現場-仕事と超能力者-
ちょっとエグいかもしれません
別サイトぴよぶっく内でカテゴリランキング5位、総合124位取りましたあ!
「分かるよなぁ?
政府に家族奪われてテロリストになった野郎には分かるよなぁ?」
そう言いながら、私は鈴先輩を殺した犯人に一歩ずつ近づいて行く。
はじめは私みたいにテレポーテーションを使えるのかと思っていたが、
使えないようだったので心の傷をえぐる言葉と共に近づいて行く事にしたのだ。
「なぁ?答えろよ…!なぁ!」
声を大きくする度に犯人はビクリと体を踊らせる。
「おいおい、こんなことでいちいちビビリなさんな。
私が超能力を使えばお前の体を爆ぜることだって出来るんだぜ?なぁ?」
また一歩、また一歩と犯人に近づくとアオが私の肩に手を置く。
振り替えるとアオは左右に顔をふっていた。
きっと、これ以上やるなということだろう。
「なぜ?良いじゃない?これぐらい…。」
「………俺にも恨みがあります。」
そう言う事か。
「良いわよ。殺っちゃっても。ねぇ?」
すると、アオは持っていた銃の安全装置を外して銃口を犯人に向けた。
アオは超能力に比べて銃の扱いに長けているのだ。
「お……おい………。やめろよぉ。なあ…。」
と言う犯人の泣き言を憎しみのこもった目で睨みつける。
私は「アオ。」と言い、犯人に背を向ける。
その瞬間に銃声が聞こえた。
振り返ると犯人だったものがあった。
「良くやったわ。」
とアオに言うとアオは
「俺、先輩のそういう所好きですよ。」
と言った。
「アオは変わってるわね?」
「先輩こそ…。」
結局テロリストあ2~3匹取り逃がしたが、何とかテロを収めた。
「鈴先輩、一命をとりとめて良かったですね。」
「ええ……そうね。
意識は不明だけどね………。」
「明日はわが身………ですよ?先輩。」
ニヤリと笑うアオの瞳には光がなく、嗚呼、私にそっくりだなぁ。と思った。
「似てきたね…。」
ボソリと呟くとアオは
「何がですか。」
と、当然の返答をしてきたので私はクマのできた目を細めて
「何でもないよ。」
と言った。
『超能力者Rの仕事のあとの目』が私に似てきたなんて言えないよ…。
「今日も夕日が綺麗だね…。」
「どうしたんです?急に…らしくない。」
「そうだね…。」
自然に目から涙が流れて私の頬を伝って地面に落ちた。




