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四郎は心地よい眠りから目を覚ました。
「あれ? 何処だっけ?」
回りはゴツゴツした岩肌に囲まれていて、よくわからない。朝からの事を順に思い出してどうしてここにいるのか思い出そうとする。
その時に腕に柔らかい物が触れているのに気がつきそっちを見る。そこにはモップのようなボサボサの頭があった。
「誰?」
その声に目を覚ましたのかこっちを見る。目の下に隈がある目で四郎の顔を確かめ、
『せ、責任取ってよね?』
「…………えっ?」
瞬間冷凍されたように固まった四郎に布団の中に潜り込みゴソゴソと何かを探して見つけたのか布団から頭と手を出して四郎の手に握らせる。
「……メダル?」
『それじゃ、よろしく』
気がつくと地面に寝ていた。
『いや、意味わかんないですけど……』
胡座をかいて考えていると開いている穴から声が聞こえてくる。声が近づいてきて、穴から出てきたのはローリーを先頭としたカーリン達だった。
『四郎、大丈夫だったか?』
「誰?」
『お兄ちゃん?』
「ディーニュちゃんここはどこ?」
『ワタシを忘れたというのか!』
「イダダダッ! ジョーク! ジョーク! 頭が割れる!」
カーリンにアイアンクローを決められ死にかけたゴキブリのようにじたばたする四郎を他のみんなはほっとした表情で見ていた。
『ヨカッタです! これでヨージョウォッチングへ戻れます』
「お巡りさん! こいつです」
『ノウ! ストーカーじゃありません! 無実でーす!』
「犯人はそう言うんだよ!」
『ホーリーちゃん、ディーニュちゃん暫しの別れをお許しください。グッバーイ!』
ローリーが消えた後、カーリンが気がついた。
『帰り道……誰かわかる?』
『大丈夫、来る途中に肉の塊置いてきた』
『……それで穴掘り蜥蜴が寄って来たんじゃないのか?』
『そーともゆー!』
「ディーニュちゃん、その場合、お肉無くなってるよね?」
『その分、穴掘り蜥蜴で増えてるよ?』
「帰り道の道標が無くなってわからなくなってるよね?」
『ん~?』
ディーニュは解っていながら解らない振りをして自分の失敗をとぼける。
「それなら、こいつに聞いてみるか……」
四郎の手に握られたメダルを出す。
『おい、それはどうした?』
「さっき、貰った」
『どうやって?』
「よく分からんが、責任取ってよねと言われた」
『ほう……』
「あれ? なんか怒ってます?」
あまりの怒気に思わず正座する四郎。それにくどくどと説教するカーリンと背中に蹴りを入れるディーニュ。
『とりあえず、喚んでみろ』
「はい。顕現せよ」
メダルが四郎の手から消えて、地面に布団の中で眠る女性が現れた。
「もしもし、起きてください」
『ウムム~。眠りを覚ます者は誰だ。 埋もれて死ね!』
四郎の頭の上に大量の土砂が降り注ぎ埋めてしまう。それを見てディーニュがつぶやく。
『“積りゆく地層と眠り”の神、ヒピュス?』
ヒピュスは基本布団から出ません




