表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/109

串焼き鳥とヨダレの海。







 辺りが真っ暗になり始めてきたので、葉っぱをかき集めて焚き火を作った。

 ネチスタの木は燃えにくく、葉っぱは火を点けるとその燃えにくさゆえに長くじわじわと燃え続けるんだって。



「マシュ! 今夜は何を作ってくれるんだ?」



 わくわく顔のミュゼさんが、解体が終わると同時にマシュさんに問いかける。



「串焼きにするか。お前の好物だったな」



 それを聞いてやったあ! とぴょんぴょん跳ねるミュゼさんの横で、きちんとお座りをしてヨダレを垂れ流しているルビーさん……。



 ミュゼさんは手先がとっても器用だそうなので、マシュさんが串焼きに使う串を造っておいてくれと頼んでいた。ネチスタの細い木の枝はあちこちに落ちているので、それを細く削って拵えるんだって。



「串焼きにする肉の準備を手伝ってくれるか?」



「もちろんです! 多分、殆どうちの従伴が食べちゃうと思うので……」



 ハハハと笑いながら、マシュさんはもも肉の部分を一口サイズに切り分けていく。私は研いでもらったナイフで脂の多いぼんじりの部分を切り分けていく事にした。



 おしりのお肉は脂のかたまりのようで、ぷりぷりと刃先から逃げる。何とか一口大に切って、次は胸肉を切り分ける。



 胸肉は脂身がなく、しっとりしている。こちらはスイスイと切り分けて、あっという間に終わった。



 お手洗いと偽り、皆から見えない場所へと移動して、こっそりと合わせダレを作っておいた。おしょうゆとお酢と酒とみりんとお砂糖、それに塩コショウと顆粒だしを加えたもの。トッピング用にワンクルーにもこっそりとお買い物を頼んで、白ネギと大葉を買って来てもらって、細かく切っておく。



 丁度切り分けて終わった頃に、ミュゼさんも串を造り終わったようなので、いざ夕食の準備!



 一口大のお肉達を串へ刺していく。ネチスタの葉っぱも、火を通すと苦味が減って食べやすくなるってマシュさんが言うから、お肉の合間に葉っぱも丸めて刺してみた。



 大量の串焼き(見た目は完全な焼き鳥)を焚き火の周りに刺してしっかり炙りながら火を通していく。



「ふあぁぁ~! いい匂い! ね! もう焼けた!?」



 ミュゼさんがばたばたしながら焚き火の周りをぐるぐるしている。ツインテールのせいで、可愛い犬に見えてきたぞ……。



「まだ焼けてねぇ。まあ待ってろ。焼けたら教えるから」



「前に生焼けのお肉を食べてお腹を壊したのを忘れたのですか? マシュの言う事をきいて待っていなさい」



 マシュさんとモーリーさんに制されて、ミュゼさんはピタッと止まって座る。



 私の傍らにも、同じ様子の二匹が居る。ひどいのはそのヨダレの量。珍しくエンリルまでもぽたぽたとヨダレを垂らしている。



 もうすぐ出来るからね。もう少し待ってるんだよ。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