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剣と魔法の世界編19

操縦席に乗り込むとジャンバインは立ち上がる。

かぐや:「頼むわね!ジャンバイン!」

巨大化したジャンバインは巨人に向かっていく。巨人も立ち上がり拳を振り下ろす。ジャンバインはそれを左手で受け止めた。そのまま押し返すと逆に殴りつける。巨人はよろけて後退していく。ジャンバインはチャンスと見てジャンプして空中から襲いかかる。

時雄:「うぉーなんかハイパー化してやんの。ハイパーかぐやってところか」


時雄はジャンバインの勇姿を見ながら呟いた。

かぐやは両手の剣で敵の巨体を切り刻む。

時雄:「おい、どうしたんだ?動きが鈍いぞ!」

かぐや:「はぁはぁ……駄目、もう魔力が……」

時雄:「そんな……」

かぐや:「……え、力が……抜けていく……」

かぐやの意識が途切れた瞬間、ジャンバインの動きが止まる。

時雄:「まずい!早く助けないと!」

時雄がジャンバインのコックピットへ乗り込むとそこには血まみれになっているかぐやの姿があった。

時雄:「おい!しっかりしろ!」

時雄は急いでかぐやを救助する。


その後かぐやを医者に見せるため家に帰るとかぐやをベッドに寝かせる。するとソフィアが尋ねてきた。ソフィア:「時雄殿、ご無事でしたか」

時雄:「なんとかね!でもかぐやちゃんが中二病全開で暴れたためハイパー化の副作用が起きただけだよ。人の事馬鹿にするくせに自分だって調子に乗って意味なくハイパー化なんてするから」


ソフィア:「そうか、それは災難だったな」

時雄:「全くだよ、おかげで肝が冷えたよ」

ソフィア:「まあいいではないか、結果的には彼女のお陰で助かったのだしな」

時雄:「それはそうなんだけどさ」

ソフィア:「それより、これからどうする?ジャンバインはしばらく動かせそうに無いだろう」

時雄:「いや、それは大丈夫だ。ただパイロット負担が大きいだけだから」

ソフィア:「わかった、それでは私も今日はこれで失礼する。何かあれば呼んでくれ」

時雄:「ああ、わかった。ありがとう」

ソフィア:「気にする必要はないさ、ではな」

翌朝、起きたかぐやの顔は暗かった。

かぐや:「ごめんね、迷惑かけちゃったみたいだね。ハイパー化したあげくに暴走とか、まるでマンガやアニメのキャラみたいな事しちゃって」

時雄:「いいよ別に、それよりも大丈夫?」

かぐや:「うん、少し休めば良くなると思う」

時雄:「わかった、ゆっくり休んでて」


かぐや:「はい……」

時雄は部屋を出るとリビングへ向かった。ソファーに腰掛けていると後ろから声をかけられた。振り向くとそこには昨日見たばかりの少女の姿があった。そう、ソフィア王女殿下である。

時雄:「うわ!びっくりした!」

ソフィア:「驚かせてしまったようで済まぬな」

時雄:「いえ、こちらこそすみません。あの、それで何か用でしょうか?」

ソフィア:「実は折り入って頼みがあって参った次第だ」

時雄:「頼みですか?」

ソフィア:「そうだ、実は私にもジャンバインに乗って戦ってみて欲しいのだ」

時雄:「はい?」

ソフィア:「頼む、この通りだ」

時雄:「いやいや、なんでそんなことをお願いするんですか?」

ソフィア:「私は今までずっと王族として生きてきた。そのせいか私は周りからの期待に応えようと必死だった。でも最近思うようになったのだ。もっと自分のやりたいことを見つけてみようと思ったのだよ」


