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新宝島  作者: たかたか
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15/21

第15話:懲罰

一方、その頃、シルバーの野営地では激しい怒声が響いていた。



シルバーは義足をガンガンと床に叩きつけ、目の前の三人を睨みつけていた。クック、ヘンリー、アンの三人は肩をすくめ、申し訳なさそうに立っている。


「てめえら……! 俺の船にジムごときの小僧とガキ女が忍び込みやがっただと!?しかも火薬とピストル、それに大事な地図まで持っていかれた!?お前ら、舟番を任せていたはずだろうが! 何やってたんだ、この役立たずども!」

シルバーの隻眼が怒りに燃え、太い声が森に響き渡る。


クックが真っ先に前に出て、大きな腹を揺らしながら必死に言い訳を始めた。

「船長! 違うんです! 俺はちゃんと見張ってたんですよ!ただ……ちょっと暑くて、ほんの少しだけ目を閉じただけで……それに、クックは疲れてたんです! この年で舟番なんて重労働ですよ!」


ヘンリーが慌てて横から口を挟んだ。

「僕のせいじゃないです! クックが『少し寝るからお前が見張ってろ』って言ったんです!僕はちゃんと起きてたのに、アンが『お腹すいたから何か食べてくる』ってどっか行っちゃって……」


アンが即座に反論した。

「ちょっと待ってよヘンリー! あなたが『一緒に昼寝しようぜ』って誘ってきたんじゃない!私は『仕事中だよ』って断ったのに、あなたが『5分だけ』って……結局クックがイビキかいてて、私が起こそうとしたら三人とも寝落ちしてたのよ!全部あなたのせいよ!」


クック「俺のせいじゃねえ! お前ら二人がうるさくて眠れなかったんだ!それに船長、地図は机の上に堂々と置いてあったんです。隠してなかったのが悪いんじゃないですか!?」

ヘンリー「そうですよ! 僕なんかピストル持って頑張って撃ったんです!でも外れちゃって……あ、でも一発は海に当たりました!それって成果じゃないですか?」

アン「成果って何よ! 結局三人とも転んで気絶しただけじゃない!船長、私だけは頑張ったんです! 刀も持ち上げようとしたんですから!重かったけど!」


シルバーは額に青筋を浮かべて三人を交互に見つめ、とうとう大声で吼えた。

「うるせえ! 全員黙れ!言い訳がましいこと抜かしてんじゃねえ!お前ら三人は罰として、一週間船の大掃除を命ずる!甲板も船底も、隅々まで磨け! 飯も抜きだ!文句あるか!?」



三人は揃って肩を落とした。

「「「へい……」」」


クックがぼやいた。「一週間か……死ぬな、これ……」

ヘンリー「やっぱり飯抜きか……」

アン「あなたたちのせいよ、本当に……」


その時、森の方から見張りの部下が息を切らして駆け込んできた。

「船長! ジムたちの動きが出ました!拠点から全員で出発したようです! スパイグラスの丘の方角へ向かっています!」

シルバーの表情が一瞬で変わった。隻眼に冷たい光が宿る。

「ようやく動きやがったか……ふん、待たせやがって。よし! 全員集合だ!宝に向けて出発する!ジムどもより先に洞窟に着くぞ!動け、怠け者ども!」


シルバーの号令一下、海賊たちは慌ただしく動き始めた。武器を手に取り、食料をまとめ、松明を準備する。クック、ヘンリー、アンの三人も罰を言い渡されたばかりだったが、渋々他の仲間たちと共に荷物を担ぎ、列の最後尾についた。


シルバーは義足をコツコツと鳴らしながら先頭に立ち、密林の奥を見つめて低く笑った。

「トム・ゴールドの宝は俺のものだ……ジム、待っていろよ」


こうして、シルバー一味もついに宝の洞窟を目指して動き出した——

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