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てな訳で、あたしは宿に戻るとセクシーな服に着替えた。
身を売る気はなかったけど、お酌くらいならあたしにも出来る。何なら一曲踊ってもいい。
本当は18歳からで、あたしはまだ17歳だけど1歳くらいさばよんだってバレることはない。ルーチェの曲で踊れないし、これ以上パーティに迷惑は掛けたくない。となると、それ以外の道はなかった。
「セレンちゃん、どこへいくの?」
化粧をしていたら、リュシェーナが声をかけてきた。
「別に。衣装と化粧がちゃんと合っているか、試しているだけよ」
リュシェーナが行くと言い出したら、ララがうるさく言ってくるっていうのは予想できる。
「嘘だよね。それ」
彼女は妙に自信満々だ。
「どうして?」
「だってさ、セレンちゃんが嘘つくときって、右の眉が上がるよね」
リュシェーナは思い切りにこにこ顔で言った。
はぁぁぁぁ~。
どうしてこの娘って変なところが鋭いんだろう。
「ね、そうでしょ」
リュシェーナには負けたわ。
あたしは本当のことを言う他なかった。
「ねぇ、私も行きたい。一緒に行こうよ」
リュシェーナは後ろからあたしの腕をつかんできた。
やっぱりね。
「リュシェーナはここで待っててよ。面倒なことはあたしだけでいいよ。でないと、ララさんが心配するでしょ」
「大丈夫よ。こっそり行って、こっそり帰ってくれば、ね?それに私1人で踊れないから。私もみんなに迷惑かけちゃうから」
リュシェーナは頼み込んできた。
「……分かったわ。早く支度してね」
どう説得しても彼女があきらめないことは、分かっている。
「うん、するする!」
リュシェーナはぱっと顔を輝かせると、すぐに服を選び始めた。
リュシェーナはあたしよりも背が高い。おまけに胸も出てるし、ウエストもきゅっとしている。彼女と並ぶと、全てにおいて負けているから、自己嫌悪に陥ってしまう。それでも、気遣いとかはあたしのほうができているよね。と、ちょっぴり自分を慰めた。




