#02 漣明学園
歪んだ鏡を凝視していたら気づいたらこんな真っ白な世界に飛ばされてしまった
「ようこそ漣明学園へ」
漣明学園、年老いた謎の声がいう
初めて聞く学校だ、小学校の友達もそのような学校に行ってるのを聞いた事がないのできっとマイナーなのか遠い場所にあるのだろう
「名乗ることはできないが漣明学園の理事長だ」
なぜ名乗れないのだろう
そもそもどこにいるのだろう
疑問ばかりが浮かび周りもどういうことなのかと叫び出した
だがその声も無意味で理事長とやらの声は続く
「私の正体を知りたいのならまずここに入学してみせないさい」
入学してみせなさい?
さっき選ばれし者などと言ってたがその時点で入学ではいのか?
疑問は疑問へと増えていく
「まずここで選ばれている者は1次試験合格者、祝福するよ、おめでとう」
選ばれている者、多分だがこの学年の寮生のことだろう、歪んだ鏡に吸い込まれたと周りが言っているため全員同じ道でたどり着いたのだろう
「そして2次試験は...」
声の向こう側から指鳴りをする音が聞こえる
そしてさっきまで騒いでいた人、泣いていた人が少しだけだがいなくなっていた
いないというのか、見えないが聞こえていた声はすんなりと消えたのでそういうことだろう
「まだ残っている者は最終試験合格者だ。だがこれからここでやるのは楽しくない。」
すると私達は追い風に覆われ強制的に前の方へと押し出された
すると部活の結望、茉莉亞ちゃん、神埼ちゃんに大橋ちゃんもいた
騒ぎ立てるような子ではないと知っていたから心配はしていなかったゆえ残り人数もすごく多く、定員も決まっていないので大丈夫だろうとくぅ安堵の息をはく
「これから君たちには1:1のバトルをしてもらう、能力で、だ。」
能力、なんの事だ別に手から炎が出てきそうなわけでもなく変化も感じない
「能力を知るのは会場に着いてから、だ」
会場、ここは白空間じゃないか、何を言っているのだろう
するとまた指を鳴らす音が聞こえその時は自分も巻き込まれた
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もう一度目を覚ますとそこは絵に描いたような翡翠色の芝生が広がり青空も雲ひとつなく快晴
さっきまでいた人は消えており気づいたら目の前に1人
「こやま、ちゃん?」
そこには小学校から一緒の児山麻衣
小学校は都心にあるからか中受をした子は多かった、だが白鷺に行ったのは私と彼女のみ
特に仲良かったわけでもなく、中1になった時にはクラスが離れてしまったため疎遠になっていた
私とは対で物静かでありあまりに社交的な人ではなく小学生の頃も挨拶を交わす程度で常に一人
だが体力は人並み以上にあり小学生の頃もそれで運動会ではちやほやされていた
「誉本さん、お久しぶりです」
ショートカットに活気あふれる見た目だが敬語が抜けず、ましてや1年ほど喋ってない知り合いと2人きりだったら反応に困るだろう、自分でもそうだ
いつものように挨拶を交わすと何も話すことがなくただ気まずいい空気が流れていた
すると先ほどまでなかった門が嫌な音を流しながら開き、2人の足音がする
「あら、誉本ちゃん久しぶり」
「お、お久しぶりです、!」
そこには声劇部の先輩、宮園先輩が後ろに黒いヴェールを被った全身真っ黒の人を引き連れながら私と児山ちゃんのもとへ歩いてくる
「児山さんも、これからよろしくね」
すると彼女は深々と礼をする
これからもよろしく、とは?なんのことだろう
「さあ、最終試験をはじめてもらうよ」
疑問が浮かんだまま、宮園先輩が話を続けた
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