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第七十五鈴 ドラゴンの意識

惑星909の生存者を探す響達一行は遺跡の中でドラゴンに襲われた。ルミリによって生体実験によって強化されたドラゴン「ラズベザンダー」とのバトルが始まったのであった。

遺跡の最下層にいたドラゴンが響達に反応して地上に出てきた。


「おい!お前達が話している間にドラゴンが地上に出てきちまったじゃねぇか!」


のなかが響達に叫ぶとそれにドラゴンも反応して咆哮をしてくる。


「グオオオオオォォオ!!!」


「いやーいい叫びだね。戦い甲斐があるよ」


「私もお腹空いてきちゃったよ」


「この化け物達が!…気をつけろどんな攻撃がくるかは分からないだぞ!」


「まかせてよ!のなか!なんかいつか戦ったドラゴンを思い出してちょっと興奮してきた。どんな譜面が来るんだろう!」


「響お前目が怖いぞ」


響達が話しているとドラゴンは口の中に熱を溜めはじめた。


「おい、これって…!」


「みなさん気をつけてください!ラズべザンダーは火炎放射が得意なドラゴンなんです!」


ボォオオオオオ!!!


響達が一気に火だるまになる。


「ルミリさん!危ない!」


タモはミドルロケットでルミリを火炎放射からを守る。


「タモさんありがとございます。皆さんは!」


「見た感じ…大丈夫そうですね…」


響は火炎放射のノーツを弾き切り、のなかは自慢のスーツで攻撃を耐えた。


「あれ?モサ子さんは?」


ルミリが言葉を放った瞬間からドラゴンの下からモササウルスが大きな口を開けてドラゴンを呑み込もうとしていた。


「いただきまー」


モサ子が口を閉じた瞬間。ドラゴンは空に舞い上がり、間一髪でモサ子の攻撃をかわす。


ガチンッ!


「モサちゃん惜しい!」


「まぁ、そう簡単にいかないよな!」


響とのなかはそう言ってふたてに分かれる。


「響!お前はモサ子と一緒に近距離戦を頼む!」


「言われなくても!」


のなかはそう言って背中の装備を一つ外して組み立てる。


「タモ少し手伝ってくれるか?」


「は、はい!大丈夫ですよ」


タモはのなかにいまれるがままのなかの武器を組み立てるのを手伝わさせられる。


「これって…キャノン砲だ。これでやつを狙い打つ」


のなかがそう呟いた時ルミリがのなかを止める。


「待って…のなかさん…」


「なんだ?ルミリ?あいつがお前のペットだったかは知らねぇが、危険なのは変わらない。ここで撃ち抜くぞ」


「ラズべザンダーはそんな攻撃効きません」


カチン!


のなかはキレた。


「おう!上等だぁルミリ!どっちが上か教えてやる!」


のなかはそう言ってキャノン砲を構える。


「悪いなタモ、お前のミドルロケットで標準を合わせてくれ」


「え、そこはのなかさんの役目じゃないんですか!?」


「流石にあんな動いていたら俺も狙えてねぇ…そうだ!おーい響!」


響はラズベザンダーの周りから攻撃をしている。


「何?のなか?今忙しいよ?」


「そいつの動きを止めをしてほしい!」


「動きを?何言ってるの?私が仕留めるよ」


「くっ、俺たちは基本的にソロ討伐でしか戦ってきてなかったからな。わかった!そのまま戦っててくれ!」


「ええ!?のなかさんいいんですか!?」


「ああ、響の動きは単調だ。その隙を見て俺が撃つ。タモ今から言う位置に標準を合わせてくれ」


「わ、わかりました!」


タモはのなかの言われる通りの角度で標準を合わせてる。


「てかモサ子さんとドラゴンがあんなに絡み合ってたらモサ子さんにも当たりますよ?」


モサ子はドラゴンの尻尾にかぶりついてダメージを与えていた。


「大丈夫だ。モサ子はそう簡単には死なない」


タタタタタタタタタ!!


響はドラゴンの火炎放射を弾きそしてドラゴンに一直線に閃光のように通り過ぎる。


「いまだ!狙い撃つぜー!!」


のなかはキャノン砲を放つ。


ギュルルルルル!!!


そのエネルギーは凄まじく周りの空気を巻き込みながらビームが放たれる。


「グアアァアァア!!」


ビームはドラゴンの翼と胴体に穴を開けるほどの威力であった。ラズべザンダーは悲鳴を上げて、地面に向かい落下していく。


「やったぞ!どうだルミリ。俺も強いだろ?」


「さすがです。のなかさん」


ルミリはのなかの力を認めた。


「しかしですよ。ラズべザンダーは伊達じゃありません」


ラズべザンダーの細胞はみるみるうちに回復して傷跡が一瞬でなくなった。


「は!?どういうことだ?」


「もともとドラゴンの耐久力が高い生き物なんです。ラズべザンダーはそこに特殊な血清を打ち再生力を極限に高めたキメラ生物」


「な、なんだと?」


「のなかさん。ルミリさんの言ってること当たってるみたいですよ。あのドラゴンもうあんなに元気になってます」


「うそだろ…」


のなかは自分の攻撃が効かなかったことに絶望する。


「あれ?のなかなんかやったの?」


「わかんない!でもさっきビュンって光が通った気がしたよ」


「そっか。モサちゃん私達でこのドラゴン倒しちゃおっか!」


「うん!」


ラズベザンダーはモサ子と響に苦戦する。

体の部位に噛みつき動きを封じてくるモサ子。

そこに正面突破で突撃してくる響。


タタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!!


