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第七十四鈴 戦士長からのメッセージ

惑星909の生存者を探し地上を探索する響達一行は先住民の遺跡を見つけ地下へ続く穴を発見した。

そこに刻まれる石像の文字をのなかは読み上げるのであった。

のなかは遺跡の最下層の文字を読み上げたのであった。


「未来の預言者天使ヨリ、侵略者への脅威に備エヨ。空間スキル保有者によって世界の脅威が交差スル」


「のなかさん!?」


「え、のなか!これ読めるの!?」


「いや、これ俺の世界の文字に似ていたんだが…」


「そうなんだ。異世界でも近い文明のものであれば文字も読めるんだね」


「まぁ、今回はたまたまじゃないか?俺もとこどころ読めない部分はある。だが、この文字の内容を読む限り、空間スキルの魔法使いの脅威を示しているんだろうよ」


「空間スキル…?それはいったいどんなスキルですか?」


ルミリが尋ねるとモサ子がぴょんと手を上げる。


「私が持ってるスキルだよ!」


ーーーチリン


そう言ってモサ子は近くに空間を出現させてルミリの目の前で空間を渡った。


「えっ!すごい!モサ子さんは本当になんでもできるのね!」


「できるっていうか本当になんでも食べちゃうだがな」


「えへへへ!食べるの大好きなんだもん!」


モサ子はドヤ顔でそういうのであった。


「ルミリさん。このスキルを持った魔法使いが今、異世界を巻き込む侵略を行っているんです。私達は彼らを止める為異世界を渡って旅をしてます」


「つまり、この文字の内容は本当に起きるってことですね」


「ああ、なんだったらこの遺跡の古さからして先住民は空間スキルの脅威を知っていたんじゃないか?」


「でもその脅威に対抗する術はなく。文明も人々も滅んでしまった…」


「なぁ、この世界の爆発はいったい何が原因なんだ?空間スキルの魔法使いの仕業だったらタダじゃ済まないぞ」


「でも空間スキルの魔法使いってそんなことする?破壊のスキルのポメラニアンを召喚してきたりちょっと変わってたような」


「確かにそうだが、スキル保有者達を倒して力を手にしてるって話だろ?お前が戦ったチー・スミスってやつも他の世界のスキル保有者から力を増幅させてたって話だぜ?」


「そうか。私たちの知らないところで怖いことしてるよ。ほんと」


「ねぇ、響!その空間スキルの魔法使い達って強かったの?」


「そうかモサちゃんはまだ戦ってなかったね」


「強いかって言われると、響の方が異常な強さだったな」


「え、それ褒めてるよね?」


「当たり前だろ?じゃなきゃ一緒に冒険してねぇよ」


「じゃあ!響一緒にいれば大丈夫だね!」


そう言ってモサ子は響の足にしがみつく。


「皆さん。お話してるところすいません。なんか奥に電子機器の反応があります!」


そう言ってタモは周り奥にある狭い部屋に向かった。


「なにかしらあの奥にあるもの?」


ルミリは警戒しながら近づく。


「あ、ルミリさん!あれってパラダイスで使っていた電子端末じゃないですか?」


「え?あ!本当だ!つまりここにはまだ誰かいるってことかしら!?」


ルミリは周りを見渡す。


「人の気配はなさそうだね…」


響は耳を澄ませたが人の気配は全く感じない。


「その電子端末みてみましょうか」


ルミリは電子端末を開きデータを確認する。


「私の世界のスマホみたい!」


「同じ様なものだろうな。どうだデータはあったか?」


ピッピッピッピ…


「あ、これって…」


ルミリはとあるデータを確認する


「どうしたなんかあったか?」


「映像としてデータが残ってました」


「映像…?」


「流してみますね」


カチ…ガーッガーガー…


音声のデータは周りの音を拾っていて雑音がひどがった。


「…う?撮れて…じゃあ…わね!」


「あ、これって…」


ルミリは画面に映る人物を見て涙を浮かべる。


「姉さん!」


その映像に映る女性はルミリの姉ルアナ戦士長であった。


『この映像を見てるということは私はすでにこの世界からいなくなっているということ。しかしこの情報をどうしても誰かに伝えなきゃ行けない。パラダイスの住民の人に見えもらえればいいけど、その人たちが今いるかはわからない。…自己紹介が遅れたみたいね』


