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ノーツ化スキルで異世界無双  作者: フィグタマ
魔法使いの残党編
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第八十鈴 武術の国

モサ子とはぐれてしまった響とのなかはとある老人に招かれて武術の国に向かったのであった。

響達はモサ子は行方不明になっていることに気づき辺りを捜索し始めた。


「モサちゃん!!モサちゃんどこ?」


「おーい!モサ子!!モササウルス!!隠れてないで出てこい!!」


響とのなかは予想外の出来事に戸惑う。


「どうしよう。モサちゃんとはぐれちゃうなんて全然考えてなかった!!」


「おい!待て!落ち着け響!いいか。落ち着けよ。まずあいつがいないと俺たちは他の世界に行くことができない!この世界から出ることもできない…うおおおおお!!やばいぞ!どこだモサ子!!!」


のなかは戸惑いを隠せない。


「そうだった。モサちゃんの力で異世界を渡ってたんだもんね。のなかどうしよう。私達の旅もう終わっちゃったよ」


「やばい。やばいぞ。いや、今は恐竜の島と同じ状況だってことだ。とりあえず山の山頂に向かってそれらしい姿がないか見てみるか」


「そうだね!モサちゃんがモササウルスに変身してたら頂上からでも分かるもんね!」


響達は高い山脈の頂上へ目指して歩き始めた。


「おい。待て!異能力者ども」


「え?」


響とのなかが振り返るとそこには一人の老人がいた。


「おぬしら、この世界のものではないな」


「え、あ、はい。私達は別の世界から来ました」


「この武魔(ブーマ)もおぬしらが倒したのだな?」


老人は横たわるオオカミ男を指さしていた。


「ああ、確かにそうだな」


「そうか。よろしい。おぬしたち。わしの村に来い。お前達に話がある」


「え?」


響とのなかは謎の老人に誘われるがまま。山の中にある村に招かれた。



◇



「すごい!!あの山脈の中を地盤を固めて平らにして村を作るなんて」


「しっかりした地盤だ。これは崩れないわけだな」


響達は村の門まで来た。


「でっかい門だな!」


響とのなかは巨大な門の前に立つ。


「例の異世界から来たもの達じゃ」


老人は門番に響達の話をして村の中に通してもらった。その門番の顔はやけに響達を恨むように睨んでいた。


「え、のなか。なんかここ怖くない?」


「ああ、俺もうすうす気づいていたが、殺気がすごいな」


響とのなかは木製の赤色の宮殿の中に招かれた。

招かれた大きな広い部屋そこには豪華な椅子に座っている1人の男がいた。


「なるほどな。こいつらか」


老人は何か男に伝えてその部屋を出て行く。


「話を聞こう。お前達は異世界のものか?」


男は響達へ問う。


「は、はい。そうです」


「よくもまぁ、易々と戻ってきたな!」


「え?」


「お前達異世界の者がこの世界で行った行為は死刑に値する!」


「え?え?ちょっと待ってくだい!私達、何もしてないですよ!」


「言い訳をしても無駄だ!お前達を八つ裂きにしてくれる!!」


「おいおいおい。響どうする?こいつら話が通じないようだぜ?あの化け物がそこまで大切な生物だったのか?」


「えっと!私達は異世界の侵略を行ってる空間スキルの魔法使いを止めるために旅をしているんです!」


「よくもまぁそんな戯言を!打撃のスキル保有者であったわしの息子、リュウ・格斬の命を奪っておいて!!」


「打撃のスキル?」


響とのなかはその言葉に聞き覚えがあった。


「もしかして、製造の国で戦った…」


「たしか、名前はチー・スミス」


その言葉を聞いた途端男はさらに顔が赤くなる。


「そうだ!その女だ!知っているということは仲間だな!」


「え、いや違いますよ!なんだったら私達はそいつはと戦っていました!」


「その女が息子を殺したせいで、この世界は今や武魔(ブーマ)達の支配下になっている!全てお前達の仕業だ!!」


「やばいぞ、響!こいつ怒りでおかしくなってる。言葉は同じなのに会話ができない!」


「のなか!失礼だよ!彼らと私達は敵同士じゃない!話し合えばわかるはず!」


ーーーチリン!


響の鈴がなる。


男は響とのなかに向かって拳を振り上げていた。


「流気術:打弾連砲!!!」


「なっ!」


空気を揺るがす大きな拳が出現する。


ダッダッダッダッダッダッ!!!


連撃が響とのなかに繰り出される。


「ぐはっ!」


のなかは空気の拳に当たり吹き飛ばされる。


タタタタタタタタタ!!!!


「この攻撃…重い!!」


響とのなかはそのまま力に押されて部屋の外に追い出される。


「のなか大丈夫?」


「へ!丈夫なのが俺の取り柄だぜ?」


「よかった。中庭に兵隊がたくさん囲んでいる…」


「今から俺たちの死刑を行おうってか?」


「でも、私は戦う気はないよ」


「残念だが、向こうは戦う気満々って感じだぜ?」


男は壊れた扉からゆっくりと外に出てくる。


「我が名はギュウ・格斬。お前達、異世界の者が殺したリュウ・格斬の父親だ!今!!息子の復讐を果たす!!!」


「「「おおおお!!!!」」」


周りの兵達も一斉に槍を構える。


「どうする響?一旦逃げるか?」


「いや、思う存分気持ちに向き合う」


響は一歩前に出た。


「あなた方の気持ちはよく分かりました。その気持ち私が全て受け止めます。その代わり、気持ちを全て出し切りましたら私達の話を聞いてください!!」


「ふざけやがって!!!」


ギュウは振りかぶり間合いを攻めてくる。


「流気術:打弾連砲!!!」


空気を揺るがす大きな拳が出現する。


ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!!!!


