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第七十三鈴 遺跡下の調査

惑星909の生存者を探しに響達は宇宙船パラダイス2の着陸地点へたどり着いた。

そこには生存者の手掛かりになるものはなかった。響達は周辺の探索を行う中でルミリの姉がよく訪れていた先住民の遺跡の場所を発見したのであった。

響達一行はルミリに案内されて遺跡の場所を探しに来た。


「見つけたわ。ここが遺跡の場所よ」


「思った通りだけど、やっぱり何もないね…」


「爆発の威力がそれほどまで強かったということね」


「地表の表面…なんだったら地面を巻き込むぐらい爆風で地面が削られている」


「そもそものこの爆発の原因も不明なんだもんね」


「そうですね。宇宙から見てたら一つの爆弾が投下されたみたいな感じでしたけど。エンジニアである僕に噂でもそんな情報は流れてきたことはありませんでしたから」


「そうなんですね」


タモがそう話す間ルミリは黙り込んでしまっていた。


「ここの遺跡に何か手がかりがあればいいんだがな。消えた先住民の行き先とかでもいいんだ」


のなかは足元の石造りでできた床を確認する。


「のなかー!こっち!みてみて!なんか地面がグラグラ動くよ!」


モサ子はのなかを呼ぶ。


「もしかして、入り口か?でかしたぞモサ子!」


モサ子に言われてのなかは足元の石の板をどかしてみる。


「入り口だ」


「そんなものがあったなんて」


「生存者がいる可能性がある。ルミリここを探そうぜ!」


「そうね!」


響達一行は遺跡の下にある地下通路に降り立ったのであった。


「あれ…ここ思ったよりも広いですね」


タモはミドルロケットから降りて一緒に地下の通路に降りてきた。


「そうだな。こういうダンジョンみたいな場所はよく通ったことがある。罠があるかもしれない。みんな気をつけて行くぞ」


「確かに、前の世界でいろいろあったからね…そうだねのなか」


のなかが先頭に立ち五人は慎重に洞窟の奥を進む。


「あれ?なんか聞こえませんか?」


ルミリが耳に手を当てる。


カサカサ…


「確かに何かこっちに近づいてくる。足音…?」


カサカサカサカサカサカサ…


「ちょっまてまてまて…これ、すげぇ数なんじゃねぇか…」


「響!みて!なんかたくさんの顔が近づいてるよ」


モサ子はそう言って前方を指さした。


「え、あれって…人の顔?」


そこには色白い人の顔が暗闇の中ゆっくりと浮かびがってきていた。


「それも何あの数!?」


色白い人の顔は奥からたくさん湧き出てくる。


カサカサカサカサカサカサ…


「あ、わかったわ」


ルミリが声を発する。


「あの生物はマスクローチの成虫よ!この惑星の原生生物で人の嫌がる模様を背中に浮き出すの。あれは人の苦しんでいる顔を模した模様かしら?」


「マスクローチ…ってまって、あれ、ミドルロケットの燃料用に走ってる虫?」


「そうだったわ。仲間の反応を感じ取ってこちらにきているのかしら?普通だったら薄暗い空間で身を隠しているの。ここの空間を見つけて繁殖していたのかしら?」


「いや、そうじゃなくて!ルミリさん!あの虫達大量にこっちに向かってきてますよ!!」


「そりゃあ、人間に倒されないために身を削って私たちを追い返そうとしてるに決まってるじゃない」


「もう!ルミリさん!逃げますよ!」


タモはルミリの手を握って入り口に戻る。


「しょうがない。響。ルミリとタモが逃げ切るまでここは俺たちが時間を稼ぐぞ」


「……。」


「おい!響!聞いているのか!?」


「私虫苦手なんだよね」


「は?」


「ここはのなかにお願いできる?」


「…しょうがない。じゃあ!モサ子一緒に!」


「あの虫達美味しくなさそう…」


「え?」


「食べたくないからのなかお願いしてもいい?」


「…お前は…!」


ガチャンガチャン!