女性は深呼吸をして真剣な顔をしてカメラに話しかける。


『私はルアナ。この宇宙船パラダイスの戦士よ。私はこの惑星909にて原生生物達と戦い我々の生息地を築き上げてきた。あと数日が経てばもう一隻の宇宙船が到着してさらにこの惑星での暮らしも豊かになるわ』


ルアナはいきなり顔色が変わった。


『しかし数日前からこの惑星の先住民と名乗る者達が現れた。彼らはこの惑星の侵攻を進める私達を簡単に受け入れてくれたわ。なんだったら原生生物の排除まで一緒になって手伝ってくれたの』


「不思議だな。普通だったら先住民は宇宙から来た奴らを警戒するはずなんだがな」


「社交的な人達だったのかな?」


のなかと響はそう言って続きを聞く。


『しかし、私は彼らのある会話を盗み聞きした。

リーダーの『ジェナリ・ナッツ』と言う男率いる黒いマントの集団。彼らはこの惑星の先住民ではない。どのように現れたか分からないけど、彼らは私達と同じこの惑星の侵攻者達だった。彼らの目的は私のスキルを奪い自身の能力上昇であった』


「え、それってもしかして、空間スキルの魔法使い?」


「話を聞く感じそんな気がするな」


『彼らは我々を利用して世界侵略を企んでいた。私はこれから彼らと戦いに行く。奴らの手段も手も何が来るか分からない。だから、記録としてこのビデオを残しておく』


「ルアナ姉さん…」


『タモ・フランク・パラダイス。このビデオをあなたに見つけてもらえることを願う。また別の者がこのビデオを見ていたらタモへ見せてくれ』


「え、タモ…ってタモ?」


「はい、ぼくです。」


きょとんとするタモに対してビデオのルアナは続きを話す。


『私は今この時、不合理のスキルを使い彼をこの惑星の着陸を拒みました。これで彼はこの惑星には降り立てません。彼は天界世紀元年、宇宙船をデザインして我々人類を宇宙へ招いたパラダイス計画を支援した財団の一人息子。彼のデザインがなければ人類はここまでこれなかった』


「タモさん…そんなすごい方だったんですか?」


「…別にすごいことではないですよ」


『最後に私がタモ、あなたを生かしたのは気まぐれではありません。最悪に対しての備えです。タモさん、もし私が先住民と名乗る彼らに負けた時。我々の村や街が崩れた時、あなたにこのパラダイスの復刻をお願いします』


「え、ぼくが!?」


『あなたにはそれができる力がある。私はそれを信じている。どうかこの通信を見つけて。この言葉が届きますように。最後に、私の妹ルアナがパラダイス2によってやってきます。彼女がもし生きていれば一緒に守ってあげてください。私ができる最善はここまでです』


ルアナはビデオを止めて、映像はそこで終わった。


「ルリミさんのメッセージ…タモさんへこの世界の復興を願うものだったんですね」


「ルアナさん…あなたが私を宇宙に取り残したんですね。でもどうやって」


「不合理のスキル。最後のスキルの発動の音…私の姉がスキルを発動してタモさんの着陸をずらした可能性があります」


「なんでもありのスキルなんだな」


「タモさん。私ルアナ姉さんの願いを叶えたい。このパラダイスの復興を行いたい…」


「そうですね!ルミリさん!でも今の私達には生物達への脅威に対抗する手段も人もないですよ。何か方法があれば…」


タモが考えてる中、のなかと響は爆発の原因について考えていた。


「結局、ルアナのメッセージでは爆発の原因は分からなかったな」


「確かに。その後の記録やメッセージがあればいいんだけど」


「まとめると、空間スキルの魔法使いと思われる奴ら。そしてリーダーの『ジェナリ・ナッツ』ってのがルアナ戦士長のスキルを奪い、パラダイスを崩壊まで追い込んだんだな。爆発も奴らのせいか」


