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思い浮かばなくてふざけました。
ーートンカン、トンカン、トン……
『そこの天井板外して中に槍を仕込んで』
「はい」
『そこの壁は四角く、くり貫いて。中に小型ボウガン仕込むから』
「わかりました」
ーーガリガリ。ギコギコ……
騒音で目を覚ました四郎は家の中を物騒に改築しているメイド達とそれに指示をするアルッテを見つけて質問した。
「おい、朝から何を家の改装してんの?」
『チッ、四郎か。見た通り罠をつけてるんだ』
「お前、ここは勇者ん家だぞ!? 何勝手にやってんだよ!」
『この世には事後報告と言う便利な言葉がある』
「それは違うからな!」
『それに責任は全て四郎がとる事になっている』
「何でだよ!」
アルッテはその手にある紙を出した。
『ここにある通り現場責任者が四郎になっているからだ』
「……そうか。それじゃ、仕方がないな。……ってなるか!」
アルッテの手から紙を奪い取り破く。
「何でお前が現場監督してんのにおいらが責任とんなきゃならないの!?」
『ゴーサイン出したのが元知事になってるからだ』
「ちげーよ!」
『大丈夫です。地下はちゃんと埋め立てています!』
「そこは箱作んじゃねえの!?」
四郎とアルッテが取っ組み合いの喧嘩になりそうな時に、
「おい! 何だよ、これは!」
依頼で数日空けていた勇者が帰ってきた。
「どうして改築している?」
『地下に箱が見つかりまして……』
「そのネタ、止めろ!」
「地下は関係ないよな! いじってんの壁だし!」
『説明は責任者に任せます』
「おい、四郎!」
「確かに許可はしたが、箱のことについては話に出ただけで決めていない……はず」
「そのネタ、いいから! ふざけてると切るぞ!」
怒って剣を抜こうとする勇者をどうにかなだめて止める。アルッテが説明して、
「それで、雨水か地下水か検査からしないといけないと……」
「変態が侵入したって言ってんだろ!」
『成分にひーー』
「止めんか!」
今度は四郎が暴れそうになり、どうにかなだめる。
「……で? 変態の目的は何だよ」
『目的?』
「目的が合って侵入したんだろ? で、その目的の物は?」
『知らん』
「わかってるからやってんじゃないのかよ!」
『捕まえた時に聞けばいい』
「くそっ、殴りてえぇぇぇ!」
「まて、それならおいらが先だ!」
わなわなと握り拳をふるわせながら二人してアルッテを睨む。しかし、しばらくしてため息をついて拳をといて諦めた。ふざけていても神なのだ。
『今日、罠を仕掛けとけば必ず来る。神のカンだ!』
「ダメかも知れないな」
「そうだね」
『何で!?』
いまいち信用されない神。アルッテ。




