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アカブチサメを料理した翌日に軽くアオサメを狩りに来たのだが、
「海の中がよく見えるんだが?」
四郎が水面を覗くと、さまざまな魚が泳ぎ珊瑚の影に隠れた補食する物や、アオサメが沖の方からこっちに回遊している様が水族館のガラス越しに見た景色のように見えていた。
『私のおかげだね!』
『また、余計なことを……』
カーリンが頭を抱えている。アカブチサメの肉汁と合わさった野菜。それと黒紫の貝に含まれた成分が眼球にあった海を見透す力を四郎の体に馴染ませてしまっていたのだ。
「まあ、いっか。近くにアオサメ来たし釣るぞ」
四郎にとっては見やすくなった位の感覚しかないので気にせずに竿を振って糸を飛ばす。
「ん?」
四郎の視線の先で糸がスルスルと伸びると糸に気がつかないアオサメに針が引っ掛かると暴れ始めたアオサメの体に巻き付き拘束する。すると竿に当たりの引きがくる。こうして釣れていたのかと四郎は竿のチート加減を見て納得した。
「今日はこれくらいで帰るか」
アオサメを3匹仕留めてディーニュのポケットに仕舞うと岩場を後にする。
四郎はその道すがら海の中を覗いて美しい海の中を堪能していた。その時に海の中に石像のような物が見えた。
「どうしたの?」
立ち止まった四郎に気がついたローレが横に立って海の方を見る。四郎の目がチラッとメロンに目がいったのは仕方がないことだろう。おっぱい信者だもの。
「海の中に気になる石像があってね」
ローレとハルーカがその場所に潜り、持ってきた。海草に覆われていたが、1m程の人の上半身の石像だった。
『やっぱり、胸か……』
カーリン以上、ローレ未満の胸を持つ石像は両手を広げて全てを受け入れるように見えた。
「…………」
ローレとハルーカはその石像を引き付けられた様に見ている。ハルーカの目線が胸に行って少しつり上がっているのは気のせいだろう。
「取ってきたのはいいけどこれ、どうしよう」
『お兄ちゃん退いて、砕くから』
ディーニュがハンマーを出して振りかぶる。
「ちょっと待って! こんな立派な石像を砕くなんてもったいない!」
『アルッテ、捕まえてて』
「アルッテ、放せ! や、ヤメロォォォーーッ!」
四郎の目の前で石像は砕かれた何故か胸部を念入りに。砕け散った石像の前で四郎は崩れ落ちて泣いた。
その為にディーニュに頭を下げるローレとハルーカの姿は見れなかった。この地にてポセットからアカブチサメの目を反らし身を投げ出して救った名も忘れられた神の石像はこうして天に帰ったのであった。
ただ、この世からおっぱいが消えたことを嘆く男をしりめに。
「良い胸だったのにーー!」
『『五月蝿い!』』
四郎がいろいろ覗けるようになった。危険だ!




