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仮面のない空へ:常闇編  作者: R


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第24話

【仲間との戦い】


夜の荒野。


黒い空の下。


二つの剣がぶつかる。


ガキィィン!!


衝撃が走る。


カナタが歯を食いしばる。


「ぐっ……!」


目の前には


シオン。


黒い仮面。


黒い瞳。


侵食の仮面。


シオンが笑う。


「弱いな」


カナタが叫ぶ。


「うるさい!」


再び剣を振る。


だが


迷いがある。


シオンはそれを見逃さない。


ザンッ!!


カナタの腹が裂ける。


血が飛ぶ。


カナタが膝をつく。


「くそ……」


シオンが言う。


「まだ甘い」


次の瞬間。


Rの剣が割り込む。


ガキィィン!!


シオンが後退する。


Rが言う。


「集中しろ」


カナタが怒鳴る。


「出来るかよ!」


Rが振り向く。


「出来なければ死ぬ」


シオンが笑う。


「その通りだ」


次の瞬間。


シオンが消える。


レナが叫ぶ。


「右!」


カナタが振り向く。


だが


遅い。


ザンッ!!


カナタの肩が裂ける。


ガルムが突撃する。


「てめぇ!」


大剣が振り下ろされる。


ドォン!!


地面が砕ける。


だが


シオンはいない。


後ろから声。


「遅い」


ガルムが振り向く。


ザンッ!!


背中が裂ける。


ガルムが倒れる。


「がはっ……!」


レナが炎を放つ。


「フレイム!!」


炎がシオンを飲み込む。


だが


次の瞬間


炎が割れる。


黒い斬撃。


ザンッ!!


レナの頬が裂ける。


レナが後退する。


「強すぎる……」


カナタが立ち上がる。


「シオン!」


叫ぶ。


「もうやめろ!!」


シオンが言う。


「なぜ?」


カナタが言う。


「仲間だろ!」


シオンが少し黙る。


その目が


わずかに揺れる。


だが


次の瞬間


笑う。


「そうだったな」


その言葉は


あまりにも軽かった。


カナタの胸が痛む。


シオンが言う。


「だが」


「もう違う」


剣を構える。


「今の俺は」


「八将の八席シオンだ」


カナタが叫ぶ。


「違う!!」


その時。


Rが前に出た。


静かに言う。


「カナタ」


カナタが振り向く。


Rの目は


冷静だった。


「現実を見ろ」


カナタが震える。


「何を……」


Rが言う。


「敵だ」


その言葉は


残酷だった。


カナタが叫ぶ。


「そんなわけ――」


その瞬間。


シオンが動く。


Rと衝突。


ガキィィン!!


凄まじい衝撃。


二人が激しく斬り合う。


剣神。


侵食。


力がぶつかる。


Rが言う。


「カナタ!!」


カナタが動けない。


Rが叫ぶ。


「決めろ!」


カナタが震える。


シオンを見る。


仲間。


一緒に戦ってきた。


笑った。


喧嘩した。


助け合った。


その全てが


頭に浮かぶ。


カナタの手が震える。


「俺は……」


剣を握る。


「俺は……!」


その時だった。


黒い衝撃が爆発する。


ドォォォン!!


全員が吹き飛ぶ。


砂煙。


視界が白くなる。


カナタが立ち上がる。


「……シオン?」


その先。


黒い影。


シオンが立っていた。


だが


その背後には


もう一人。


女。


長い黒髪。


魅惑の仮面。


リリス。


彼女は笑う。


「十分ね」


カナタが叫ぶ。


「お前!」


リリスが言う。


「連れていくわ」


シオンが動かない。


カナタが叫ぶ。


「シオン!」


シオンがカナタを見る。


その目は


完全に闇だった。


リリスが言う。


「行くわよ」


空間が歪む。


黒い渦。


シオンが最後に言う。


「カナタ」


カナタが叫ぶ。


「戻ってこい!」


シオンは少しだけ笑う。


「またな」


その言葉を残し


二人は


闇の中に消えた。


静寂。


カナタは立ち尽くす。


剣が


手から落ちた。


カナタが呟く。


「……シオン」


空は


相変わらず


黒かった。

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