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異世界のんびり農家 作者:内藤騎之介
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戦いの経緯


 エルフたちや冒険者たちからの事情聴取で、エルフの里と争った経緯が判明した。


 ガルフ、ダガ、ピリカ、ピリカの弟子二十人、冒険者たち三十人。

 一行は五十人を超える集団になっていた。

 そこにエルフの案内役が五人いたのだが、ターゲットのグータートルを退治したことを彼らの里に報告する為、三人が離脱。

 ガルフたちの傍にいるエルフは二人になった。

 他の魔物退治と食料確保を考え、森の中を移動。

 それをガレツの森の小部隊が発見。

 小部隊の目的は、里の見張り。

 発見した場所は里の縄張りから少し離れた場所なので、戦闘になるはずがないのだが。

 不幸なことに、ガルフたちの傍にいるエルフ二人と敵対する関係にあった。

 ガレツの森の小部隊のリーダーは若手で、敵対するエルフ二人とガルフたち一行をみて盛大に勘違いした。

「どこかから軍を呼んだ」

 小部隊のリーダーは、ガレツの森の里に援軍を要請。

 ガレツの森の里から、百人を超えるエルフが出撃した。

 エルフの戦い方は、散開して包囲しての弓や魔法による遠距離攻撃が中心。

 ガルフたち一行を包囲し始めた頃、里に報告に向かった案内エルフ三人が戻ってきた。

 ただ、彼ら三人は合流できなかった。

 包囲し始めたガレツの森の軍勢によって攻撃を受け、三人とも負傷。

 捕縛された。

 この時、三人には同行者がいた。

 里から魔物退治の礼を言う為に、そこそこ偉い者がいたのだ。

 彼は片腕を怪我しながら撤退。

 里に戻って叫んだ。

「ガレツの森が攻めてきた!」

 案内エルフたちの里はゴーンの森の里。

 ゴーンの森の里からも、百人を超えるエルフが出撃した。

 不幸なことに、ゴーンの森の里から出撃したエルフたちは、ガルフたちのことを聞かされていなかった。

 重ねて不幸なことに、ガレツの森の攻撃により、案内エルフ二人が早々と負傷。

 誰も状況を説明できないまま、ゴーンの森とガレツの森の里が争うことになり、そのど真ん中にガルフたちがいることになった。


 これに対し、ガルフたち。

 まず、先制攻撃をしてきたガレツの森の里の軍勢に対し、反撃。

 ガルフ、ダガ、冒険者たちは遠距離攻撃に徹するエルフに手を焼くが、活躍したのがピリカとピリカの弟子。

 弓や魔法を避け、急速に接近。

 一撃でエルフたちを倒していった。

 そうしている間に、ゴーンの森の里の軍勢が接近。

 ガレツの森の里と敵対するエルフだが、同じエルフ。

 ガルフたちは敵の援軍と勘違いした。

 その誤解を解ける者はいない。


 昼、夜、昼と戦い。

 二つの森の里からさらに援軍が到着。

 合わせて五百人のエルフが戦う戦場のど真ん中で、ガルフたちが現状打開の手を考えた。

 それが相手の本拠地の攻略。

 この辺りで、敵の本拠地らしき場所は二箇所あると推測はできていた。

 どちらかが本命だろうと。

 戦闘が続いて、テンションが上がっていたのだろう。

 敵に対して少数なのに、ガルフたちは戦力を二つに分けた。

 そして、二日目の夜に二箇所ある本拠地をそれぞれ目指して移動を開始。

 追いかけてくる敵を撃退しつつ、共に四日目の昼に敵の本拠地……里に到着。

 二つの里は降伏を宣言した。


 一緒に話を聞いていた者たちがまとめるには、不幸な遭遇戦だったとのことらしい。

 怪我人だけで済んでよかった。

 死人がなくて本当によかった。

 エルフの里側にも、ガルフたちにも治癒魔法を使える者がいたのが大きいらしい。

 しかし、それなら案内していたエルフを先に治療すれば敵は半分だったんじゃ……

「無限に使えるわけじゃないんだろ?
 俺たちのことはいいから、あんた等はあんた等の身を守ってくれ」

 案内していたエルフは、そう言って気絶したと。

