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神様の棄児  作者: ryo-KK
4章 王国
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番外編 小さな勇気

「クララ!クララ!」


お母さんが呼んでいる。


「何か用?」


「あなた本当にユーク様の事が好き?」


ユーク様の事は誰にも負けない位好きだ。


「勿論、大好きよ」


「ユーク様に抱かれたい?」


「何を聞くのよ!お母さん!」


「興味本位で聞いてる訳じゃ無いの、真剣に答えて!」


「そんなのお母さんに言わないといけない事なの?」


「答えないなら教えて上げないわよ」


「何をよ?」


「教えて欲しいなら真剣に答えなさい」


「軽い気持ちで聞いてる訳ではないのね」


「勿論よ。お母さんはクララが幸せになれるなら幾らでも協力するつもりよ」


母の言葉に恥ずかしいが真剣に答える。


「抱いて貰いたいわよ、でもユーク様は私を子供だからと相手してくれないもの」


「今まではそうね、でも貴方も最近では大人っぽくなってきたわ」


「そうかな?」


「ええ、身長だってカーラ様より高いでしょ、胸だってレミーさん位はあるわ」


「そうだけどユーク様が認めてくれないとどうにも成らないわよ」


「そこでね、情報があるのよ。」


「情報?」


母が言うには今日、ユーク様が希望する侍女達にお情けを授けると言う事だ。


医師による病気の検査は有るがそれさえ受ければユーク様に抱いて貰えるという事なのだ。


「それ本当なの、お母さん」


「ええ、レミー様に聞いたから間違いないわ」


「私も受ける」


「そう言うだろうと思ってレミー様にお願いしておいたから行ってみなさい」


母に言われて急いでお城のレミーさんを訪ねた。


「レミーさん、お母さんから聞いたけど本当ですか?」


「ああ、クララちゃん、侍女達の事ね、本当よ、クララちゃんが此処に来たって事は検査を受けるのよね?」


「うん、でもユーク様は私の事も抱いてくれるのか心配で」


「それなら問題ないわ、私が聞きたいのは、クララちゃんが他の侍女達と一緒に抱かれても平気かって事よ」


「確かに別で抱かれたいけど・・・でもこの機会を逃せば、ずーっと抱いてくれない気がするもん」


「そう、そこまで覚悟が有るのなら私も協力するわ」


「本当ですか?ありがとうレミーさん」


「クララちゃんを1番にして上げるから早く検査を受けてきなさい」


「うん」


私はレミーさんの言葉に励まされ、検査を受けた。


女性の医師だったが大事な所を見られるのは恥ずかしかった。


ユーク様に抱かれる為だから我慢出来たけれど、それ以外だったら耐えられ無かったと思う。


検査が終わった事をレミーさんに伝えるとユーク様はこの後大浴場で侍女の方達と入浴されるらしいのだ。


私も一緒出来るかと思ってたのだが、レミーさんに止められてしまった。


理由はギリギリまで私も参加しているとバレない様にする為だそうで、早めにユーク様に見つかると説得されるだろうと言われた。


「私はどうすればいいんですか?」


レミーさんの話では昼頃にユーク様の個室風呂を用意しておいてくれるらしくそこで綺麗にしたら侍女の方達との行為用に用意した客間で待ってる様に言われたのだ。


私はユーク様に見られても恥ずかしく無い様に耳の先まで綺麗に時間をかけて洗って、客間に移動した。


王妃様達と同じスリップ姿でユーク様を待つ事にした。


(匂いとか大丈夫かな?ユーク様は怒らないかな)


そんな事を考えながら待っているのだがドキドキが段々と激しくなってくる。


(頑張れ私、これくらいで緊張してたらミーシャさん達には並べないわよ)


突然部屋がノックされた。


(きた!)


「はい」


返事をする。


入ってきたのはレミーさんだった。


「緊張してるみたいね」


「あ、当たり前です!」


「もう直ぐユーク様が来るからその前に私が確認してあげようと思ってね」


そう言うとレミーさんは私の周りを回ったり、肌着を直したりしながら何度も手直ししてくれた。


「うん、可愛いわよ、これならユーク様もクララちゃんが嫌がっても手を出したくなるわ」


「本当ですか?」


「ええ、クララちゃんの事をユーク様は大事にしてるけど、後はクララちゃんの覚悟次第だから頑張ってね」


「うん、レミーさんありがとう」


「いいのよ、クララちゃんも私達と同じ妻になる子だもん。しっかり抱いてもらうのよ」


「うん」


レミーさんが退室して暫くすると廊下が騒がしく成って来た。


(とうとう来たんだ!)


私は慌ててカーテンを閉めて部屋を薄暗くした。


静かに扉が開く。


私はベッドの上で正座して待っていた。


「クララ?」


ユーク様が少しづつ近づいて来て声をかけてくれた。


「はい」


「どうして此処に?」


「はい、ユーク様が侍女の方達にもお情けを差し上げると聞いてそれならば私が先だと思いレミーさんに協力して貰いました」


正直に話した。


「いや、でもクララはまだ10歳でしょ」


「はい、でも兎種の女性は本当ならもっと早くに経験してるそうです。私もユーク様の婚約者として侍女の方達よりも先にお情けをいただきたいのです」


「エルダさんはしってるの?」


「はい、ユーク様ならと喜んで送り出して貰いました。私じゃダメですか?」


「ダメじゃ無いけど結婚が早く成る訳でも一緒に暮らす訳でも無いよ!」


「はい、成人までは他の侍女の方達と同じ扱いで構いません、抱いて貰えませんか?」


「良いんだね?」


「はい」


ユーク様は本当に優しく私に触れてくれる。


最初は多分震えていたと思う。


優しく沢山触られている内に震えも消え段々と頭の中が真っ白になっていった。


ユーク様は優しく抱きしめながら触ってくれるのだ。


私はユーク様にお願いしていた。


「ユーク様のものにして下さい。大好きです。」


ユーク様は優しくゆっくりと私に入ってきた。


痛みは有るが幸福感の方が勝っていた。


ユーク様が私を抱いてくれて本当に幸せだった。


暫く繋がったまま動いていたユーク様が私の中に熱いものを吐き出したのがはっきりと解った。


「嬉しい」


このまま独占もしたかったけど他の侍女達も待ってるので、一言だけ告げて部屋を出ていった。


部屋の外にはミーシャさんたちが居た。


中を気にして此処にいた訳ではない。


皆が私を待っててくれたのだ。


「おめでとうクララ」


ミーシャさんが優しく抱きしめてくれた。


私は涙が止まらなく成ってその場に座りそうに成ったのをリオさんとレミーさんに支えられユーク様の個室風呂に連れて行って貰った。


ミーシャさんが私を綺麗に洗ってくれたのだ。


「クララも私達の仲間入りね」


それを言うなら他の方だって同じだと思った。


しかしミーシャさんは先回りして答えてくれた。


「ご主人様がお情けを掛けたと言うなら侍女達と同じでしょうけど、クララの事はお情けで抱いたのではなくて愛情でお抱きに成ったのよ。その証拠に心から気持ち良かったでしょ」


「うん」


「ご主人様が愛情で抱かれるとね、心が満たされるのよ体が満たされるのとは格が違うわ。クララはもうご主人様の特別な女の子なのよ、自身を持ちなさい」


私はミーシャさんの言ってる意味が良く解った。


今がそうなのだから、少しの勇気がこれだけの幸福感をもたらすとはじめって知った記念日になった。

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