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一日遅れました。ボンクラにはこの程度なのでしょうか?
街に着くと荷車を引いた勇者は顔パスで街に入った。
「いいのか? おいら達まで」
「いいの。いいの。僕の客みたいなものだから」
そう言って荷車を兵士に預けると、大通りを通りギルドへ向かう。ギルドは昼間で人も少なかったので、すぐにに白銀熊の依頼を報告して金を貰う。
「よし、飯にしよう。僕が奢ってやる」
そう言ってギルドの隣の建物に向かう。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
「……おい」
建物に入ったとたんかけられた言葉を聞き、四郎は勇者を見た。
「どうしてメイド喫茶があるんだ?」
「作ったからだ」
建物の中は飾り付けたテーブルがいくつか置かれてその間をミニスカートを履いたメイドが注文を取っている。
「勇者よ、お前の力を認めよう!」
四郎は勇者の手をがっしりと握りしめ涙を流した。オタク文化の住民としてはなくてはならないものだからだ。
「だが、足りないものがある。何故、胸元を強調したものが無いのだ?」
ここのメイド服は足を強調してはいるが胸元には少し飾り付けているだけでそこまではない。
「何を馬鹿な事を言ってるんだ? あのミニスカートからのびる足を見るためにこの店を建てたんだ。他のものは要らんとですよ!」
「はぁ? おっぱいを見ずに何見るってんだ? 足はパンツで隠して執事ルックで、胸元の第三ボタンまで開けるのが基本ですたい!」
「そこまで重いもの持ってる子は採用しません! 足に対する比率が悪くなります!」
「重いものだと? おっぱい様と呼べ!」
店の中央でプロレスの様に力比べをする四郎と勇者に、
『いっそ、両方着させればいいじゃないか』
呆れた顔でカーリンが言った。力比べをしていた二人が止まり、上から下までなめ回すようにカーリンを見る。
「よし、採用!」
「カーリン、モデルな」
『ええっ!』
「よし、この中からモデルをやって貰う! 特別手当てをだす!」
「お、俺もモデルに?」
「「おっさんは引っ込んでろ!」」
「ぶべらっ!」
メイド服に憧れてこの店に通っていたルードルフ(47)はこの日、勇者にぶっ飛ばされ、自分が着れないことを覚り失意の中、デザイナーとして自分の情熱をペンにぶつける。その後、オカマバー《ゴッツゴツ》で自分デザインのメイド服を着着て自己満足する。
「あの時の痛みが私を目覚めさせたのよ」
そう言ってムキムキの体にメイド服を着たルードルフが晩年たそがれているのを同類が見ることとなる。
「そこまでにしてもらおうか!」
その時、大勢の兵士を連れた男が店内に表れる。
「この国に無断で神を連れて来たものがいる! 我々と共に王国に着てもらおう!」
「何、まさか……」
「勇者よ、この者達を手引きした事の申し開きを王の前でしてもらおうか?」
不敵に笑うのはこの国の大貴族の長男で勇者を敵視しているヤラーレ・ヤックダヨだった。




