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重機王フェリドゥン ~ロボで戦う社畜、気付けばハーレムラブコメ展開になる~  作者: 沢クリム


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05.早乙女・エル、神田・レイ

 


「そう、ニワさんから話は聞いてたけど、やっぱり変わり者揃いなのね、この部署。

 私は早乙女・エル。24歳。呼び方は任せるけど、基本的にファーストネームのエルで結構よ。

 今まで先端重機開発室の事務作業をやっていたわ。この室内の文房具や備品の発注から、予算書の確認と管理などをね。

 加えて、サブオペレーター業務もやったかしら。シミュレーション内で、になるのだけれど。

 皆さん、よろしく」


 二人が来てから、まず元々居た俺とティアさんが自己紹介をした。

 その後、部屋の入り口付近から、長机の会議スペースに移動して、まずはエルさんの自己紹介。


 エルさんは、黒髪を低い位置で一纏めにしたローポニーテール。

 一部の隙も無い女性用ビジネススーツを身につけた、クールな印象を受ける女性だ。

 ティアさんのセーラー服もサラッと流してた。すごい、俺は未だに引っかかっているのに。


「いやー、こんな格好で申し訳ないっす。てっきり追加作業かと思ってちゃって…。作業服で失礼するっすよ。

 自分、神田・レイっす。23歳っす。どうぞ、レイとお呼びくださいっすよ。

 今まで、というか、先ほどまでちょっと機械いじりの方をやってたっすよ。

 って言っても、黒金重工のベテラン工員の方々がリモート作業されてる途中の目視点検っすけどね。

 あ、自分もサブオペレーター業務は何回かやらせてもらいましたっす!

 いやー、楽しかったっすよね!あ、皆さん、よろしくっす!」


 レイさんは、ふんわりとした茶髪のショートヘア。

 本人の言うように、作業服を来ている明るい印象を受ける女性だ。

 ティアさんのセーラー服を見て、首を傾げて居たものの、自己紹介で納得していた。出来るか?納得。


 二人の印象は対極、といっていいだろう。

 と言うのも、身体的特徴まで正反対なのだ。


 エルさんが女性の中でも低身長、150㎝に届かない位。

 レイさんは逆に170㎝近い。俺と同じくらいか。そのスタイルもモデル体型というか、バストウエストヒップの区切りがしっかりと付いている。

 エルさんはその……レイさんの逆だ。


 理系と体育会系、大人と子供、上品な黒猫とやんちゃな大型犬、そんな二人だった。



「うんうん!ひとまず、この先端重機開発室の主要メンバー揃い踏み、ということだ!

 ちなみに、私は服装、口調、態度に一切の口出しをするつもりはないよ!

 『アーマーパージ!』、というわけさ!」


 失礼な事を考えて居ると、ニワさんからまたも変な気遣いが。

 いや、それ事前に聞いた俺以外分かるわけないって。


「はい!ニワ姉様!」

「黒鉄重工創始者の言葉ね。分かったわ」

「はいっす!『アーマーパージ!』っすね!」


 伝わってるー!?

 むしろ、事前に知らなかったの俺だけ?

 帰ったら、入社時に貰った資料を見直そう…。


「さぁ、お互いの事がほんの少し分かったところで、今度は我々の仕事相手の話をしよう。

 即ち、『巨大災害』の話をね。

 ……エルくん!プロジェクターのスイッチどこだっけ?」

「こちらですよ、ニワさん」


 迷い無く取り出すエルさんと、それにお礼を言って受け取るニワさん。

 そして、ニワさんはどこからかタブレットを取り出し、操作していく。

 無線接続をしたのか、壁面の映し出されるのは、所謂プレゼン資料的なスライドデッキ。


「今日話すのは、まずは基礎知識の共有と確認、次に現在の社会情勢、最後に先端重機開発室の今後についての三点だよ」


 同じ内容が、壁面に投影される。

 俺は、懐に忍ばせていたメモ帳とペンを取り出し、話を聞く体制を整える。

 見ると、他の皆もそうしている。


「うん。皆熱心で関心、安心。後でスライド内容は共有にあげておこう。


 さて、巨大災害、この脅威に人類が直面してからあまりに日が浅い。

 初の発生は今から30年前、西暦2020年の話さ。


 世界各所にて、巨大かつ凶暴になった既存の生物が現れた、それらの被害をまとめて『巨大災害』と呼ばれた。

 この名前は現在まで受け継がれているね。


 この既存生物も、両生類、爬虫類、鳥類、陸上哺乳類の脊椎動物に限らない。

 節足動物である昆虫類、甲殻類、多足類の無脊椎動物でも確認されている。 


 さて、ここで、ちょっとした確認だよ。

 大学時代は、生物学を専攻し、約2年前の先端重機開発室設立当時からワタシをサポートしてくれているエルくん!


 『巨大災害』として確認されて居ないのは、どんな生物かな?」

 またもや、芝居がかった動作でエルさんに手を向けるニワさん。

 スライドの内容をなぞっている時には静かなのに、こちらを向くときには笑みを浮かべながら、楽しげに質問する。


「淡水魚と海水魚の魚類、海中を住処とするイカやタコの軟体生物、イルカやアザラシの海棲哺乳類。一般的に言えば、海の生き物達ですね」


「すばらしい!加えて、今までの解説に補足はなにかあるかな?」


「……恐らく、わざとだと思いますが…軟体動物門、二枚貝綱、ハマグリ、ホタテガイ等の二枚貝の仲間も『巨大災害』として登場した記録がありますよね?」


 エルさんはよどみなく質問に答えたが、追加の質問に答えるには少しの間があった。


「そう、その通り。そして、それが巨大災害を既存生物と似ていながら、全く別の生物であると人類が気付くきっかけになった。

 つまり『コア』の発見に繋がるのさ」



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