悩むエンリル。
昨夜、みんなが寝静まったのを見計らって自分のステータスの確認をしてみた。ルビーが起きていたらまた笑われるからね!
名前︙橋本 伊織 種族︙人間族(召喚者)
Lv︙34 年齢︙26
職業︙テイマー 従伴︙紅竜
体力︙553 魔力︙1248
固有スキル︙ショッピング+1
職業スキル︙リンク ミニマム/エンド
ラージ/エンド コート/エンド
鑑定
あんまり強くなってなかった! 自分のレベルも上がってきたからなのか、以前より詳しくステータスも見られるようになっていた。
そういえばこっちの世界は日付けの概念はあるのかな? 向こうみたいに何月何日とかさ。四季もあったりするんだろうか?
そんな事を考えながら、気づいたらルビーに叩き起こされていた。ルビーのふわふわお腹に埋もれて寝ていたみたい。
『(よく眠っていたな。夜は早めに寝た方がいいぞ)』
『主、夜ふかししてたのー?』
夜更しってほど遅くまで起きていたつもりはなかったんだけどな、と考えながらミネラルウォーターで顔を洗って歯磨きを済ませた。
「ルビーって水の魔導は使えないの?」
『(使えぬ事もないが、イオリが飲む事が出来るほど清らかな物は生成できぬ)』
なるほど。火の魔導はお手のものだからかな? 適性の問題なのかね。
『おみずが飲みたいの?』
「うーん、近くに水場があればいいんだけれど、私がこうやってお顔を洗ったりするのにルビーに貰ったお金を使うのはもったいないなぁって思って」
『……』
……エンリルさん? 考えこんでますが、次は水魔導が使えるようになったよ! とか言わないよね?
『(イオリのために固有スキルを増やす奴だからな、ありえるぞ)』
笑いながらルビーが言う。
エンリルが何やらモニャモニャ言いながら翼を動かして悩んでいるので、その間に朝ご飯の準備をすることにした。
アイテムインベントリに残ってたもので野菜炒めをして、買ったまんま忘れていたスイカを切ったもので朝ご飯は完成。
『(イオリ! その赤いのは何だ!? そんなものどこから取り出したのだ!)』
えっ? あ、スイカ?
『(緑色の皮に包まれていたのか……!!)』
本当に赤い物に目がないね。見た目じゃわからなかったから、悔しい様子。ふふん、してやったり。
エンリルにもご飯食べようと声をかける。食べながらもまだ難しい顔をしているけれど、そんなに無理しなくていいんだよ……。
『(スイカとやらも美味いな。イオリの世界のものはどれもこれも素晴らしく瑞々しい)』
お塩かけると甘みが際立ってもっと美味しいよ、かけてみる?
『(頼む)』
軽くお塩を振ると、幸せそうにルビーはスイカを頬張っている。
エンリルも難しい顔をしたままきれいに食べてしまった。




