシーのパロディだったが、まさかアレまで出てこないよな、なんて恐々とする。戦って勝てない相手ではないと思うが、乱戦に割り入ってこられたら、たまったものではない。
日出郎は周囲の魔物を見回し、素早く計算をした。この場の敵を全滅させたとしても、レベルアップには少し足りない。
ハチェトリー、ジャベリナも同様で、チェイネだけは可能性があるが、2~3体も取り逃せばご破算となる。つまり、LPの回復を前提にしてはいけない、ということだ。
「鳥型から優先して倒していこう。カブの魔物はリーチが読めない、警戒を怠るな」
「え、あれカブなんですか? てっきりトカゲかと」
象明の見え方に差があるのだろうか、ハチェトリーが意外そうな声を出す。
「しかも吸血性で、毒もある。からみつかれないように気をつけな」
黙って戦闘を見守っていたマレッタガレッタが、油断なく周囲に目をやりつつ、忠告してきた。危なげなくモズマンの最初の襲撃を退けたことで、一行が敵を侮ることを案じたのだろう。
だが、日出郎たちに油断はない。むしろ警戒過剰なくらいだ。空を飛ぶ魔物は初めて相手をするし、小女の背後で微動だにしない襤褸の人物の正体も、知れぬままなのである。
(どっかで聞いた覚えのある声だったけど……?)
考えた挙げ句に有名な声優に似てるというだけだった、なんてこともあるので、あまり気にしすぎないようにはする。
そうこうするうち、周囲からチュパ・カブラが跳ね寄って来ていた。前肢に見える部分を前に突き出したゾンビのようなポーズで、カンガルーのごとく跳躍を繰り返す、いびつな造形の爬虫類めいた植物。
正直なにがなんだか、という感じだ。そいつが全部で五体。
「こっちだ! 来いっ」
通じるかどうかわからないが、一応そう怒鳴って、五体中の三体が固まっているところに突っ込んでいく。途端にチュパ・カブラどもは葉の部分をほどき、ばら鞭のように何条もの帯となった上半身を、叩きつけてきた。
「うおっ」
予想外の攻撃に体が強ばるが、剣と盾とで左右からの攻撃はどうにか防ぐ。正面からのものは身を捻るが躱しきれず、頬を浅くかすめていった。それだけでも、思いきり平手打ちされたような衝撃が首を揺らす。
そこに上空から、新手のモズマンが急降下してきた。数はやはり三体、角度も速度も、姿勢を崩した日出郎に避けきれるものではない。
だが、巨鳥よりもなお高い位置で戦場を俯瞰すれば、魔物どもが巧妙に誘導されていたことに気づいただろう。すなわち、今まさに軽やかな跳躍とともに鉤爪鎖を振るう、チェイネを中心とした円状に。
「――〈朔風絶佳〉っ!」
振り回された鎖は鉤爪を先端にして、暴風を孕み伸張した。跳躍し腕を斜めに伸ばしたため、地上の魔物どもにはなんの痛痒も与えられない。だが、2メートルから上の空間は、地獄と化した。
旋風の中をモズマンどもの悲鳴が響き重なり、全て鎖で薙ぎ払われる。飛び散る鮮血が地上を濡らすより早く、全て黒い霧と化して消え、乾いた音とともにいくつもの魔晶石が落ちた。
「後は鴨打ちだゼ」
上手く範囲から逃れた巨鳥を、手際良く二叉槍で撃ち落とし、ジャベリナはにやりと笑う。
既存のものはハチェトリーの雷の余波を浴び、新手のものもチェイネの嵐に煽られた。生き延びたモズマンどもは軒並み翼を痛め、あるいは姿勢を大きく崩し、まともな機動力を残してはいない。
数が多いので最初はどうなるかと案じたが、日出郎が囮に徹したことが功を奏したようだ。上空の掃討が済み次第、地上の吸血植物どもを――そう考え、ちらりと日出郎が引き受けきれなかった残り二体のチュパ・カブラに目をやる。
一体はまだ遠く、間合いに入るまで、あと数呼吸ぶん余裕があった。もう一体には、ハチェトリーがいつの間にか、足止めの召術を打ち込んでいる。
足元、というか根元に〈小塊〉。そして充分な集中の後に、
「〈小雷〉っ!」
稲妻が叩きつけられた。力量では格上、ぶつけたのは初級召術が二つ。だが優れた技量と高度な召導具により、二撃で必殺となっていた。
