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神様の棄児  作者: ryo-KK
4章 王国
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番外編 過去 

私がユーくんと知り合ったのは1年以上前になる。


当時のユーくんはただ可愛いだけの冒険者だったわ。


最初の依頼の後だったかな、ユーくんが格上の魔物を倒してきて滅多に見ない結晶を持ってきたの。


私はその時に思ったの、ユーくんは絶対超一流の冒険者に成るってね。


それからは必死に色々と手を変えて誘ってみたわ。


そうね、まずは呼び方でしょ。


ユークさんから親しみを込めてユーくんに変えたのよ。


その後は休みの日を教えて、ユーくんの宿屋の近くで出てくる来るまで待ってた事もあったわね。


ユーくんが依頼を受けに来た時は他の職員に冒険者を任せて私の所に来る様にしたり、帰って来るまで事務仕事をして時間を潰してユーくんが来たら受付に座ったり色々考えてたわね。


そんな事を1年も頑張ったのにユーくんたら全く気づいてくれないのよ。


ユーくんがワープを使えるって気づいたのも私が1番だったわ。


ギルドマスターに頼み込んで倉庫も使えるようにして貰ったし、掃除も私がしたのにユーくんは全く私の気持ちに気づいてくれないのよ。


本当に鈍感なんだから。


暫くするとね、いきなりミーシャを連れて来て引越しをするとか言うじゃない。


私は焦ったわよ。


直ぐにユーくんに住所を聞いてギルドマスターに移動願いまで出したのに断られてね、仕方が無いから王都まで直接交渉に行って何とか雇って貰ったの。


だけどユーくんたら中々ギルドに顔を出さないから会いたくてしょうがなくって貴族区に行ったのよ。


だけど門番に止められるし番地までは知らなかったから取り次いでも貰えなかったの。


私がこうしている間にもミーシャとイチャイチャしてるかと思うと気がおかしくなりそうだったわ。


やっとユーくんがギルドに顔を見せた時に私は思ったの。私はユーくんが居ないと生きていけないとね。


それからは死に物狂いでアプローチしたわ。


ミーシャとも何度か言い争ったりもしたわね。


我慢もいっぱいしたけどもう限界だったわ。


それなのにユーくんたら今度はリオまで連れて来るのよ。


このままギルドで働いていたら絶対にユーくんと一緒に住めないと思って奴隷になるつもりで奴隷商のところに行ったの


でも簡単には行かないし体も検査されるって知って諦めたわ。


だって私が20年も守ってきた体はユーくんに捧げる為のものなのよ。


それを他人様に見せるだけでも嫌なのに触られるなんて我慢できなかったんだもの。


その後は商人ならなれるかもと思ってギルドに行ってみたわ。


Cランクまで最短でも2年は掛かるって言われて仕方無くて冒険者になったの。


頑張って依頼もこなしたわよ。


でもFランクだと雑務系しか無いからお金を貯めるしかなかった。


安い武器と防具だけ買って魔物の討伐にむかったの。 


最初は順調だと思っていたわ。


一角兎を順調に狩って、自信も付いて来た時よ。


宿屋の冒険者達に今のペースで頑張ったら1年くらいでDにはなれるって聞いたの。


もっと頑張ろうと思って、ワイルドウルフに狙いを変えたのよ。


でも考えが甘かったわ。


一角兎をなんとか倒せる程度の腕で、勝てる魔物ではなかったのね。


何も出来ずにやられたわ。


足を噛まれて逃げられなくなってその後はもう記憶がなかったわ。


気がつけば宿屋のベッドで、動くことも出来なかった。


生きてるのか死んでるのかも解らなくて頻繁に来る痛みに生きてる事を教えられるの。


お金も無くて薬ももう無い。宿屋のお金も滞納しててもう死ぬんだと思ってた時にユーくんが来てくれたの。


私はそんな姿を見られたくも無かったし死に様を見せたくも無かったからユーくんを追い返そうとしたのに、ユークんったら強引に部屋に入ってくるのよ。


その時ユーくんが掛けてくれた治癒魔法はとても優しくて暖かい魔法だったわ。


リオさんも手伝ってくれたけど直ぐに魔法が枯渇したのね。


それでも全然治ってなかったの。


私の怪我はそれ程酷い怪我だったのね。


でもユーくんはずっと優しい言葉を掛けてくれながら魔法も掛け続けてくれたのよ。


後から考えても凄い魔法力を使ったはずよ!


そのおかげで私は命を取り留めたの。


だから私の命はユーくんのものなのよ。


ユーくんが私にこの場で死ねって言うなら躊躇わずに死んでみせるわ。


怪我も治ったからせめて宿代だけでも払わないといけないと思って、軽い依頼を受けようとして宿屋を出ようとしたらユーくんが既に支払ってくれてたの。


食事代も栄養の有る物を食べさせて欲しいと余分に支払ってくれていたのよ。

     

それから私はユーくんに何が返せるだろうと必死で考えたの。


でも私がユーくんに返せるものって体しか無かったの。


抱いて貰って娼館に売られてもいいと思った。


数日宿で安静にしてたわ。


ユーくんが来た時に私を抱いた後に娼館に売って貰う事を話そうと思ってたの。


でもリオさんのおかげでユーくんの奴隷になる道が開けたんだ。


だけどそれには私ではとても稼げない程のお金が掛かると知ったの。


でもユーくんはお金の事なんか全く気にせずに私を奴隷にする為だけに何百万も使ってくれたのよ。


申し訳無いとも思ったのよ。


でもユーくんの奴隷に成れる事が嬉しくてその時は考えられなかったわ。


ユーくんの屋敷で儀式が終わってユーくんの奴隷になった夜に優しく抱いて貰ったの。


嬉しかったわ。


こうして私はユーくんの奴隷として幸せな生活を送っていたの。


その後も色々有ったけどね。


後はクララも知ってる通りよ!



黙って聞いていたクララは壮絶な人生に真似は出来無いと思っていた。

番外編は取り敢えず終了です。


5人の考えや女心は如何だったでしょうか?


次話からは本編が再開します。


まだ国造りが最優先ですが、ユークの知らない所でも色々な動きが有ります。


拙い文章ですが、楽しんで頂けたら幸いです。

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