女だけの世界22
羅夢:「おい、言い訳はいいからさっさと治療しろよ。こんな所で死なれたら迷惑だ」
かぐや:「あ!そうか!忘れてた!」と男性に駆け寄り癒しの波動で回復させる。
男性:「うう……助かったよ」
かぐや:「あ、そこの女も回復しとくわね」と、ついでにアスカとアデルも回復。
羅夢:「さて、これからどうする?」
かぐや:「そうね……とりあえず、この男をどうにかしないとね……」
男性:「君達、助けてくれたのだからもう帰ってくれないか……」
ただ結界の外にいて騒ぎに駆けつけた女性兵士たちも男性に抱き着き始めてさらに揉みくちゃに…
羅夢:「じゃ、そうゆうことで…」
帰ろうとするが男性から引き止められる。
男性:「ちょっと待ってくれ!せめてこの状況をどうにかしてくれ!女達の相手をしなくてはいけないんだ。早くこの場から連れて行ってくれ!頼む!」
羅夢:「私は関係ないぞ。さっさと帰るぞ」
かぐや:「あんた、本当に馬鹿なの?自分が蒔いた種でしょ?自分で処理しなさい!それと私は結界を壊すだけって言ったでしょ、そのうえ治療までしてあげたんだから十分でしょ!」
羅夢:「じゃあな」と去ろうとするが男性はしつこい。
まだ何かあるらしい。
男性:「いや、本当に頼む!このままじゃ女達に襲われてしまうんだ!こんな状態でどうしろというのだ!」
羅夢:「知らん!頑張れ!」
かぐや:「……もういい加減にしてよ!」
アスカ:「ああ、あなた様!」と、いきなり男性に抱き着いた。
アデル:「さあ、一緒に行きましょう!」
二人で男性を抱え連れていこうとする。他の女性兵士達もそれに対抗するように押し合って揉みくちゃに
かぐや:「……じゃ、そういうことで!」
男性:「おい、待ってくれ!ちょっと、痛い痛い!こら!やめろ!離せ!」と叫ぶ。
しかし女性兵士たちに押し倒され胸を顔面に押し付けられている。その感触にうっとりしているのか抵抗はしない。
かぐや:「……どうする?あんな事いってるけど……」
羅夢:「あの男は死ぬまでここにいればいい。そもそもアイツのせいだしな」
かぐや:「そうだよね……じゃあ、帰ろうか」
そういうと、破壊した町と一緒に巻き添えになって死亡したり負傷した女性達を復活や治療を行い帰路についた。
破壊してしまった建造物や男の人形は‥‥まあ知らんがな…
かぐや:「つぎはゼウス帝国にでも行ってみますか」
羅夢:「うむ。とりあえず明日の朝に出発しよう。今日はこの街でゆっくり休むぞ!」
かぐや:「そうね……私も疲れたし……」
羅夢:「じゃあ、宿に戻るか」
そういって二人は宿に戻った。
##ゼウス帝国へ
翌朝
かぐや:「最悪…今日はあいにくのどしゃ降りねぇ‥まあいいわ。羅夢さん出発の用意は出来たかしら?」
羅夢:「いや、まてって!こんな嵐の中行くのかよ!今日はのんびりしようぜ!」
かぐや:「何言ってんの!もう時間がないわ。早く出ないと夜になるじゃない!」
羅夢:「いや、今日一日くらい問題ないだろ。少し休みが必要だ」
かぐや:「そうはいってもね、こういうのは早く行動するのが大事なのよ。さぁ行くわよ!」
羅夢:「はぁ……急いだって意味ないだろ!時間に追われてる訳でもないし…休もうぜ!」
かぐや:「あら、そう?じゃあ、いいわ。私だけで行くから」そういってさっさと歩いていく。
羅夢:「お、おい!ちょっと待て!」
羅夢は慌てて後に続く。
しかし嵐は一向に弱まる気配を見せず、どんどん激しくなっていく一方であった。
雨足は衰えるどころかさらに強まり暴風が吹き荒れている。
