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第七十一鈴 戦士長の墓

惑星909の生存者を探しに宇宙船『パラダイス』の着陸地点へ到着した響達一向。しかしその周辺は爆発の影響により大きなクレーターと化していた。

生存者の手がかりを探りに宇宙船パラダイス1、2の着陸地点へ来た響達一行は謎の塊を拾うのであった。


「これ、人間の肉片だ…」


「「え」」


「どどどどういうことですか?ルミリさん!?」


「間違いない他の生物も研究してたからわかる。この血のつき方、肉の硬さ、人間よ」


「でも人類は1年前に爆発で亡くなったんじゃ…あ、」


「その通り…でもこれは生存者の手がかりだわ」


「あの爆発に耐えて生き残った人がいるってことね」


「どういうことだ?そしたらそいつはこの近くで他の生物に襲われたってことか?」


「そう考えるのが妥当かしら。しかし周りに飛び血がない…」


ルミリは周りを見渡す。


「つまり、生きたまま食べられた。そう考えるのが妥当な様ね」


「そんなことがあるのか…あともう少し頑張れれば俺たちと合流できたかもしれなかったってことか…」


「悲しいけど…そんな、感じね。サンプルとして一部回収させてもらわ」


ルミリはポッケの中から容器を取り出し肉片の一部を回収した。


「私達、この惑星でたくさん戦ってきたけど一般の人達にとっては凶暴な生物だったんだ」


「そうです。僕やルミリさんがここまで生きてこれたのはほんと皆さんのおかげです」


「この襲われた人は残念だったな…」


「そうだね、のなか」


せっかくの生存者の手がかりが掴めた響達一行は一気に暗い雰囲気になってしまった。


「でも、ここに生きていたってことがわかったなら他にもいるってことじゃないかな?」 


モサ子が突然発言する。


「そうだねモサちゃん!ルミリさん、きっとまだ生存者いるはずですよ!諦めずに一緒に探しましょう!」


響はルミリに声をかける。


「そうね…この方は残念だったけど、確かにこの方が爆発付近で生存者していたとなれば可能性はありだわ!」


「パラダイスの住民達はどこかにいるはずです!」


「そうね!タモさん!こんなことでしょぼくれてちゃダメね。ありがとう…ところで」


ルミリはみんなに申し訳なく話始める。


「パラダイスの位置が分かったついでに私の姉の墓に寄らせてもらってもいいかしら?」


「ルミリさんのお姉さん?」


「このクレーターの状態からして墓の場所が残っているかも分からなそうだが、そろそろ日が暮れる。他にも手がかりは今のところはなさそうだ。行ってみるか」


「ありがとうのなかさん。ここがパラダイス着陸地点としてみると、私の姉の墓の場所はこのクレーターを超えたこの位置にあるはずだわ」


「わかりました。では他の凶暴化した生物達に気をつけながら行ってみましょうか」


ルミリ達はクレーター中心から周辺の峠に戻り、ルミリの姉のお墓に向かって歩き始めた。



◇



日が暮れ始めた夕暮れ。響達は、クレーターを超えて周りの荒野を探索する。


「ルミリさんどうですか?場所は分かりそうですか?」


「確か…ここら辺だったようなはず…」


ルミリは辺りを見渡してそして足元にある石に気がついた。


「このマーク…石碑は消えて無くなりましたが地面にある石の模様で分かるわ。…見つけた。これが私の姉のお墓よ」


ルミリはお墓の前にしゃがみ込み手を合わせる。


「お墓も跡形もなく吹き飛ぶなんていったいどんだけすごい威力だったんだろ」


「見つけられてよかったなルミリ、俺たちにもあいさつさせてくれ」


のなかはそう言ってルミリの隣にしゃがみこむ。


「このマーク…え、もしかしてルミリさんのお姉さんってルアナ戦士長ですか!?」


タモはいきなり驚いて話し出す。


「なんだ?有名な人なのか?」


「タモさんどういうこと?」


「ルアナ戦士長は惑星調査隊のリーダーなんです。ここの惑星はルアナ戦士長によって開拓されたと言っても過言ではありません」


「そんなすごい方なんですね」


「そう。ずっと私を守るって言って聞かない頑固な姉だったわ。パラダイス2が惑星909へ着陸した際にもう一度出会いたかったのですが…姉は残念ながら、この惑星にて戦死してたわ」


「そんな!」


「ルミリかわいそう」


「いいえ、彼女が戦士になると決めた時からこの未来は決まっていたと思うわ。しかし彼女の強さはその常識を覆すほどの強さ。戦死というのが以外だったの」


「え、そんなに強い人だったんですか?」


「ええ姉は負け知らずの戦士だったわ」


「ルミリ、その話し方、もしかしてお前の姉はスキル保有者じゃないのか?」


のなかはルミリに尋ねる。


「ちょ、のなか何言っているの?」


「はい、その通りです」


ルミリは素直に答えた。


「えーーー!?」


「あなた達の能力や攻撃…破天荒な戦い方はまるでわたしの姉の様だったわ」


「ルミリさんのお姉さんはいったいどんな能力なの」


「…不合理のスキル」


「「「不合理のスキル???」」」


「常識という形を打ち消す最強のスキルです」


ルミリはルアナの話を始めるのであった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今の惑星909は爆発で生き延びたとしても凶暴化した生物達に食べられてしまう厳しい環境と化してしまってました。響達一行を待ち構えるこの惑星での真実は一体!?

次回、ルアナ戦士長の話です。どうぞお楽しみに!

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