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「お世話になりました」
四郎は村の入り口で“水鏡に映る神やリーダー達に頭を下げる。1週間でアマテーラス神の神殿を増築し終わった頃、見計らったように来た行商人に交渉して街まで乗せていって貰うことになった。今日はその別れの日だ。
「こっちこそ世話になった。気をつけて行けよ」
『その鏡を大事にしてくれ。お前と組んだイタズラは楽しかったぞ』
「それで俺が迷惑したんだよ!」
童心を忘れない“水鏡に映る”神のイタズラに四郎が悪のりしてリーダーが倒れる事態になったが些細なことだろう。
『四郎はどうしてそうなんだ?』
「そこにおっぱいがあるからさ!」
『お姉さま、埋めましょう』
ヒピュスが空気を読んで地面に穴を開ける。そこはかとなく暫く出てなかった事の憂さ晴らしも入っているようだ。
「もう行っていいのかね?」
馬車から顔を出した行商人が聞いてきた。その馬車に乗り込む四郎達。
「“水鏡に映る”神様、良いおっぱいがあったら覚えて鏡に写してください!」
『それはできんと言っとろうが!』
『まったく……』
こうして街に行く行商人の馬車で村を出る。空には雲ひとつなく行く末を暗示しているようには見えなかった。
その空の下で……。
ソックス王国の城下町のギルドに向かう1つの集団があった。黒髪のひょろっとした青年を先頭に生足美脚の女性を引き連れた集団だ。
「勇者様、また依頼をしにいくんですか?」
サータニアは青年の後ろで聞いてきた。騎士の鎧を着ているがその下はスカートのような状態になっていて膝から下を覆う特殊な皮で作ったブーツを履いている。
「仕方ないニャ。そうしないと美脚の為にとムダ毛処理しようとするニャ」
「痛いから……ヤダ」
サータニアの横で能天気にそう言う猫耳娘は腕に付けられた奴隷紋の通り奴隷だが罰則をほぼ無効にしているため形だけのものだ。その身は皮鎧を纏い足太もも半分までのパンツで靴の代わりに草履のような物を履きほぼ素足といったほうがいい。
もう一人はサータニアと猫耳娘の肩より小さい自信なさげに俯いた少女で神官服を着ている。その足は白いだぶついた靴下を履いて赤い靴を履いている。
「まだ、この国に来る脅威は何なのかわかっていないからね。依頼がてら情報収集だよ」
そう言って青年は胸元にあるメダルを撫でる。元の世界ではひ弱だった青年に強大な力を与えてくれるメダルだ。
そうしてギルドに入った一行はある依頼を受ける。この依頼が四郎としょうもない争いを引き起こす種とは最高神以外思ってもいなかった……はず。




