表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
112/116

111

 体が痺れて動けない虹香の前で、荷馬車でドリフトしてハーマドゥをぶっ飛ばした後、ヒピュスの胸をガン見しながら飯を食っている四郎がいる。助けてくてたはずだが、どうにも感謝できない。


『お姉ちゃん大丈夫?』


 まだ動けないでいる虹香に近寄るディーニュは虹香の様子を見て麻痺してるのを見抜いた。そして虹香の臭いを嗅ぐ。


『うーん。花粉かな? しばらくすると動けるようになるけど……』


 ディーニュはポケットをまさぐり、飴玉を取り出す。


『これを舐めてれば早く治るよ』

「ありがとう」


 口の中に放り込まれた飴玉を舐める。甘味の中にピリッとする不思議な味の飴を舐めていると体が動くようになってきた。


『大丈夫だった?』

「カーリンさん、何でヒピュスさんが簀巻きにされてるの? 後、四郎のバカをぶん殴って!」

『それはアタシが殺ってこよう!』


 カーリンと共に来たアルッテはそう言うと人の頭ほどもある石を持ち上げて四郎の方に行ってしまい、少しして悲鳴が聞こえてきた。


『アタシが殺りました!』


 どや顔して戻ってくるアルッテの顔に帰り血が付いているのを見て恐怖を覚えた。


「殺っちゃダメでしょ!」

『大丈夫。犯人はヒピュスと書いてきた』

「大丈夫じゃない!」

『全ては悪の使徒、ブラックオン座レインボーの命令に従っただけだしー』

「私が殺すことを命令したようにされてる!」


 アルッテの背後に血を頭から流して睨んでいる四郎が気配もなく立っていた。そのままアルッテの頭を挟み込むように掴み、呟いた。


「アースシェイク!」


 地面が揺れた。


「なんだ! 地震!?」

「そこで、四郎が驚くの!?」


 地面の揺れは激しくなり立っていられなくなった。


『やーい! バーカ、バーカ。ここまでおいで~♪』


 そのなかを四郎の元から逃げ去りバカにするアルッテ。しゃがんで揺れが治まるのを待っている四郎は歯軋りして見ているしかなかった。


『何、しゃがんでるの? お兄ちゃん』

『まったく、根性が足らん!』

「お前らの方がおかしいからな!」


 揺れているにも関わらず、平気に歩き回る神達を見ながら叫ぶ。


『だが、あいつは平気そうだぞ?』


 カーリンが指差す方を見ると股間に葉っぱを着けた男が躍り狂っている。そして躍りながらハマードゥに操り人形と呼ばれた男に近づいていく。


「くっ、カッコいいじゃないか……」

『四郎の美的感覚については後で矯正するとして……』

「あれはカークだったやつよ。ハーマドゥに眷属にされたの」


 ハークだった者は男を捕まえるとその腹を引き裂いた。その中に顔を突っ込んで中身をむさぼり食う。


「い、イヤッ!」


 あまりにも生残な光景に虹香は目をそらす。だが、それ以外の神と四郎は見ていた。


 はらわたをむさぼり食うハークの背に枝が生え瞬く間に背にまばらに生える腕になるのを。


『前にも生えてる……』


 食い終わり立ち上がったハークの前面にも腕が生えて鈴なりになった腕がワサワサと動いて何かを探している。


『四郎!』

「ああ」


 カーリンの声に答えるように虹香を抱えて荷馬車に走る。見た通りハークは人肉をむさぼる怪物と化している。とすると狙われるのは四郎と虹香だ。それを察して走る。


 腕の奇っ怪な樹と化したハークは天辺にある顔を向けて四郎達を見つけると追いかけようとする。足だけでは動きが遅く何本もの腕も使って。


『行かせん!』


 一気に距離を積めて腕を切り落として行く手を阻むカーリン。ハークは忌々しげに声をあげるとカーリンを捕まえようと腕を伸ばす。カーリンは両手に構えた鉈で次々と切り落としていく。


「……カーリンが変だ」


 荷馬車に逃げ込んでのぞき見ていた四郎が呟いた。いつものカーリンならばすでに腕を総て切り落として丸裸にしているはずだが、いつもの勢いがない。


「どうしたの? まさか、私と同じように麻痺にかかって……」


 隣で同じように覗いていた虹香が聞いた。


『……血が出ない』

「あー、やっぱりそれでテンションが上がんないのか……」


 “血と解体の神”カーリンにとって血を見ることが解体よりも好きな神である。


『完全に人間やめてるし……帰ろうかな』


 そう言いながらも伸びてくる手を切り落としていく。


 一方、ディーニュは巨大な花の前で唸っていた。


『うーん。これは珍しい食材だ』


 カーリンの戦う音は聞こえているが、目の前の未知の食材への興味が勝り無視している。カーリンの実力を知っているのもあるが。


『ミキズ毒草にバショウ蔓。黄赤鬼草と串刺し葉バロムと混じってるね』


 どれも毒を持ち、大型の動物も補食する食虫花の名前である。


『それと月狂魔花。あれを生み出せる神って死んだんじゃなかったっけ?』

『死ぬわけないでしょ!』


 荷馬車に吹っ飛ばされたハーマドゥが蔓がより集まってできた幹の後ろから顔を出して睨んでいる。


『“ゲテモノ料理の神”ディーニュ。わらわの食虫花達を食材として食い尽くした化物め』

『毒がある草も無い草も料理の仕方によっては使えるからね~』

『そんな訳あるか! わらわ達はどんな場所にも根付き、生きている生物ものを喰らう捕食者じゃ!』

『エー? 生きている物って命のサイクルがあるから誰でも食うし、食われるよ? ほらーー』


 ハーマドゥの背後を指差す。


『ーーそこ』


 振り返ろうとしたハーマドゥの頭がグシャっと潰された。



 


( →_→) 最後が投げっぱなしだがいいのか?

|^▽^)ノ そのうち書くから!

(# ゜Д゜) 隠れんな!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