現場-恨み辛みと超能力者-
「やっと来はりましたなぁ。
真理はん、碧はん。」
私よりもお偉いさんに位置する
都城鈴さんは、いつも通り微笑んでいる。
その笑顔が逆に怖いのだが…。
などと考えていると、アオは私を売るように
「すいません。
先輩が俺の車で豚骨ラーメン吐いてしまって…。
それで遅れてしまいました。」
え!?
なに笑顔でサラッと言ってくれちゃってんの!?
「あのですね…
これには事情が……。」
と言い訳をいうタイミングを図るものの、
「ちょ、こっち来い!」
と都城さんに引きずっていかれる。
え!?なんでこんな怪力!?私50kgゆうに超えてるよ!?
「逝ってらっしゃい!
先輩☆」
くそ…。
アオめ…!逝ってらっしゃい怪しいし!
「真理はん、
あんた大丈夫かいな!」
いきなりの言葉に驚いてしまう。
「へ?」
「へ?やないわ!
あんた、あんなんと組まされて大丈夫かって聞いてんねやろ!」
あんなん?きっとアオの事だろう。
でも、アオはそんなに怖くないしたぶん大丈夫だ。
「全然大丈夫です!
ノット心配ですよ!」
「なら良いですけどねぇ。
今野はんの今の目は前とは違ってはりますからなぁ。」
「………そうですかねぇ…?」
「じゅうぶんちゃうよ。
前は殺気立った目やったけど、今はなんかしらんけど
やわらこぅなったやんか…。」
「そうですかね〜?」
よくわからないが、鈴さんが言うのだからきっとそうなのだろう。
「先輩!テロリストの一人がテレパシーで交渉開始しはじめました!」
「わかった!すぐにそっちに行く!」
できるだけ交渉でテロをやめさせるのが一番良い方法だから、
早く交渉しなくちゃいけない!
「まぁ、大丈夫だと信じておきましょか…。」
「え?どうしました?」
鈴さんの声が聞き取れなかったため、聞き返してみるが帰ってきた答えは
「聞こえてなくてええんよ。」と更に知りたくなるような答えだった。
「どうしたんで……す…………か……………………。」
私の目に写ったのは鈴さんが崩れていく建物の下敷きになる瞬間だった。
とっさに上をみると、超能力を使って建物を壊したと思われるヤツが立っていた。
「許さない許さない許さないユルサナイ!」
私は涙目になりながらも、手を相手側に向ける。
「アオ!手ェかしな!
標的は分かってんな!?」
と言うとアオは弾かれたようにビクッと動き、「はい!」と返してきた。




