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惑星タウリ⑮

時雄:「どうせならもっと詳しく記憶が読めたらよかったのにな」とぼやいてしまう。

高柳:「どうする?突入する?」

天川:「そうしましょう!」

高柳:「賛成!」


二人はさっさと突入してしまった。

時雄:「‥‥(なんなのあいつら?)」

仕方ないので後を追う事にした。

見張りがいたので問答無用で片付け奥へ入っていく女性達…しかし本当に強い…


何者なんだこの二人?

時雄:「おーい、ちょっと待ってくれよ!」


高柳:「なに?」

天川:「どうかしましたか?」


時雄:「俺が戦わなくてもいいじゃん」

高柳:「なに?怖いの?」

時雄:「いや‥怖いって言うか‥」

高柳:「男でしょ!」

天川:「そうですよ!ビビってる場合じゃないですよ!」

と叱咤される。

時雄:「でもさぁ、普通ここは慎重に行動すべきじゃないの?」


高柳:「なんで?別に逃げるわけでもなし」と不思議そうな顔をしている。

天川:「そうですねぇ‥」と考え込んでいる。

時雄:「いやいや、普通は慎重にいこうよ!」


騒ぎを聞きつけて数人警備員らしき人たちが駆けつけてきたがそれも瞬殺。しかも楽しそう‥


高柳:「ほら、あっという間に殲滅できたじゃない?」

天川:「楽勝ですね!」と笑顔で言ってくる。

時雄:「‥‥」

この二人は規格外だと理解した。


高柳:「さぁ、どんどん行こう!」

天川:「次はどこへ行きますか?」

とウキウキしている。


時雄:「‥(こいつらアホなのか?)」


二人はどんどん進んでいく。


時雄:「あの‥俺はここ見張ってますね」

と申し出ると

高柳:「ダメ!一緒に来て!」

と命令される。

時雄:「いや、俺は‥」

と渋っていると

高柳:「何言ってんの?ここにいるより隣にいた方が安全じゃない?」

と言われてしまう。

時雄:「(いや、俺一人の方が安全だし平和なんだが‥)」と思っていると

天川:「そうですよ!」

と援護射撃をしてくる。

時雄:「(こいつらもう完全に調子に乗ってるよな‥)」と思いながら付いて行くことにした。


高柳:「わあっ!見てみて!すごい広い!まるで博物館みたいだよ!」

天川:「本当ですね!」

と感心している。


時雄:「‥(何だこれは‥)」


三人はエントランスに入り驚愕していた。

そこには大きな壁画が描かれており中央には巨大な装置が設置されていた。



高柳:「時雄、これ何だと思う?」

時雄:「さあな‥」

高柳:「私に任せて!」と言ってパネルのようなものに触れる。

時雄:「やめー!勝手に触るんじゃ…」

高柳:「起動!」

と言いながらボタンを押すと画面が表示される。

そこに映し出されたのは見たことの無い文字だった。

高柳:「はあ?何でこんなに謎の技術で作られてんのに表示言語は謎なのよ!?全然読めないじゃない!」

高柳:「時雄、わかる?」

時雄:「いや、さっぱり‥(読めるけどやめておこう‥)謎の技術だから謎ってあたりまえでしょ。」


高柳:「わかんないんだー♡私は解読できるわよ!時雄って馬鹿なの、無能なの」キャッキャしながら話してくる。


くそう……

天川:「さすがです!響子さん天才ですね!」

高柳:「でしょー!もっと褒めていいわよ!なんてたってあのジャニエル博士の教え子だったんだから。」

天川:「え?あの有名な天才考古学者じゃないですか。どんな言語もすぐに覚えてしまうあの博士でしょ。すごーい!」

時雄:「‥(もう俺いらないんじゃね?)いや、知らんし‥」

高柳・天川:「えー知らないんですかー無知なんですねー、へーあの有名な博士を知らない。」


時雄:「知らないものは知らんて‥」

高柳:「仕方ないわねぇ、教えてあげるわよ」

時雄:「いらんけど‥」

高柳:「そもそも私はこの惑星に来る前に150もの言語を学んでいたのよ」

時雄:「多すぎだろ!あんたそれでも訓練生なの?」

高柳:「それはそうよ。だから天才って言われたんだもの」

天川:「すごいですね!尊敬しちゃいます」


時雄:「でも、これだけ技術が発達していれば翻訳機くらいあるんじゃないのか?」

高柳:「もちろんあるわよ!ほら」

と言って小型の機械を見せる。

時雄:「(なるほど、これが例の翻訳装置か。しかし見た目は普通のペンみたいだな)」

高柳:「でもね、翻訳機って便利なんだけどね、デメリットもあるの」

時雄:「デメリット?」

高柳:「そう。翻訳機は確かに言語の壁を越えることができるわ。でも、全てを完璧に翻訳できるわけではないの」


時雄:「つまり誤訳もあるってことだな」


高柳:「そう、しかもそれが致命傷になりうる。例えば、交渉中に相手が嘘をついていても、それを信じてしまったりとか」

時雄:「確かにそれは厄介だな。言葉の問題だけでなく文化や背景による認識のズレもあるだろうし」


高柳:「そうなのよねぇ‥だからこそ、自分で理解することが大切なの。まあ、そんなことを気にしている余裕はないけど」

時雄:「ああ、そうだな。今は一刻も早くここから脱出しないと‥」


高柳:「じゃあ、さっそく始めましょうか!」


高柳:「まずは、この文字の解析ね」


時雄:「ああ、頼むぜ」


高柳:「了解!」


高柳:「ん~~」

と頭を悩ませている。

時雄:「どうした?」

高柳:「難しいなーこれは‥」

天川:「響子さんならできますよ!」


高柳:「うん、がんばるわ」


時雄:「(さて、こっちは何とかなるとして‥)」

天川:「なにかありましたか?」


時雄:「いや‥(このままじゃまずい。さっさと調べないと‥)」

と辺りを見回す。すると壁際に扉を見つけた。


時雄:「おい、あそこ‥」

と指差すと二人は同時に振り向く。


高柳:「あっ!気づかなかったわ!」

天川:「本当だ!すごい!」

時雄:「さすがに簡単すぎるだろ‥」

と苦笑いしてしまう。

高柳:「こういうのって案外気がつかないものよ」

天川:「ええ、そうですね。私は集中してましたから」

時雄:「さっさと入ろうぜ」

と言って中に入ってみると中は倉庫のような作りになっていた。


高柳:「武器庫みたいね」

時雄:「高柳さんは早く解読お願いね。」

高柳:「ほらまた名字で呼ぶ!」軽く頭を小突かれてしまった。

時雄:「ごめん。中々癖がとれなくて…」


高柳:「ふぅ~ん。なんか面白いものがいろいろありそう」

二人でキャッキャと盛り上がっている。

時雄:「あのう、そろそろ解読の方を…」

高柳:「はいはい、わかりました」そういて解読作業に戻った。

数分後…

高柳:「あと少しだけ待って!もうすぐできるから!」

と焦っているようだ。

時雄:「(おいおい、大丈夫なのかよ?)」

しばらく待つと

高柳:「やっと出来たわ!これで全部よ!」


時雄:「(長かった‥)お疲れ様。結果は?」


高柳:「見てみるわね」

と操作する。

モニターに文字が表示され始めた。

それは、未知の文字列だった。

そしてそこに書かれていた内容は衝撃的なものだった。


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