張りつめた表情を敵に見せていた少年は、相手が暗緑色の魔晶石を残して消えると同時に、かすかに誇らしげな笑みを見せる。
そうして改めて主を向いたその顔が、瞬く間に引きつった。
「勇者様っ!?」
三体の魔物に囲まれた日出郎は、その場で尻餅を突いている。いつかのように合成召術を放とう、という様子ではない。足に力が入らず、くずおれた感じであった。
毒にやられたのだ、という認識にはすぐに至った。慌てて流星蛇行刀を構える。焦り顔をしたジャベリナの二叉槍が、炎に包まれた。チェイネが必死に、伸びきった鎖を手元に引き戻す。
そして三体のチュパ・カブラが、ほどけて無数の鞭と化した体を、一斉に日出郎に叩きつけた。多重の炸裂音が、突如として巻き起こった土煙の中に響く。
「勇者「様」「ッ」「さま」!!」
仲間たちの恐怖と驚愕の声。三人が三人とも、ただ己の役目を全うしていたのだ。その最中に一瞬、ほんの一瞬だけ、日出郎から視線を逸らした。それが偶然に重なり、彼の危地を見逃す結果となった。
悔やんでも悔やみきれない。とにかく一刻も早く日出郎の安否を確認しなければ、彼を囲む敵を排除しなければ、どうか最悪の事態にだけは――
「危ないところだった、です」
蒼白なままそれぞれの攻撃を完遂しようとした三人の背後で、場違いに呑気な声がする。無機質な、しかし蠱惑的な甘やかさを秘めた声。
土煙と見えたのものが、あっさり吹き散らかされた。そして体の上部が爆ぜ焦げ、ばさつき、出来の悪いオブジェのようになった植物魔物どもが現れる。
その中心で青い顔をしつつ、ぽかんとした表情の日出郎。彼が振り返った視線の先は、仲間たちの向こう、マレッタガレッタの背後。
「ご一同、もっとしっかりしてください、です」
めくれた襤褸もまた、破れて焦げて、吹き散らかされていた。突き出す両手、指先が金属製の筒になった奇怪な革手袋にそれぞれ握られるのは、煙をたなびかす原始的な造りの短銃。そして漂う、火薬の匂い。
白い脚衣と帯鉄鎧に身を包み、眼鏡をかけた少女が、そこにいた。
¶
ほんの瞬き一つ二つの間に、重度の風邪をひいてしまったような悪寒と目眩、そして脱力感。一呼吸ごとに、じわじわと体力が減っていくのを自覚できる。これが『毒』の状態異常か、とわかった時には遅かった。
まともに立っていることすらできず、日出郎は敵を前にしてその場に、へたり込んでしまう。ゲームであれば初期から買える、安い状態回復薬であっさり治ってしまうものが、これほど辛いとは。
(考えてみれば『中毒症状』って、現実じゃ物凄い大ごとじゃないか)
なんてことを考えている場合ではない、迫り来る三体のチュパ・カブラの攻撃を、どうにか耐えなければ。
そう思って体を縮こめたところに、突然の炸裂音である。頭上で起こった爆発が銃撃、正確には小型砲弾の着弾後に起こった爆発だ、と気づいた時には敵は動きを止めていた。
「君、は……」
迫っていた攻撃を中断させてくれた相手を、ぽかんとなって見つめる。ゴルンゴドに入ってすぐの戦闘の直後に邂逅した、岩の隙間に潜んでいた少女であった。
少女は自身の浮かべた青い〈蛍火〉と同様、半目で日出郎を見返す。嫌悪や軽蔑といった負の感情があるのではなく、目に映る物事すべてに興味がないような、無機質な視線だ。
そしてその目のまま、突き出していた両手の短銃を下ろす。銃口が広がった短くて太い銃身を持つラッパ銃、中でも銃床を排して銃身を切り詰めることで、片手で扱えるようにした竜火筒と呼ばれる短銃だ。
地球で中世に用いられたラッパ銃は前装式の散弾銃だが、少女のそれは散弾銃ではあり得ない射程と精度を持っていた。見た目は似ているが、中身は全くの別物、あるいは泉宝であるのかも知れない。
彼女のことを見つめていられたのは、それまでだった。爆発に打たれなお動こうとしていた周囲の吸血植物どもが、火線に、鉤爪に、稲妻に打たれて砕かれる。
先ほどに倍する多重の大音響、鼓膜が破れるかというほどの衝撃が、霞がかったような意識を叩き起こした。
「勇者「ッ」「さま」「様」!!」
