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ルーデイ商会は代々この場所で商売をしていた商会で、3代前の代表が他の商会との間の品物の取引を取り持つようになってから商売の仕方が少し変わった。
他の商会の在庫処分の物を引き取り別の外に取引先を持つ商会に売る。自分で仕入れて売る分もあるが大部分がそっちの取引になってしまっている。こうして、大小の商会に顔の利く商会としてサゼットではある意味知らない物はいない存在だった。
「それもこれも“商機と勝機”の神の力によるところが大きいですが」
ホーリーの親でこの商会の代表をしているルーデイ夫妻が話してくれた。商売と言えば“釣り合いをとる天秤”の神と“計り算ずる”神なのだが違うようだ。
「ホーリーを助けてくれたお礼に商人のゴレーグさんにはゴセットに持っていけば売れるものを取引しないか提案します」
「荷馬車には余裕があるからそれはいいが、金がないぞ」
「それならそちらの持っている荷物でここで売れる物と交換では?」
「うーん。品物を見て決めてもいいか?」
「それなら、こちらに案内させます」
使用人を呼ぶとゴレーグを連れていった。
「さて、ゴレーグさんにはそれでいいとして、四郎さん達には何を差し上げればいいか……」
「そうですね。ゴセットに顔が利くのであれば、良い鍛冶師を紹介してもらえますか?」
「……鍛冶師ですか? 心当たりはいくつかありますが?」
「魔物の素材も使ってやってくれそうな所は?」
「どんな素材で?」
ルーデイ夫妻の目がキラリと光る。
「それは鍛冶師に相談ですかね」
四郎との間でのやり取りを見ていたカーリン達がひそひそと話す。
『四郎、どうしたんだ? まさか逆さにしたせいで脳に血栓ができているのか?』
『アルッテ、四郎はアタシの為に良い鍛冶師を探してくれるんだ』
『お兄ちゃん、壊れた?』
「……そんな事はないでしょう」
その中にホーリーが混ざっているのを横目にルーデイ夫妻が苦笑する。
「ホーリーとも仲良くなってくれているようですし、少し調べて見ましょう」
「そうですか。お願いします」
「後、今夜はここにお泊まりください。美味しいものをご用意しますわ」
『それはディーニュちゃんに対する挑戦かな?』
『アルッテ、ディーニュを止めて』
『はい、お姉さま』
本気ではないが美味しいものと聞いていてもたってもいられない“ゲテモノ料理”の神を捕まえてなだめる。
『お兄ちゃんは食わないよね?』
「そこは一緒にご馳走になろうよ!」
口を尖らせれいるディーニュの頭を撫でて落ち着かせる。その姿に視線を合わせるホーリーとルーデイ夫妻の顔には羨望と微笑ましいものを見るような顔をしていた。
『アナータは、ナーニをしているのデスカ!』
ホーリーの服のポケットから飛び出したメダルが光を放つとグルグル眼鏡をかけた鼻の高い男が現れた。
『ヨージョは愛でるモノ触れるとはナンセンス!』
急に怒鳴り出した男にカーリン達が声を揃えて叫んだ。
『『キモいの来た!』』
イエス、ロリータ。ノウ、タッチを地でいく神が出ました!




