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惑星タウリ17

敵組織の計画


二人は敵の敷地内ということも忘れたかのように夢中になって騒いでる、と、突然高柳がレーザー光線を操作してたらレーザーが乱反射し無数に飛び散り方々で爆発を起こしたかと思ったら天川がバスケットボール位の装置を暴走させて飛び回っていたりと大騒ぎだ。挙句の果てには高柳が装置に近づき触れた瞬間凄まじいエネルギーの光が漏れ出す‥「キャアア!」と悲鳴を上げ倒れた。「あぁあ……響子ちゃんが……」と気の抜けるような声を出す天川。だが急に起き上がり、顔が変わったかのように冷静な声で話しだした。「ここは危険です。一度退避しますよ」と言って時雄の手を掴み引っ張る。

が、騒ぎを聞きつけたのと先ほどの乱闘の影響もあり兵士が多数乱入して囲まれてしまったが、女性たちは面白がって武器の試し打ちを行って爆発音やら叫ぶ声やらで騒然とした状態だ。

が、とうとうその状況に耐えきれなくなった時雄が「ふざけんな!」と叫びながらテレポートを使い一人で避難した。

時雄:「あいつら、隠密行動って言葉を知らんのか!もう好きにやらせとこう。危なくなったら助けてやりゃーいいか」と思いながら離れた場所から様子を見てることにした。

しまいには天川はおかしな服を身にまといはしゃいでいる。どうやらパワードスーツらしい。それに天川の体術が加わり壁や柱を無鉄砲に叩きまくり崩壊させ囲んでた兵士も阿鼻叫喚状態だ。

そのうち誰かが引火し誘爆し大爆発が起き建物自体が崩れていく、まるで地獄絵図だ……。いや、絵ではない実際の光景だ。とんでもない能力の持ち主というわけではないが、単純にパワーのみで破壊していく様は圧巻である。一応ある程度は気を使ってるのだろうか、時雄に被害が出ないように気をつけているようだ。だが、時雄がいるとわかってはいるが邪魔だから隠れててくださいと指示されたのだった。

時雄:「おいおい……」と呟くのが精一杯だった。

天川が蹴った瞬間に、轟音と共に吹き飛ばされる兵士たち‥次々と舞い上がる粉塵の中から更に現れる敵兵‥敵の陣地に乗り込んだのだから敵襲は当たり前でいつまでも混乱を繰り返してるのもおかしいのだが、ここにきて天川も高柳もまさかこんなところで全力を出す羽目になるとは思ってもいなかったのである。


