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「盗賊達は生きてたな」
四郎が鍬で盗賊が埋まった辺りを掘り返して引きずり出した。護衛が出てきた盗賊を縛ってその辺に転がしている。
『ボクもヘルプ~!』
ローリーはホーリーとディーニュのお願いで放置であった。
『ルーデイ商会と分かって襲って来たのなら雇った奴がいるよな?』
「だろうね。それでアルッテは?」
『ヒピュスに取られたから、その辺で拗ねてんじゃない?』
「カーリンが呼んだら出てくると思うけど?」
『そうかな?』
カーリンは大きく息を吸い込み、
『アーー』
『呼びました!?』
「早いわ!」
カーリンの背後にストーカーのように現れたアルッテはその両肩に人を担いでいた。
『盗賊の残りです。お姉さま』
その盗賊を足元の放り投げる。所々爪による切り傷があるが五体満足で捕らえられていた。
「それも縛っておけ」
護衛のリーダーがそう言って部下に連れていかせる。
「しかし、凄かったな。いきなり盗賊達を穴に落としちまって。どんな神のメダルを使ってんだあの子は?」
『手の内は聞かないほうがいいでしょう?』
「おお、そうだったな」
そう言ってあっさり引いた。代表的な神以外は人によって忌諱されるものもあるので教えないでいい決まりになっている。
「それでそいつらは?」
「連れていくぞ。生きていれば奴隷として売れるからな。安いけど」
名の売れた盗賊は賞金首として生死問わずだがその部下はそのまま“法と刑罰”の神によって奴隷に落とされて過酷な労働に従事させられる。その時に報酬としてお金が支払われるのだ。
「悪いがそっちの荷台を空けてくれないか?」
「いいですよ。見張りもしときましょうか?」
『頼む』
『傷付けてもいいよね?』
「……変なことしてきたらな」
『おらぁー! 変な顔してんじゃねぇ!』
「それはお前がやった奴だからな! 気絶してんのに蹴るな!」
アルッテが顔に切り傷が付いたブサイクな男に蹴りを入れる。アルッテは近づけない方向でカーリンと四郎で見張ることにした。
「ルーデイ商会にこういった事をする心当たりは?」
四郎は護衛のリーダーがいるうちに聞いてみる。答えて貰えるとは思っていなかったが、
「最近、よく衝突しているダイス商会って所が怪しいんだがな。証拠もないんだ」
『そうデース。その為に調べてイマース!』
地面から首だけ出した状態のローリーが叫ぶ。
『ローリーお兄さん、教えてほしいな』
『あそこにはヨージョはいなかったデース! それ以上の情報はありません!』
満場一致で役立たずはそこに置いていくことが決まった。
ローリーは幼女にしか興味ないので仕方ないです。