「ブレードを使わせてもらうよ」


響は腕からエネルギーのブレードを出して一撃の中に密集しているノーツを弾き始める。


タタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!!


バンッ!バンッ!バンッ!!!


ギュウの攻撃は消える。


「やはり異能力者一筋縄ではいかないな!お前達一斉攻撃だ!!」


「俺たちを死刑にしたいなら捕まえてたほうが良かったんじゃねぇか?」


「この人達。武術を使ってる。しっかりと勝負して勝ちたいんだろうね」


「わかった。周りの兵は俺が倒す。響はあのギュウとかいうおっさんを頼むぞ!」


「任せて!!」


のなかは周りから囲んで槍で攻撃をしてくる兵隊達の攻撃をうまく交わして武器を破壊していく。


ザンッ!ザンッ!!ザンッ!


「へっ!昨日メンテナンスできて良かったぜ!」


ダダダダダダダダダダ!!!!


響とギュウは連撃のバトルを繰り広げる。


「流気術:打弾連砲!!!」


ダン!ダン!ダン!!


ダダダダダダダダダダ!!!


「必殺奥義行かせてもらう!」


「いいよ!!全て弾いてみせる!!」


ダンッ!!


ギュウの周りの空気が止まる。


シュン!!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


ギュウの踏み込みで周りの空気が一気に動き始める。その速はまるで音速を超えていた。


「流気術:打弾直線!!!」


ギュンッ!


ギュウの放った拳の空気砲はまるで鋭く弾丸のように響に向かってくる。


「いい譜面…ダイレクトブレイクモード!」


響の目の前にモニターが浮かび上がる。


そのモニターは向かってくる空気砲にリンクしてその動きをモニター越しにノーツとして写し出す。


「親指勢は拳にだって負けてない!」


モニターに映し出されるノーツは画面全てを覆い尽くしている。


タッタッタッタッ!!


普通の人間では親指でノーツを弾くとなると同時にタップできる可能なノーツは二つまで。


タッタッタッタッ!!


しかし響の親指はその鋭く早いタップにより親指を同時に6つ出現させていた。


ダダダダダダダダダダダダ!!!!!


ギュウの空気砲は地面を抉るほどの威力で放たれていたが、響はその空気砲をダイレクトブレイクモードで弾き飛ばした。


バンッ!!!


「そ、そんな…」


「もちろんフルコンよね!」


響はガッツポーズを決める。


「ふざけるな。息子の仇…まだだ…流気術:打土来撃」


ギュウは地面に拳を放つ。


ガガガガガガガガガガガ!


地面に打撃のエネルギーが渡り響の足元から空気砲が飛び出し地面を隆起させる。


「ふん!」


ダンッ!


響は足で地面のノーツを踏みつけ、ノーツの弾きによってエネルギーは消え去った。


「どうですか?ギュウさん。まだ戦えますか?」


「ああ、戦う!流気術:打弾連砲!!!」


再び大きな拳のエネルギーが放たれる。


ダンッ!ダンッ!ダンッ!


しかしギュウは体力の消耗によって威力が弱まってきている。


「あなたは私には勝てません」


「異能力者め…息子を殺した報いを受けされるまで俺は倒れない」


「ギュウさん。私はあなたを倒したりはしません。ただ私の話を聞いてほしいだけなんです」


「異世界から来たやつは嘘つきばかりだ。そんなやつの話なんて聞かぬわ!」


ダンッ!ダンッ!ダンッ!!


ギュウの重い打撃の攻撃が続く。

しかし響にはまるで虫を払うようにノーツを弾いてゆっくりとギュウの元に歩いていく。


「ギュウさん。私は空間スキルの魔法使い達とは違います」


響は力尽きひざまずくギュウの目の前に立つ。


「証拠に私はあなたを殺したりしません」


「それはわしが異能力者じゃないからだろ?」


「違います。私はあなたと話がしたいんです」


「俺はお前らは1人も信用しない!!」


ギュウは響に向かって拳を振り上げる。


ダンッ!


響はノーツを使わずにその拳を素手で受け止めた。


「いった!」


「な!お前!?スキルを使わずに!?舐めているのか!!?」


「違います。今のあなたはスキルを使わなくても戦えます。それでも私と戦い続けますか?」


「ぐっ…」


ギュウは周りに助けを求められないか確認する。しかし周りの兵達は全員のなかに倒されていた。


「わしの負けだ…」


ギュウは悔しみながらそう言った。


「ギュウさん。話を聞いてくれますね」


「ああ、話を聞くとしよう…」


響はのなかを見るとのなかはガッツポーズをしていた。


「ありがとうございます。ギュウさん」


響はギュウに負けを認めさせ、対談機会を得たのであった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

チー・スミスは皆様覚えてますでしょうか?序盤に出てきた『打撃のスキル』保有者の魔法使いです。

この章ではチーにスキルが奪われた後の世界の様子を描きます。

この世界ではどのような物語が始まるのでしょうか?次回もどうぞよろしくお願いします。

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