必要以上の気合いで半死の敵を撃滅した仲間たちが、青い顔をして駆け寄る。
真っ先にハチェトリーが傍らに膝をつき、解毒の手段がないため、ひとまず〈治癒翠光〉で体力を回復させた。
「いやあ、申し訳ない。格好つけて飛び出しておいて、まんまとやられたわ……」
「謝らないでください、僕たちも不注意でした」
充分に警戒していたはずなのに、囮役の日出郎をフォローしきれなかった。殲滅を優先し過ぎて、残り三人が攻撃に集中したためだ。少年少女のどちらかは遊撃、あるいは援護役に回るべきだったのだろう。
「俺たち、まだまだだな」
苦笑いする日出郎。だが反省の言葉を口にしながらも、仲間に向ける視線は柔らかい。どうあれ生きているのだ、次はもっと上手くやればいい、と考えた。
蒼白な顔をしていた少年たちも、彼のかもし出す緩い雰囲気に、表情を和らげる。そんな彼らの背後で、唐突な炸裂音が響いた。
「まだまだ、です」
驚いて振り向くと、生き残りの魔物が次々と短銃に撃たれている。弾薬の効果が一定でないのか、表皮が破裂したり全身に火花が散ったりと、まるで不安定な科学実験に失敗しているかのようだ。
淡々と銃を撃ち終え、敵を掃討し終えた後に、眼鏡の少女がゆっくり振り返る。
彼女は一方の銃を鎧の腰に下げると、空いた手を背中に回し、筒のような物を取り出した。なにをするのかと見ていると、その筒を持ったままだったもう一方の銃の銃口に詰め、なにやら操作をする。
そして銃口を――日出郎に向け、引鉄を引いた。
【モズマンLv.9】
鳥人間と書くと人力飛行機乗りが想起されてしまう、危険な存在。目撃された場所で事故が起きたり、題材にした映画の関係者が非業の死を遂げたりすると言う。目撃者に脅迫電話をかけたりもする。決め台詞は「お前も早贄にしてやろうか!」
【彎月刀Lv.10】
直前まで鉈を使っていたため、扱い方が似た武器を選んだようだ。同名で直刀が半ばから曲線を描く、斧のように使う古代武器も存在する。
【鉤爪鎖Lv.11】
中国には飛爪という似たような武器が存在するが、どちらかと言うと服に引っ掛けたりするのが主目的で、爪そのものの攻撃力はそこまででもない。とある残虐超人は『飛爪返し』という、対この武器専用の技を持っていたりする。
【チュパ・カブラLv.11】
外見・特徴ともおどろおどろしい割に、名前が可愛いせいでいじられがちなUMA、チュパカブラ。吸血鬼界(?)では武闘派として知られる。
魔物としてのチュパ・カブラは植物型ゆえ〈火山〉系の召術に弱く、実はジャベリナが前面に出ていればさほど苦戦する相手でもなかった。
【蕓薹】
地球での別名はスウェーデンカブ、あるいはカブラとも。栽培しやすく貯蔵性が高く、味は蕪よりもイモ類や南瓜に近い。
【UMAダンジョン】
ゲームでの名前は『這い寄る物どもの棲家』。おどろおどろしい洋館風の建物で、翻訳口調の農夫から依頼を受けて探索する。ゲーム全体のメインシナリオとは別に進行する物語に、触れることになる。
【危地を見逃す結果】
コマンド制のRPGではよくあることである。
【脚衣Lv.12】
ホーズとも。爪先から腰までを一体化して覆う、タイツ状の下履き。童話などで王子様の足を覆っている白いタイツ、と言えば通じやすいだろうか。
【帯鉄鎧Lv.13】
盗賊とは関係なく、帯によって補強された複合鎧。ベルト飾りがやたら多いタイトスカートのビジネススーツ、というデザインは製作者の趣味であり、一般的な仕様ではない。
【毒】
種類は様々だがチュパ・カブラの毒の場合、ワラビ中毒を極端にしたような症状が見られる。倦怠感と悪心、神経痛および痺れ。麻痺とは違い身動きは可能だが、早めに処置しなければ危険。
【安い状態回復薬】
毒消しの名前で商店に並んでいる。どんな中毒症状にも有効で服用後すぐに効果を発揮する、というファンタジーでなければ許されない出鱈目な代物である。
【竜火筒】
竜騎兵の語源、という説もある手持ち火縄銃。ただし本編に登場するものは、形状こそ似ているが別物である。