そんな中、かぐやたちは一路帝国を目指していた。
そんな中羅夢がぼやく。
羅夢:「あのさあ、嵐の中でも行くって言うのは解ったけどよう、なんで徒歩なんだ。この間みたいに車って言うの出せよ!というより瞬間移動でよくね?」
かぐや:「あのね、あんたも言ったけど時間に余裕があるからね。それに、あんな狭いところで籠ってるより外の方が面白いじゃない」
羅夢:「なんだそれ!俺は歩くのは嫌だぜ!さっきから足場が泥濘んで歩きにくいし冷たいんだよ!」
かぐや:「え?何か言った?嵐の音がうるさいから聞こえないんだけど」
羅夢:「だ・か・ら!なんで歩くんだよ!瞬間移動とか、あぁあ!こんな所で遭難したら死ぬぞ!」
かぐや:「だ、か、ら!時間が有るし、せっかくだからいろいろ見ておきたいのよ!それに鬼がこんな程度で死んだら笑われるわよ。しかし羅夢さんが死んだらどうなるんだろ?やっぱ地獄行きなのかな?」
羅夢:「そんなの決まってるだろ!地獄だよ!って、それ以前に私は死なないよ!」
かぐや:「そうなの?」
羅夢:「そうだ!地獄の鬼は不死身なんだ!」
かぐや:「そうなんだ。じゃあ、安心だね、前進あるのみ!レッツゴー!」嵐の中笑顔で進む。
羅夢:「なんだこのテンション高すぎるやつは……」
かぐや:「というわけで、あなたは死なないから私たちは平気ってわけ。それにしてもよく降るわね。風もすごいわ。お腹も減ったしどこか休憩できるところを探さないとね」
羅夢:「どこへ行こうというのかね?」
羅夢は呆れ顔で言う。
かぐや:「とりあえず、この道なりに行けば町があるはずよ」
羅夢:「いや、それより瞬間移動しろよ!」
かぐや:「なんで、嫌よ!こうやって色々寄り道しながら行くのが楽しいんじゃない!」
羅夢:「このサディストめ!」
かぐや:「だから何?何か文句あるの?」
羅夢:「もういい‥」
かぐや:「あらそう?じゃあ、勝手に行くわね。先に行っておくわ!」
羅夢:「お、おい!置いてくなよ!」
かぐやは先を進んでいった。
かぐや:「ここにしよっか。なんか看板があるし」
羅夢:「どうするんだよ、店はやってるのか?」
かぐや:「やってるみたいだけど、中が見えないから解らないわ」
羅夢:「マジかよ‥」
二人が扉を開けて中に入ると客は居らず店員らしき人影はあったもののこちらを見るなり顔色を変え逃げていった。
かぐや:「あれ?逃げちゃったわね」
羅夢:「仕方ないな、別のところを探すか、っとその前にお金あんのか?前の町で巻き上げた金、宿代でなくなったんだが」
かぐや:「大丈夫よ。この世界は偽札を作ったとしても魔法を使えばお金になっちゃうから」
羅夢:「偽札って…いいのか?曲がりなりにも神なんだろ?」
かぐや:「大丈夫。私は別に正義の味方ってわけじゃないからね。それに、羅夢さんのせいにしとけば地獄の鬼だから仕方がないって事にもなるし」
羅夢:「おい!俺のせいにすんなよ!」
かぐや:「まあまあ、そう怒らないで‥おっかない」
羅夢:「私は鬼だからな、おっかなくて当然だ」
かぐや:「冗談よ。ごめんなさい。じゃあ、お店に入ってみましょう」
そう言って二人は店内へと足を踏み入れた。
中は薄暗く、テーブル席がいくつかありカウンターが一つあるだけの簡素なものだった。
壁際には棚が置かれており酒類などが並べられている。
そして奥には厨房がありそこから料理の匂いが漂ってくる。しかし嵐のせいで停電してるのか中はほぼ真っ暗だ。羅夢が火を灯して店内を照らすと奥から声が聞こえた。




