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第三章 俯いた悪役令嬢
数日後、アイリーンは学園の裏庭でエミリアを見つけた。公爵令嬢は一人で泣いていた。
「……どうしてよ。私がどれだけ努力してきたか、あなたなんかに分かるの?」
エミリアは生まれて初めて本音を吐露した。
公爵家での厳しい教育、皇太子妃としての重圧、孤独。彼女の悪役的な態度は、弱さを隠すための仮面だった。
アイリーンはそっと手を差し伸べた。
「一緒に、変わりましょう。敵じゃなく、友達として」
エミリアは最初拒んだが、アイリーンの優しき性根に触れ、徐々に心を開いていった。