「余裕だ!MPSマーク1元基(モトキ)ガトリング重装備!一匹残らず倒し切る!」


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!


MPSの腕からガトリングが出てきてのなかは一斉射撃でマスクローチを倒して行く。


「のなか頼もしいね。でも調査する上でこの死骸の中を歩いて行くのはちょっと嫌かな」


「そうだねなんかベタベタするね」


響とモサ子も地上に戻るのであった。



◇



響達は一度地上に戻り始める。


「今のなかが地下通路の敵を一掃してるから、私達は地上で待ってようか」


響はルミリ達にそう言って地上に戻ることにした。


「ねぇ〜タモ!遺跡の入り口って他にないかな?」


「そうですね。ミドルロケットから放つ周波数を使って近くの地盤の仕組みを見てみましょうか」


タモはミドルロケットに乗り込み電波を飛ばしてみる。


チチチチチ…


周波数を送りその戻ってくる波動を元にミドルロケットは地下空洞の場所をマップ上に移し出した。


「ちょっとこっちの方にさらに大きな空洞がありそうですね!」


「タモさんすごい!」


「いえいえ、そんな!こんなことしかできないので」


響き達はタモが示した空洞の場所に向かった。


「ここですね。でもどうやって穴を掘りますか?地上から空洞までの距離約2mぐらいありそうです」


「わかった。ここは私に任せて」


響は目標の場所に立つ。


ーーーチリン


「ダイレクトブレイクモード!」


響の中にエネルギーでできたスマホが浮かび上がる。スマホから目標地点の地盤の状態が流れてくる。


「地盤のノーツみえたよ!」


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!


響きのスマホには地盤の情報がノーツの様に流れてくる。それを親指を使って響は弾いて行く。


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!


砂埃が舞う中響きはタモのミドルロケットが入れる幅の穴を開通した。


「地面の譜面は緩いね。ちょっと物足らなかったな」


「わー!響すっごーい!」


「どうってことないよモサちゃん!そしたらここから下降りてみようか!」


そう言って響達はタモのミドルロケットに乗りスラスターを使ってゆっくりと地下に降下していく。


「先住民達が隠れているかもしれない場所。さっきの道はマスクローチで繁殖されてましたが、今回は落ち着いていますね」


「もしかするとマスクローチも知らない秘密の通路なのかもしれないですね」


タモが下に向けたライトに反応する。


「あ、地面見えてきましたね。それにしてもすごい深い場所ですね」


ガシャン!


響達は遺跡の一番下の階に降りたのであった。


「うわーーーー!!」


その時、突然上から叫び声が聞こえ、全員が上を見上げる。


「え!?なに!?敵!?」


「いや、これってのなかさんじゃないですか?」


「うわーーーゴブッ!」


のなかが上層階から落ちて地面に落下した。


「あ!のなか!お疲れ様!」


のなかは衝撃で体が起こせずにいた。


「くっ…お前達ほかにルートがあったなら俺に教えろや…」


「あ、ごめんね。のなかなら大丈夫だと思って!」


「ふっ、まぁな!」


のなかはドヤ顔で答え立ち上がる。


「爆発の影響がなかった場所。いったい何があるのかしら」


ルミリは少し興奮気味に話している。

五人は洞窟の最下層の探索を始めた。


「わー!響みて!なにこれすごい!?」


モサ子は壁に描かれた人の絵を発見する。


「え、あ、大きくて気づかなかった。何これ女の人に羽が生えている?天使かな?」


その大きな絵は白い翼を持った女性の絵であった。


「これが先住民達が描いていた絵ってこと?」


「まだわかりません。ここに文字があるのですが…それも私には解読できなさそうですね」


「未来の預言者天使ヨリ、世界を侵略する脅威に備エヨ。空間スキル保有者によって世界の脅威が交差スル。」


「え?のなか?」


のなかはそこに描かれている文字を読み上げたのであった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

現状の主なテーマは「爆発の原因」と「先住民の行方」になります。

この遺跡にて何か手がかりが掴めることを願いましょう!

次回もどうぞお楽しみください!

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