 無駄に頑張ったのが、裏目になってしまったのか。

 まあ、俺がなげけるのも、全部聞いた上でだよな。

 現場にいたら、パニック状態。

 全員が最善を目指した結果と思おう。



 最初に来たエルフたちの里、ゴーンの森の里。

 代表者は中年男性エルフ。

 木を操る魔法が得意らしい。

 ゴーンの森の樹王と呼ばれているそうだ。


 ガルフたちを攻撃したのが、ガレツの森の里。

 代表者は気の強そうな女性。

 弓が得意で、ガレツの森の弓王と呼ばれているそうだ。


 ……里なのに王なのは、なんだろう?

 見栄的なものだろうか?

 まあ、代表者二人が率先して五村の為に働くというので、受け入れている。

 二つの森は敵対していたそうだが、一緒に働くのは大丈夫なのかな?

 敵対していた理由を聞いたヨウコが、まったく深刻な内容じゃないから気にしなくていいと呆れ顔だったので、気にしないことにした。


 ともかく、二人はそれぞれ数人のお供と共に、五村に移住。

 先代四天王二人の提案で、五村の頂上近くに家を用意することになった。

 そこまでする必要があるのか?

「五村の近くに縄張りを持つ勢力の代表者です。
 厚遇しておけば、他の勢力と争わずに済みます」

 それは必要だな。

 是非、家を用意しよう。

 二人には何をしてもらうんだ?

 冒険者たちと一緒に魔物や魔獣の退治と、五村の内政の手伝いをやってもらうのか。

 魔物や魔獣の退治はわかるが、内政の手伝いって……樹王は大丈夫そうだけど、弓王は無理っぽくないか?

 主に外部との交渉役?

 失礼だけど、そっちの方が無理じゃないか?

 顔が広いのかな。



 とりあえず、顔見せとして祭りの最終日の鍛冶勝負の審査員をお願いした。

 俺と一緒に来ていたハイエルフのリアも審査員として参加。

 二人と知り合いだったのかな?

 積極的に話しかけている。

「二人に警告しておきました。
 今後、五村に迷惑をかけることはないでしょう」

 えーっと、ありがとう。



 鍛冶勝負でガットが勝てなかったのは残念だが、結果に文句はいわない。

 優勝した五村チームの為に、いや、出場者の為に俺が料理を作ってやろう。

 ははは。

 遠慮するな。

 いや、五村ではヨウコや先代四天王二人が頑張っているからな。

 俺のやれることは少ないんだ。

 樹王と弓王にもお裾分けだ。


 斧ドワーフチームも五村に滞在というか、本格的に移住してくることになった。

 鍛冶関連で頑張ってくれそうで、助かる。

 牢屋ドワーフチームA、B、Cは……牢屋に一日だけ戻った後、斧ドワーフの下で働かせるのね。

 了解。



 やはり五村は外との交流が多い。

 俺なら早々にギブアップだな。

 ヨウコは大丈夫か?

 余裕?

 うーん、頼もしい。

 では、五村は任せたぞ。

 あ、無闇に攻めるのはなしだからな。

 攻められたら仕方がないけど……

「村長に心配させるような真似はせん。
 五村の面倒は我に任せよ」

 経験に裏打ちされた貫禄を感じる。

 やはり頼もしい。

 美人領主って感じだな。

 まあ、夜には大樹の村に戻って、狐姿でだらけているのだけど。

「困ったことがあったら相談するように。
 あまり役に立たないけど、愚痴ぐらいは聞くぞ」

 俺の言葉に、少し間をおいてからヨウコは盛大に笑った。

 応援したのに……

「すまぬ。
 が、村長が役立たずなら、世はなんと厳しいことか。
 もう少し自信を持ってもらわねば、お主の傍にいる者も困ろう」

 むう。

 考えておこう。




五村人事

 五村村長代行、ヨウコ。

 相談役、先代四天王二人。

 武官筆頭、ヒー。

 文官筆頭、ロク。

 情報収集官、ナナ。

 警備主任(仮)、ピリカ。

 警備員、ピリカの弟子。

 外交官、樹王と弓王。


すみません。
今週は色々あって、更新が不定期になるかもしれません。
ご容赦ください。
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