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仮面のない空へ:常闇編  作者: R


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第27話

【剣神の試練】


荒野。


昼。


黒い雲の隙間から


わずかな光が落ちていた。


その中央で


二人が向かい合う。


カナタ。


R。


二人とも剣を構えている。


少し離れた場所で


レナとガルムが見ていた。


ガルムが言う。


「本気か?」


レナが頷く。


「Rは」


「いつも本気よ」


その瞬間。


Rが言う。


「来い」


カナタが地面を蹴る。


速い。


剣を振る。


ガキィィン!!


Rが受ける。


火花が散る。


カナタが叫ぶ。


「まだだ!」


連続斬撃。


右。


左。


突き。


だが


すべて受け止められる。


Rが言う。


「遅い」


次の瞬間。


カウンター。


ガキィィン!!


カナタの剣が弾かれる。


Rの刃が


カナタの首元で止まる。


沈黙。


カナタが息を切らす。


「……くそ」


Rが剣を下ろす。


「もう一度」


カナタが剣を構える。


「まだ終わってない」


再び突撃。


だが


同じだった。


ガキィィン!!


ザンッ!!


カナタの肩が裂ける。


倒れる。


ガルムが言う。


「終わりだろ」


レナが首を振る。


「まだ」


カナタが立ち上がる。


血が流れる。


それでも


剣を握る。


Rが言う。


「なぜ戦う」


カナタが答える。


「決まってる」


剣を握る。


「シオンを止める」


Rが聞く。


「倒すのか」


カナタの目が揺れる。


だが


答える。


「……倒す」


Rが言う。


「覚悟はあるか」


カナタが叫ぶ。


「ある!!」


再び突撃。


剣が振られる。


ガキィィン!!


だが


Rの動きが変わる。


速い。


圧倒的に速い。


ザンッ!!


カナタの腹が裂ける。


カナタが倒れる。


地面に膝をつく。


Rが言う。


「それでは足りない」


カナタが息を吐く。


「何が……」


Rが仮面に触れる。


剣神の仮面を被る。


「仮面の力は」


「ただの力ではない」


カナタが言う。


「……知ってる」


Rが首を振る。


「違う」


剣を構える。


「限界を超えろ」


その瞬間。


Rが消えた。


カナタの目が開く。


「速い!」


次の瞬間。


斬撃が降る。


カナタが必死に受ける。


ガキィィン!!


衝撃。


膝が沈む。


Rが言う。


「見ろ」


カナタが叫ぶ。


「見てる!」


Rが言う。


「違う」


次の瞬間。


連続斬撃。


ガキィィン!!


ガキィィン!!


ガキィィン!!


カナタの腕が震える。


Rが言う。


「感じろ」


カナタが叫ぶ。


「何を!」


Rが言う。


「時空だ」


その言葉。


カナタの意識が


一瞬


止まる。


世界が


ゆっくり動いた。


風。


砂。


Rの剣。


すべてが


わずかに遅く見える。


カナタが呟く。


「……これ」


Rの目が光る。


「それだ」


次の瞬間。


カナタが動く。


Rの剣を


紙一重で避ける。


ガルムが驚く。


「今の!」


レナが言う。


「時空の感覚……!」


カナタの仮面が


わずかに光る。


Rが笑う。


ほんの少し。


「いい」


カナタが息を吐く。


「見えた」


Rが剣を構える。


「だが」


その目が鋭くなる。


「まだ足りない」


カナタが構える。


Rが言う。


「覚醒には」


「まだ遠い」


カナタが言う。


「なら」


剣を握る。


「超える」


Rが頷く。


「来い」


二人が


同時に踏み込む。


剣がぶつかる。


ガキィィン!!


衝撃が


荒野に響いた。


遠く


黒い城の塔。


その頂上で


侵食の仮面が


静かに笑っていた。

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