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仮面のない空へ:常闇編  作者: R


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第18話

【侵食の影】


荒野。


瓦礫の街跡。


第二の八将ヴェイルが消えたあと。


静かな風が吹いていた。


ガルムが伸びをする。


「ふぅー……」


「やっと終わったか」


レナが言う。


「まだ二人よ」


ガルムが笑う。


「八将って言うくらいだからな」


カナタはまだ息を整えていた。


「……強すぎる」


Rが言う。


「まあな」


カナタが聞く。


「R」


「俺たち勝てるのか?」


Rは答えない。


少し空を見てから言う。


「だから来たんだろ」


カナタは黙る。


その時だった。


シオンがふらついた。


レナが気づく。


「シオン?」


シオンは首を振る。


「……大丈夫」


ガルムが言う。


「顔色悪いぞ」


シオンは言う。


「さっきの戦いで」


「少し疲れただけ」


カナタは少し気になったが


それ以上は言わなかった。


その時。


Rが突然空を見上げた。


カナタが聞く。


「どうした?」


Rが言う。


「来る」


次の瞬間。


空が


裂けた。


ドゴォォォン!!


巨大な何かが落ちる。


地面が爆発する。


砂煙の中から


一人の影が現れた。


背が高い。


黒いマント。


そして仮面。


レナが息を呑む。


「……また」


男が言う。


「ヴェイルがやられたと聞いてな」


ガルムが笑う。


「次は誰だ?」


男はゆっくり歩く。


「第三席」


仮面が光る。


「断罪の仮面 ラグナ」


カナタが剣を握る。


だが


Rが前に出ない。


カナタが驚く。


「R?」


Rは言う。


「お前らでやれ」


全員が固まる。


ガルムが言う。


「は?」


Rは剣を肩に乗せる。


「八将はまだいる」


レナが言う。


「でも!」


Rがカナタを見る。


「お前がやるんだ」


カナタが言う。


「俺が……?」


ラグナが笑う。


「なるほど」


「試練か」


ラグナが剣を抜く。


細い剣。


だが


禍々しい。


「なら」


「殺してやる」


次の瞬間。


ラグナが消えた。


カナタが反応する。


「速い!」


斬撃。


ガキィン!!


カナタが受ける。


だが


重い。


吹き飛ばされる。


「ぐっ!」


レナが炎を放つ。


ラグナが消える。


炎が空を焼く。


ラグナが現れる。


レナの背後。


「遅い」


ガキィン!!


ガルムが大剣で止める。


「おらぁ!!」


ラグナが笑う。


「面白い」


カナタが立ち上がる。


剣を握る。


「行くぞ!」


三人が同時に動く。


ガルムが突っ込む。


レナが炎。


カナタが斬る。


だが


ラグナはすべて避ける。


速い。


異常に速い。


ラグナが言う。


「弱い」


そして


仮面に触れる。


「断罪」


仮面が光る。


空気が震える。


カナタが感じる。


嫌な気配。


ラグナが言う。


「罪ある者を」


「斬る」


次の瞬間。


ラグナの剣が


光った。


ザンッ!!


ガルムの肩が裂ける。


「ぐあっ!」


レナが叫ぶ。


「ガルム!」


カナタが怒る。


「この野郎!」


だが


ラグナは笑う。


「いい」


「もっと絶望しろ」


その時。


シオンが一歩前に出た。


カナタが言う。


「シオン?」


シオンは静かに言う。


「俺がやる」


レナが驚く。


「無茶よ!」


シオンは言う。


「大丈夫」


その目が


一瞬だけ


黒く光った。


誰も


気づかなかった。


ラグナが笑う。


「いいだろう」


「来い」


シオンが剣を構える。


だが


その手は


わずかに震えていた。


そして


その手の黒い侵食は


さっきより


確実に広がっていた。

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