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「おっぱいは正義!」
『おっぱいは正義!』
四郎の突き上げた拳に続いて、禍神も拳を突き上げる。
『とうとう、一晩かけて洗脳したな』
『あんな事にどうしてそこまで情熱を燃やせるのか……』
『四郎だし』
『……四郎だしな』
『もう、ワシ帰っていいよな?』
禍神が暴れださないか見守っていたカーリン達は時には優しく時には厳しくおっぱい教の教えを禍神に語り続けている四郎に呆れていた。
『何か禍神の目付きもおかしいよ?』
ディーニュの言う通り四郎に一晩中洗脳されて目がいっちゃている。
『師匠! 我が間違っていました。ただ寄せて上げて作った肉の塊におっぱい様に失礼な事をしてしまいました』
「わかればよろしい。おっぱいとはただ大きければいいものでも、前に突き出しているものでもない。あの豊かさと曲線それを支える部品があって始めて完成するのだ!」
『わかりました。我もそのおっぱいを追い求めましょう!』
「わかってくれるか!」
『師匠、一生着いていきます!』
涙を流して抱き合う二人を冷ややかな目で見るみんなの前で日の光と共にアマテーラス様の神々しき姿が舞い降りる。
『禍神を捕らえたのですね?』
「うっさい! 失せろチッパイ!」
『……』
アマテーラスは両手にトゲ付きメリケンザックをはめて降り立った。
『オラオラオラオラオラオラ……』
タロットの星の意味をもつスタンドのごとくその拳は四郎を貫き吹っ飛んでいった。
『師匠ーー!』
『お前はこっち』
四郎に駆け寄ろうとした禍神はアマテーラスに首を掴まれて動けなくなった。
『は、離せチッパイ』
『ああん?』
『ヒイィィィ!』
青筋を立てて睨むアマテーラスの迫力に思わず怯える禍神。
『お前はちーとばかしじゃぶじゃぶ洗ってやらんといかんの~?』
『地が出てるよ。地が』
ディーニュの声に反応していつもの慈愛に満ちた表情を取り戻すアマテーラス。それでも捕まえられた禍神は借りてきた猫のように大人しくなった。
『四郎は! ……何とか生きているな』
『G並の生命力か……』
『言われてみれば殺虫剤かけられたみたいにピクピクしとるの?』
カーリンとアルッテが四郎を助けにいって普通神でもただではすまない傷を追った四郎が生きているのに驚いていた。“水鏡に映る”神も来てから驚いている。
『それで? 禍神はどうすんの?』
ディーニュがアマテーラスに無邪気な笑顔を向けて聞いた。
『とりあえず混沌に浸けて灰汁抜きして神の1つに戻すが? お前と同じように』
『そうやって何神の神が戻ってくるのかな?』
『大体別の神になるがな。お前と違って』
暫く睨み合うディーニュとアマテーラスはアマテーラスが禍神を連れて天に昇るまで続いた。
『お前達が禍神を捕らえた事は非常に喜ばしい事だ。その事は他の神々にも伝えておこうと思う』
『は? また四郎に厄介ごとが来るの?』
『そんなことはないぞ』
『何故、目をそらす?』
『また神殿で会おう』
そう言って天に消えていくアマテーラスを見て、
『お兄ちゃんの強化を急がないといけないかもしれない』
そう呟いた。