時雄:「それで、俺に相談してきたと」

ソフィア:「うむ、そういうことになるな」

時雄:「なるほどねぇ……」

ソフィア:「どうだろうか?」

時雄:「う~ん……まあ、ジャンバインではなく他のを作ってくれないかかぐやちゃんに頼んでみるよ」

ソフィア:「おお!本当か!それはありがたい!」

時雄:「ただ、一つだけ条件がある」

ソフィア:「なんだ?」

時雄:「それは魔道バトラーを使うとき必ず俺を同乗させることだ」

ソフィア:「そんなことなら構わないぞ!むしろ願ったり叶ったりだ!」

時雄:「それならよろしく頼むわ!」

ソフィア:「こちらこそ、よろしくな!」

時雄は自室に戻るとかぐやに話しかける。

時雄:「ねぇ、かぐやちゃん!」

かぐや:「ん?何?」

時雄:「ジャンバインの代わりに新しい作品を作ってもらえないかな?」

かぐや:「いいけど、今回はかなり大掛かりなものになるから時間がかかるかも」

時雄:「大丈夫だよ、ゆっくりやってくれていいからさ」

かぐや:「わかったわ、やってみる」

時雄:「頼むよ!」

かぐや:「任せておきなさい!」


数時間後……


かぐや:「できたわよ!ジャンバインの代わりとなる新たな魔道バトラーだよ!」

時雄:「おおー!これすげぇ!金色に光って…なんかイメージが…これはなんて言う名前のロボットなんだ?」

かぐや:「『オッジェン』っていう名前の魔道バトラーよ」

時雄:「(オー〇ーバトラーというよりこれ〇戦機じゃね?)」


かぐや:「『オッジェン』には特殊機能がついてるから説明するね」


オッジェンには5つの形態がありそれぞれ機能が異なる。

①ベースタイプ(人型)・・・近接格闘型

②トルペードタイプ(ミサイル形)・・・遠隔攻撃型

③ガトリングタイプ(回転式機関銃)・・・広範囲攻撃型

④ランチャータイプ(ロケット発射機)・・・貫通攻撃型

⑤キャノンタイプ(砲台)・・・狙撃型


時雄:「これ……まさか……」

かぐや:「そのまさかよ!」

時雄:「やっぱりそうか……」

かぐや:「でもこのロボットはジャンバインと違って魔法を使える人しか操縦できないようになってるから安心していいわよ!」

時雄:「そっかー、ならよかったー」

ソフィア:「なるほど、これは凄いな!」

かぐや:「はい、このロボットを自由自在に操れれば相当強いはずです!」

ソフィア:「是非とも習得したいものだ!」

時雄:「とりあえずやってみますか?」

ソフィア:「ああ、是非ともよろしく頼む!」

時雄:「了解しました!」

ソフィア:「よろしくお願いする!」

時雄:「はいよ!」


翌日

オッジェンに乗り込む。

時雄:「よし、行くか!」

ソフィア:「うむ、いつでも来い!」

時雄:「それでは、お願いします!」

ソフィア:「おう!任せてくれ!」

ソフィアはコックピットへ乗り込む。

時雄:「じゃあ、行きますよ!」

ソフィア:「うむ!」

時雄:「変形開始!」


オッジェンが変形する。元のサイズに戻ったあと、ソフィアの体に合わせて縮小され、彼女の体にピッタリなサイズの鎧となる。

ソフィア:「うむ、これが私の魔道バトラーか!凄いな!」

時雄:「確かにこれは凄いけど何?この仕様?もはやヘー〇ーメタルとも違うし…なんかアイ〇〇マンみたいなことになってるが…」


かぐや:「私が考えた新システムよ!」

時雄:「それで何ができるようになったの?」

ソフィア:「うむ!私自身の能力を大幅に引き出せるようになったな!しかも私の意志一つで武器を変えたり、盾を召喚したりできるようになったぞ!」

時雄:「(完全に〇イゼンガー〇かよ……)」


オッジェンを装備したソフィアは戦う意思と同時にソードモード・シールドモード・ガトリングガンモード・キャノンモード・ホークモードへと姿を変え戦闘を行う。


ソフィア:「試してみるか」

ソフィアは腰に手を当てるとソードモードへと変形させた。

ソフィア:「うむ!この形態での戦闘方法は把握できたぞ!では次はこれだ!」


今度は両腕を横に広げるとガトリングモードへと姿を変えた。

ソフィア:「よし、次はこれを試そう!」

再び両手を前に突き出してホークモードへと変形した。

時雄:「(なんで飛べるんだ?)」


オッジェン・ホークモードは背中のブースターを使って空中を飛行することができる。飛行中は翼を開いて滑空することも可能となっている。

オッジェン・ガトリングモードは腕が伸びて銃口の部分が複数に分かれた状態となり、大量の弾丸を発射することが出来るようになる。

時雄:「(なんか全然ついていけね。なんだこれ?)」


ソフィア:「よし、最後の形態の確認をするぞ!」

最後は両足を揃えて床につけ、背筋を伸ばして仁王立ちとなった。

オッジェン・キャノンモードになると、両脚が巨大化し、大砲のような形状になる。

時雄:「(うわぁ、すごすぎて逆に引いてしまうぜ……)」

ソフィア:「これで準備は完了だ!」

ソフィア:「それでは戦闘訓練を行う!」

時雄:「了解!」

ソフィア:「まずはお互い武器を持たずに殴り合いだ!」

時雄:「はい!」

かぐや:「頑張って!」

アンナ:「お姉ちゃんと時雄さんに怪我だけはしないように見ておくから安心して!」

時雄:「任せて!」

エレナ:「頑張れお兄ちゃん!」

タケル:「頑張れー!」

時雄:「よし、やるか!」

かぐや:「いきますよ!」

時雄:「来い!」

かぐや:「はっ!」

かぐやは一瞬にして時雄の懐に入り込むと掌底打ちを放つ。しかし時雄は紙一重でかわす。続けてかぐやが拳を振るうが時雄はまた回避した。

時雄:「うおっと!」

かぐや:「なかなか避けますね!」

時雄:「そっちこそね!」

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