7 〜 征司 ver 1〜
今日は、いつもと違う朝。
あの子が昼から出かけるという。
一緒に暮らさせてもらってから、初めてのような気がする。
まあ、俺もずっと一緒にいるわけじゃないけど…
どことなく、嫌そうな空気を身にまとって、キッチンに来た彼女。
「おはようございます、先輩。 いつも、すみません。」
そう言って、テーブルに着く。
「おはよう。 なんか… くたびれてるね?」
つい、出てしまった。
怒らせただろうか?
だけど、彼女は、ため息をつくだけで、ええ、そうですか?、と答えただけで、手を合わせて、いただきます、と言った。
俺もつられて、いただきます、と言うと、食事を始める。
「河森さんは、出かけるのお昼頃だっけ?」
「アッ、先輩、お昼と夕飯は、心配しないで下さい。 今日は、用意してくれると、担当さんが言ってたので。」
「あぁ、大丈夫だよ。 俺も出かけるから、予定してないよ。 なんか、不思議だね…」
「?」
つい、口から出てしまった。
彼女は、キョトンとして、俺を見る。
「いつもは、逆だから。」
「そうですね、私、ひきこもりですから…。 まぁ、たまに、断れなくて、社会に出るんです。 たまにだから、疲れて、ヘトヘトになるので、今日は、放置でお願いします。」
「そんなに?」
「えぇ、たぶん、うさ様達のご飯をあげたら、ドロのように眠るかと…。 だから、明日の朝も起きれるか、自信ないです。 いろいろすみませんが、よろしくお願いします。」
そう言って、彼女は、ダイニングを出て行った。




