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四郎が目を覚ますと夜になっていて、薪を囲んでディーニュが料理を作っていた。お腹の音がなったので一緒に食べる。
「ふう、何か久しぶりに食った気がするな」
『お兄ちゃんが眠ってから10日ぐらい経つからそうかもね』
「……? 10日?」
四郎は禍神から解放された後、そのまま眠りにつき目を覚まさなかった。仕方なくヒピュスが布団で添い寝していたがカーリンに説得(物理)されて屍のようにその辺に転がっていた。
「ヒピュスはどうでもいいとして……」
『気にしろ~。この野郎~』
そう言って四郎のふとももに頭をのせてスリスリしている。そのヒピュスを引きずってカーリンが物陰に行ってしまい、しばらく戻ってこなかった。
『お兄ちゃんが目を覚まさなくて心配したんだよ』
「ディーニュちゃんゴメンね」
そう言ってディーニュの頭をナデナデする。そうするとカーリンがディーニュを引きずって物陰に行ってしまった。そのまましばらく戻ってこなかった。
「アルッテは?」
『ちっ!』
「何で舌打ちだよ!」
そのアルッテもカーリンに引きずられて物陰に行ってしまった。何故か興奮しているアルッテは見ないことにした四郎だった。
「カーリン、それでここ何処かな?」
『おい、その流れでアタシにはそれか!』
カーリンは拗ねて物陰に行ってしまった。そしてチラチラ顔を出して構って欲しそうにしている。四郎は放置した。
「そ、それで……これからどうするかですが……」
放置したカーリンにボコられた四郎が何とか口に出した言葉に、
『その前にここが何処かがわからないんだがな?』
「サゼットの近くじゃないの?」
『お兄ちゃん、禍神のいた場所が空間的に隔離されていたから別の場所だよ』
『これだからノーミソの足りない人間は……』
『ZZZ……』
森の中に10日いて回りを調べてみたが道さえもなかったようだ。
『動物も虎とか猿とかが多かったな』
「食ったのって……」
『虎の肉球と内蔵の煮込み』
「えらくピンポイントだな!」
『30匹分の肉球がんばって取った』
「そんなにか!? 通りでプニプニして噛みにくいのが多かったよ!」
四郎が食った物を思い出し、叫んだ。
『それでどうする?』
「……寝る」
ヒピュスが布団の中で隣をポンポン叩いて待っている。それをカーリンが引きずって物陰に連れていく。その隙に布団にディーニュと一緒に入って眠る四郎だった。