時雄:「もうどうにでもなれ……」


と半ばあきらめ状態になっていると、高柳がとんでもないことを話しはじめた。

高柳:「いいなあ。それ私に頂戴!」

天川:「やだ!自分で探したら‥」


高柳:「そりゃそうだけど……もうどこにもないじゃん。それ一着だけみたいだし‥いいから私に頂戴!」



天川:「ダメダメダメダメ。時雄さん……助けて!」

と助けを求められたが、正直関わりたくないのが本音だ。


時雄:「いや、そのスーツとやらはもうないようだから響子さんにあげちゃったら?うるさいし。」

天川:「えぇっ‥うるさいのは困りますね」

と悲しげな表情になる。


高柳:「ほらわかったら脱いだ脱いだ!」

天川:「あげるなんて言ってません!これは私の物!」

と必死に抵抗しながら目から光線を出したり拳から光弾を出したりと容赦なく破壊も行っている。

挙句の果てには腕を光らせ地面を殴ると地震か?というぐらいの揺れが起こった。

高柳:「私もやりたーーーーい」

天川:「ここは私一人で終了ね。」


高柳:「ときおーーーー私も欲しいよーーー天川さんが意地悪するよーーーー」甘えてくるが一つしかないのでどうにもならない。


高柳:「私欲しかったのにぃ……」と泣き真似をしてくる。

時雄:「おーよちよち、可愛い可愛い!」となだめるのに必死だ。

高柳も泣きまねをして甘えてくるが仕方がない。髪を撫でてなだめるしかないが恋愛感情はないとはいえタイプの女性にこうも甘えられると髪を撫でるだけでも興奮してしまう。

というよりこの感触いいな……なんて思ってしまったのは内緒である。


時雄:「‥(こいつら異常に頑丈過ぎない?)」

天川:「それより時雄さん……」

と呼ばれて振り向くと、先程までの騒動が嘘のように静まり返っており目の前に広がるのは瓦礫の山と死屍累々な惨劇であった。


時雄:「‥(あぁ……そうか。もう終わったのか)」

と状況を把握し深いため息をついた。あの二人は本当に常識外れの戦闘力だと思い知らされた瞬間でもあった。


高柳:「私のはーーーー?」

天川:「だからないと‥」

と騒ぎ始めようとした時、突然地面から何か出てきたかと思ったらそれはロボットのような物であり、その機体は全身真っ黒で無骨なものだ。よく見るとそれがゆっくり動き出し時雄達の方に向かってきたのである。


高柳:「何あれ?」


時雄:「(うわ、気持ち悪ぃ‥)」


時雄達の姿を確認したロボットは右手を伸ばし攻撃を仕掛けてきた。腕は長いし動きが速い。回避行動をとろうにも間に合わない、直撃コースだ。「くっ!」と声が漏れてしまうほど焦ったが時雄は咄嗟に障壁を展開し防御する。ドガァーン!と衝撃波が発生し、近くの瓦礫が吹き飛ぶ。それに少し怯みつつも体制を立て直すと、再び同じ攻撃を放ってきた。


時雄:「はやい‥(こいつ、思ったより強いぞ)」

天川:「私がやります!」

と言って飛び出して行った。


時雄:「天川さん、気をつけて!」


天川は、先程のパワードスーツを装着し準備万端といった様子で立っていた。その姿は見るものに安心感を与えるものがあり頼もしささえ感じるほどであった。

ロボットが動こうとした瞬間には、もう目の前に天川が迫っており腹に掌底打ちを食らわすと轟音と共にロボットが宙を舞う。そのまま地面へ落下したかと思った次の瞬間には、凄まじい勢いで蹴りを浴びせ再び空高く吹き飛んだ。あまりの勢いに地面が割れる。

天川:「あぁ気持ちいいーーー!!!」


時雄:「(パワードスーツの性能もそうだが天川さん自身が恐ろしい力を持ってるなぁ)」


天川は続けて空中に飛び上がり拳を構えた。

ロボットも迎撃しようと体勢を整えようとしていたがそれよりも先に天川の連続パンチが炸裂しそのまま地面に激突し大穴が出来た。


時雄:「‥(ヤバすぎるだろこの女‥)」

と、呆然と見ていた。

天川:「もっともっとぶん殴りたいー!」


時雄:「えー?まだやるんですか?‥」


天川はそのまま追撃しようと走り出した。ロボットはダメージが大きかったせいかよろめいている。

高柳:「ちょ、ちょっと待って!私も参加したい!」

と言いながら走って行った。

天川:「あーずるいー私も!」

と、こちらも参戦しようとするが既に高柳が到着しており何やら楽しげに話し合っている。

天川:「私が倒す!」

と叫びながら天川が跳躍するとそのまま飛び蹴りをお見舞いした。


ロボットは数メートル飛びそのまま地面に叩きつけられた。


高柳:「私にもやらせて!」と催促される。


高柳:「よし来た!」と嬉しそうにジャンプし、回し蹴りを放つとロボットは空中で回転し地面に落下した。


天川:「今度は私の番だよ!」と言うと高速移動をし、一瞬で距離を詰めると拳に力を溜め一気に振り下ろすと地震のような地響きとともにロボットは埋まってしまった。そして更に追い打ちをかけるように踏みつけを繰り返し穴を作っていた。流石にここまでされると反撃は難しいと思われるが油断は禁物なので時雄は様子を見ることにした。

天川:「はぁ‥スッキリしたぁ~!」


高柳:「なんか私が出る幕なかったんだけど!」

天川:「いいじゃんいいじゃん!楽しかった!」

高柳:「そりゃー私も楽しかったけどさぁ‥物足りないっていうか…」

時雄:「嬢ちゃん達さ建物一個崩壊させといて物足りないはないだろ!見ろよ!この瓦礫の山!」

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