ラズべザンダーは体の部位破壊に体力を持って行かれて火炎放射が打てなくなっていた。


「火炎放射の譜面。斬新で面白かった!でもそろそろお座り!」


響はラズべザンダーの頭をトンと弾く。


「グァ!」


ラズベザンダーは気絶して地面に落ちてくる。


「しかし、響さんとモサ子さんには勝てないんですね…」


「響は最強だし、モサ子は化け物だからな」


「いや、のなかさんも十分すごいですよ?」


「サンキューなタモ」


響とモサ子が空からゆっくりと降りてくる。


「遺跡にいたドラゴンは一旦落ち着かせたよ。ルミリの研究対象だったからモサちゃんも食べないでおいてね」


「はーい!」


モサ子は元気よく返事をした。


「ルミリさん。このドラゴンはこの後どうする?」


「分かりません。可能であれば凶暴化してしまった理由を調べたいところですが、私には彼らとコミュニケーションをとる力はないのです」


「そうだよね」


「ドラゴン通しだったらコミュニケーションって取れるか?」


「え?」


のなかが変なことを言い出した。


「ほら、いつか天空の世界でモサ子がドラゴンを食べたことがあっただろ?それでドラゴンの力っていうのがモサ子にあるならコミュニケーションをとることもできるんじゃないか?」


「あ〜〜!」


「確かに。それに天空の世界で戦ったドラゴンも私達に話しかけていたね」


「あいつは確かバジルバトスか。手強いドラゴンだったな。どうだ?モサ子できそうか?」


「分からない!でも私恐竜達とも会話してたから分かるかもしれないよ!」


「そうか。そもそもモサ子は人間じゃないもんな」


「えへへ、私すごいでしょ!」


「すごいのはスキルの力かもしれねぇがな」


「もう!のなかそうやってすぐ意地悪してくる!」


「モサちゃん、これはのなかなりの褒め言葉か嫉妬だよ?」


「そうか!じゃあ許してあげる!」


「響余計なこと言いやがって!」


「まぁまぁ、のなかさん落ち着いて。それではモサ子さんにラズベザンダーと会話ができるか確認してみましょうか」


タモはそう言ってモサ子をラズべザンダーの近くに呼ぶ。


「せーの。こんにちはラズベザンダーさん!」


モサ子は元気よくドラゴンに挨拶をした。


グオオオ「やかましいな。海洋生物。さっきはずいぶんとやってくれたな」


「いきなり襲ってくるのが悪いんだよ!私もわわわってなっちゃったもん!」


グオオ!「襲うも何もお前達はスキル保有者だろ?」


「スキル保有者?うん、そうだよ!私はなんでも食べちゃうの!」


グオオ!「お前達がこの世界に来た時から監視していたがやはり危険な奴らだ。お前等のような奴によってこの世界は崩壊した」


「どういうこと?」


グオオオオオォ!「みんな覚えている。あの爆発はスキル保有者の力だ。生き残った生物達はその力の反応をトラウマのように覚えている。そして自身の環境を守る為にスキル保有者はすぐに倒すようにしている」


「私はそんなことしないよ?」


グオオオ!「信じられるか!お前達もこの世界を破壊するに決まっている」


モサ子はラズべザンダーと会話をしていた。


「すごいモサ子さんほんとに話せるんですね」


「でも、あんまり雲行きは良くないね」


「どんな話してんだかな」


モサ子はラズベザンダーと会話を続ける。


「私達はね、この世界を侵略してる悪い人達を止める為に異世界を渡ってるんだよ」


グオオオ「異世界だと?ルアナが戦った相手がそんなことを言っていたな」


「ルアナってルミリのお姉さんのこと?」


グオオ「ああ、そうだ。わしもルアナと共にこの世界で戦ってきた仲間だからな」


「そうなんだ!ルアナって強いんだね!」


グオオ「ああ、負けてしまったがな」


「ねぇ、ラズベザンダーさん、ルアナさんを負かした人達がどこに行ったのか教えてほしい!きっとその人達がこの爆発をしたってことでしょう?」


グオオオ「違う。ルアナを負かした奴らはみんな突然目の前に現れた空間に消えていった。そしてこの爆発を起こしたのはルミリだ」


「え?ルミリが?」


びくっとルミリが反応する。


「モサちゃん何を聞いたの?」


響はモサ子に質問する。


「ラズべザンダーがこの爆発はルミリが起こしたって言ってるの」


「は?なんだと?」


「ルミリさんどういうことですか?」


「…確かにラズベザンダーは嘘は言っておりません」


「そんなルミリさん本当なんですか?」


「場所を移しましょう」


ルミリは響達を近くの広場に連れてきて切り株や、丸太を並べそこに座る。


「タモさん、響さん、モサ子さん、のなかさん、ここまで一緒に冒険してくれてありがとうございました」


「ルミリさん?」


「皆さんのおかげで今のこの惑星の状態を調べることができました。とても感謝しています。残念ながら生存者は見つからず、私の実験生物達は凶暴化しているという状況、正直前向きにはなれない状況ですね」


「そうですね。ここにいても危険でしかないですもんね」


「これから私の過ちについて話します」


「過ち?」


「ラズべザンダーが言う通りこの爆発は私が起こしました。正確には爆発を起こす少年と秘密に接触していたというのが正しいでしょう」


ルミリはこの惑星についた時のことを話し始めた。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

久々のドラゴンとの戦いになります。モサ子とラズベザンダーの空中戦は怪獣バトルのような雰囲気でした。

ラズベザンダーは元々雷を使うドラゴンで、天空の王国編に出てきた大型ドラゴンの名前の予定でしたが、名前があまりに美味しそうだったので没になった子でした。惑星調査編というあらゆる生物を出す編のおかげで改めて登場ができてよかったです。

次回、惑星全土を壊滅させた爆発回です。どうぞお楽しみください。

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