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また1日開けてしまった。
どうにかペースを戻さねば……。
「ここが王都だ。この国の神を奉る神殿を中心としてできたそうだ」
四郎達が見上げる巨大な白い門には筋骨隆々の男が剣と盾を持った姿が対になるように彫られていた。
「そんな物見てないで早く行くぞ!」
そう言って子馬が門を通ろうとすると止められた。
「あれ? いつもは顔パスなのに?」
「黙れ! 面妖な馬め!」
「お前はこっちな。サータニアさん説明お願いします」
「ちょっとまて、一言文句言わせろ!」
四郎は子馬を連れて物影に行き、鏡の効果を解いた。
「……と言うわけだから。理解して貰いたい」
「あまり、理解できません。上司を呼んできてますんで、少しお待ちください」
対応した兵士の顔は関わりたくないと言っている。そして呼ばれた上司が来たちょうどその時に、
「勇者を連れてきたぞ!」
そう言って四郎が戻ってきた。四つん這いの馬の轡をはめた状態で。
「貴様! 勇者に何をやってるんだ!」
「いや、ここまでこうやって来たし。ですよね、サータニアさん」
「……そうだな」
答えながらも明後日の方を向くサータニア。
「勇者様、本当ですか!?」
「そうだ。この状態で(馬車を引いて)ここまで来たんだ。もうこの状態でいいんじゃないかと思ってる」
「いやいや、世間体って奴を考えてくださいよ!」
勇者を説得する上司の後ろで兵士達はひそひそ話をしている。その中の一人が意を決してサータニアに声をかける。
「その勇者様は、そういうのが好きなんですか?」
「好きとか嫌いとかじゃなく、その方が(早くて)いいと言っているからな」
「やっぱり……そうなんですね」
「(馬車を引いているのは)見られると引かれるが、これは必要だからともな」
「さすが……勇者だ。その(隠そうとしない)所も勇者だったとは」
この日から自分の性癖を暴露する者達が増えて、いろいろと混乱をきたす事となる。しかしこの事が勇者のせいであることは国がぐるみで黙殺される。
「ほら、もういいだろ? 普通に歩けよ」
「そうニャ。その手綱は私が引くニャ」
「おんぶして」
こうして猫耳娘に手綱を引かれて魔法使いを背中に背負ったまま王の前に行くことになる。
「……なあ、これは何のプレイだ? 俺達離れて歩いていいか?」
「…………」
「なあ、何か答えてくれよ!」
明後日の方を向いて四郎の問いかに答えないサータニアに着いて仕方なく着いていく四郎達だった。