「そうだね。ルアナさんのメッセージを見る感じそれでつじつまが合うね」


「そしたら、魔法使いの奴らが残ってる可能性が高そうだな」


「…違うわ」


「え?ルミリさん」


「爆発は先住民の方々の仕業ではない…」


「なぁ、ルミリそろそろ話してくれないか?何か知っているだろ…」


「…ええ。とても信じがたい話ですが…」


ガタン!


ルミリの後ろの石像が倒れた。


「おい!大丈夫か?ルミリ…お?なんだこれ?」


のなかはルミリが倒れた石像の後ろに書かれた言葉を見つける。


「文明を終わらせる終焉の者名はトア。彼の出現によってこの世界のバランスを保ツ」


「終焉の者…トア!?壁にはそう書かれているんですね」


ルミリが驚き声を上げる。


「ああそうだな『終焉の者、名はトア』そう書かれてるぜ」


「どうしたんですかルミリさん。何か知っているんですか?」


「トア!その人の名前をずっと探してたの!」


ガガガ、ドガーーーン!!


突然、遺跡の壁が崩れ始める。


グオーーーーー!!!


「な、なんだ!?ってちょっとあれってもしかしてドラゴン!?」


響が叫ぶ先には巨大なドラゴンが壁を壊しこちらに迫ってきた。


「あ!あれはラズべザンダー!生きていたのね!」


「ルミリ!何言ってるか分からないが、今はまずい、逃げるぞ!タモ!ロケットを飛ばせるか!?」


「は、はい!大丈夫ですよ!のなかさん!皆んなを連れて地上へ逃げます!」


バシュッ!


タモはミドルロケットを使って地上へ上がる。


「ルミリさん何か知っているの?」


「あのドラゴンは私が研究していた子。彼には特別な血が流れているわ」


「特別な血?地上に着いたら詳しく説明してくださいね」


「なんでも話すわ」


響達一行は降りてきた洞窟の穴から地上に戻ってきた。


「あのドラゴンも俺たちに反応して出てきたみたいだったな」


「確かに…」


「でも洞窟のあの狭い道を上ってくることはないでしょ」


ドドドド!


地面が揺れる。


「わー!もしかして上ってきてるのかな!?」


「モサ子なんでお前は楽しそうなんだ!?」


「だっておっきくてかっこいいんだもん!」


モサ子はそう言ってわちゃわちゃと暴れ出す。


「モサちゃん、でもね。こういう時は何もせずにやり過ごすっていうのも大事なんだよ」


「はーい!でも響の目はいつも戦いの目で溢れてるよ」


「まぁね!」


ドンッ!!!


地面からドラゴンが飛び出してきた。


グオオオオオオオ!!!!


「お前らが変な話してるからドラゴンが出てきちまったじゃねぇか!」


目の前のドラゴンを前にのなかが響とモサ子に叫ぶのであった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

先住民の正体は空間スキルの魔法使い達でした。空間スキルはスキル保有者以外が使うと一般魔法使い100人分の魔力が必要とされますが、スキル保有者からスキルを奪うことによって一人でも空間スキル使えるようになります。新キャラのジェナリ・ナッツさんも空間スキルを発動する為スキル保有者であるルアナ戦士長と戦買いました。現時点で登場している他のスキル保有者からスキルを奪い空間スキルを発動している人物は、打撃のスキル保有者のチー・スミス、獣人化スキルのミル・クーキィ、そして今回名前が出たジェナリ・ナッツの3人です。

次回バトル回です。どうぞお楽しみください!

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