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超能力という名の科学
「お……かあ…さ…………」
ピーピーピー
『心拍数低下中、心拍数低下中』
けたたましいサイレンとともに響き渡る機会音の声。
少女はヒュー、ヒューと空気の漏れるような音で
必死に息をしている。
【まだ死にたくない。】
そんな響きの込もった音。
ヒュー、ヒュー、ヒュッ
突然心臓の鼓動が早くなり、機器から聞こえてくる音も聞こえなくなった。
目は血走り、血管も所々浮き出してきている。
超能力者の誕生である。
超能力者になった理由はきっと横に立つ男の持っている、
黄緑色の薬に有るのだろう。
「んふふ。
さあ、早く目覚めろ。
超能力者Rとしてな…。」
それに反応するように少女は薄く目を開けた。
その目は元々の色である赤色とは違う、青色に変色していた。
「……ワタシハダレ?」
「お前は今日から…。
草加真理だ。」
「了解です…。」
最近アルフィナ国国民の中では科学の力により人工的に自分を超能力者にし、
自らを生物兵器としてテロを行うという事態が起こっている。
そんな中、アルフィナ国政府は同じように作り出した超能力者を
「超能力者R」と名付け警察官として国民と対峙させようとしていた。
ソノ警察官の誕生にはどんな手も使うのが、
追い込まれた人間という名の政府である。




