昼休み-ラーメンと超能力者-
「んん〜!!
美味しい!
おかわり!!!!」
私は超能力者Rとして働く草加真理。
貴方たちの世界でいう警察官。
「ちょっと…
先輩食べ過ぎ…。」
後ろだけ少し長い銀髪に十字架のピアスを付けたこの少年は、
私の部下に当たる
今野碧。
今アオは会計の際に大丈夫かと心配しているようだ。
「大丈夫、大丈夫。
公務員なめんなっての。」
そう言いながら、私は空中に箸を浮かせ、楽な姿勢をとる。
「足りなかったら、バッチ見せりゃOK、OK。」
そして、スーツについている「超能力者R」のバッチをアオに見せる。
「そうですけど、
そんなことのために超能力者Rになったんじゃ無いでしょう?
先輩は…。」
手をあげお手上げですのジェスチャーをするアオに少しイラっとする。
「…べつに、なりたくてなったんじゃないもん。
政府に利用されただけだしぃ?」
重い沈黙に耐えられなくなった私は思わず浮かしていた箸を手に取り、
あと少ししかないラーメンを再び啜る。
「……そうでしたね…………。
俺は望んで超能力者Rになりましたけど、
先輩は違いますよね。」
アオも負けじと皮肉たっぷりに言い返してくる。
「___ッ!」
ガタッと音を立てて私は立ち上がったが、
踵を返して帰るのも…
と考え座り直す。
「悪かったわね…。
こんな生い立ちで………。」
「どうしたんです?
先輩らしくもない……。」
はぁ、と吐息がアオの口から漏れる。
「「………。」」
最後の一口を食べ終わり、何を話すか考える。
すると耳にさしたイヤホンから声が流れてきた。
「ねえ。」
「何ですか?」
「テロ発生だってよ。」
するとアオははぁ、と再び吐息。
「俺らには休み時間の保証も無いんですかねぇ。」
「まあ、良いじゃない?
ちょうど食べ終わったし、まさにBestタイミングよ。」
すくっと立ち上がり、会計を済ませ、私達は「超能力者R」としての
仕事を始めるために中央庁へと向かった。
「さて、次はどんな事件かしら?」
私の顔を見て、アオはニヤリと笑う。
「先輩、楽しそうですね…。」
「そりゃそうよ。
ストレス発散を超能力者Rの特権として出来るのよ?」
アオはゆっくりと瞼をおろし
「違いない。」
と呟いた。




