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四郎はアルッテにゴミと一緒に穴に捨てられてゴロゴロ転がっていくつもの枝道を分岐して最下層に落ちていった。ちなみにこの時点ででローリーは上に戻っている。
最下層は小さな地底湖になっていてそのそばに祠があった。
『おい、こら、起きろ~』
どこか力の抜けるような声がして四郎は目を覚ました。薄闇の中を見渡して横に立つ人物を見つけた。ボサボサの髪を肩まで伸ばし目の下に隈を作った不機嫌そうな女性が四郎が目を覚ましたのを見て、
『起きたら出てけ~』
そう言って祠のそばに置いてある布団に寝転ぶと眠り始めた。眠り始めた彼女を見て、四郎は、
「朝早かったから眠いんだ」
勝手にここが夢の中だと結論付けて、彼女の布団に潜り込む。
「おやすみなさい」
『お休み……』
そうして暫く時が流れて……。
目を見開いた女性は布団から出ると敷布団の端を持って思いっきり振り上げた。四郎はそのせいで地面を転がって地底湖に落ちた。
「何すんだよ!」
『何で布団で寝てる!?』
「決まってるだろ? そこに布団があるからだ」
『……それはそうだ。布団があったらもぐり込んで寝る! 真理だ!』
「そうだろ。それなら寝よう」
『その前には服を乾かせ布団が濡れる』
「おお、すまん」
四郎は生活魔法で服を乾かし布団にもぐり込んだ。
「それじゃ、お休み」
『……お休み』
そうして暫く時が流れて……。
『そうじゃない! 知らない奴と布団で一緒に寝てるのが問題なんだ!』
「うん?」
『起きろ! そして出てけ!』
寝ていた四郎を起こし布団から押し出そうとする。
「何だよ! 眠れないのか?」
『だから、お前が……』
「ああ! そうか!」
四郎は布団の中で気がつく。
「枕が無いんだ! それで寝付けないんだ」
『枕?』
四郎はそのまま横に腕を出して彼女を招く。
「ここに頭を乗せて寝るんだ」
『こ、こうか?』
四郎の腕に頭を乗せて聞く。
「ちょっと硬いかもしれんが、そうすると少し眠りやすいだろ?」
『そ、そうなのか?』
少し顔を赤くしながら四郎の腕の上で頭の位置を整える。
『う、うん少し眠りやすいかも……』
「そうか。それなら眠ろう」
『そうだな……お休み』
そのまま目を閉じて眠る四郎の横顔を見て暫く眠れない様子だったが、腕の温かさにいつの間にか眠りについた。
その頃、坑道を下に降りていく集団があった。
『ローリーお兄さん、四郎は?』
『ディーニュちゃん、このダウンジングでわかるから……こっちをライトです』
『それ何度目だ? まだ歩くのか?』
『まだ、四郎の場所にはほどトーイです!』
「ママ、疲れた」
「おんぶしてあげようか!」
「うん!」
女子供と紳士が四郎と合流するのはまだ後になる。
四郎がまた、変な神を引っかけた!




