剣と魔法の世界編⑯
時雄は考える。このままでは埒が明かない。何か方法を考えなければ……そうだ!
時雄:「やってくれるじゃないか!だったらこっちは本気で行くぞ!」
「ファン〇ル発動!」そういうと無数のかぐやの姿をした水のような色をした人形が3体ほど出現し方々に飛び散った。
「中二病忍法‥てあれ?なんでみんなかぐやの姿なんだ?」
「時雄‥今何って言った?聞こえないよ?変な事考えたでしょ?どこにいてもわかるんだからやめてよね!」かぐやからのテレパシーが脳裏に響く。
心臓に悪いやつだ。
時雄「はいはい、すいませんでした。まあこんな感じだ。」
かぐや人形が三方向に飛び散りお互いが手を伸ばして光線を発した。それが三角形を描きさらに上空へ伸びピラミッドのような形になりその中にソフィアの戦闘人形を閉じ込めた。
時雄:「喰らえ!必殺デル〇・エンド」瞬間、閉じ込められた戦闘人形はすべて粉々になり消滅してしまった。その際「オワァァァァーッ」という断末魔が聞こえた気がした。
ソフィア:「ば、ばかな!まさかあれを破壊するとは……ありえない!」
時雄:「次は貴様だ!覚悟しやがれ!」
ソフィア:「くっ‥‥これではだめか‥では今度はこうだ!」
そういうと今度は巨大な騎士型の人形を召喚した。
ソフィア:「どうだ?このオートマタなら簡単には破壊できないぞ!さあかかって来い!」
時雄:「面白くなってきたじゃねーか!お前も本気みたいだな!」
時雄は調子に乗ってきた。
時雄:「ナウマク・サンマンダ・ボダナン・アビランケンソワカ」
何やら印を結びわけのわからない呪文を唱え始めた。
時雄:「喰らえ、かぐやマッハ拳!」
そういうとオートマタとソフィアに向かって突撃し音速の拳を連打。
拳が当たると同時に破裂音が何度も鳴り響いた。
ソフィア:「馬鹿な‥‥音速の拳だと?ただの物理的なパンチに…一つ教えてくれ?最初の呪文はなんなんだ?かぐやって誰?」
時雄:「最初に唱えたのは真言密教で威力を倍加させる呪文だ。俺の彼女のかぐやと同じ字でかけてある!かぐやとは俺の彼女の名前だ。かぐや人形には特殊能力があって、破壊力とスピードを倍加させる力を持っている」
ソフィア:「そうか。グフッ、悔しいが私の負けだ」そう言い残しその場に崩れ落ち決着がついた。
ソフィアが時雄の側にやってきて話しかけてきた。
ソフィア「お前強いな。気に入ったぞ、喜べ私の婿にしてやろう。お前が婿になってくれれば我が国も安泰だ」
時雄「俺には好きな人が居るので遠慮させて頂きます」
ソフィア「構わぬ!これから好きにさせればいいだけのこと、何なら愛人でもいいぞ、まあお前の女もいずれ私の魅力に気づくであろうがな」
時雄「(駄目だ、こいつ完全にブレーキ壊れてやがる)まあいいじゃないですか、こういうのは段階を踏んで行きましょう。とりあえずこの件は保留ということで」
ソフィア「むぅー分かった、今回は引き下がる。しかし私は諦めんからな!覚えていろ!」そういうとぷんぷん怒りながら帰っていった。
時雄:「(面倒臭い事になったな……まあなんとかなるか)」
その後試合は進み時雄が優勝したが再びソフィアがやってきた。
ソフィア「さすが王の素質を持つだけある。私の目に間違いはなかった」と言い寄ってきた。
この姫様もなかなかの面倒くさい性格をしているようだ。
時雄:「ありがとうございます、ただ俺には好きな人が居るので諦めて下さい」「ならば今晩決闘だ、私と戦え!私が勝ったら私の夫になり国を支えてもらう。その代わり貴様が勝てば私はあなたのものとなろうではないか!」
なんか、どこかで聞いたようなセリフだ。
でもこういう展開には慣れてきた気がするし何だかんだ楽しいからいいんだけどね。
こうして時雄はソフィアと戦うことになった。場所はソフィアの城の中で決闘形式で行われることになった。
決闘開始
ソフィア「さあ、いくぞ!」
時雄「来いよ」
お互いが武器を構えて向き合う。
まず仕掛けたのはソフィアだった。「まずは小手調べといこうか」
そう言うとソフィアは剣を構えて突っ込んでくる。
時雄「遅い!」「竜爪閃!」
ソフィアが突進してくるタイミングに合わせて剣を振るう。
ガキン!!金属同士がぶつかり合う音が響く。ソフィアの持つ刀がはじかれ体勢を崩す。
ソフィア「な、何?」「中二病奥義‥じゃなかった、かぐや奥義レンジ攻撃!」
ソフィア「くっ」ソフィアはなんとか剣で受け止めるがダメージは大きいようだ。
ソフィアはすぐに距離を取って態勢を立て直す。
時雄はそれを見てため息をつく。
時雄「あんた本当に弱いな」
ソフィア「黙れ!まだ本気ではない」
時雄「はい、はい、これで終わりね!」といいながら素早く後ろに回り込み手刀で首筋を打ち意識を刈り取ってしまった。あっけない幕切れであった。
時雄は倒れたソフィアを抱え上げて運ぶことにした。
ソフィア「うーん、ここはどこだ?確か私は……」「目が覚めたか?」
目の前には先ほど戦った男がいた。
ソフィア「悔しいがまた負けてしまったか。さすがわが夫になるお方だ!約束通り嫁に行ってやろうではないか!」
時雄「そのことは忘れて欲しいんだけど」というと「私は約束は守る女だ!国民の手前反故にはできぬ。そちらのお連れも証人であるぞ!」
時雄「マジかよ……」
時雄:「(また新しいのが増えた……)
こうしてソフィアを連れて街に戻ってきた。アンナやエレナ、タケルらにも紹介した。
ソフィアはとても喜んでいた。
エレナ:「大丈夫なの?こんなことかぐやさんに知られたら‥」
ソフィア:「大丈夫じゃ、国王たるもの愛人の一人や二人、許容してやるぞ!」
ソフィアの言葉を聞いてみんな苦笑している。
ソフィア:「それでは誓いのチューだ!」と唇を尖らせて迫ってきた。時雄は慌てて阻止した。「ちょっと待ってくれ、そもそもまだ付き合ってもいないし」
ソフィア:「いいではないか、ほれ!」と言ってさらに顔を近づけてくるので、顔を逸らし「ストップ!やめて下さい」と強く制止した。
ソフィア:「つれない奴じゃのう」
時雄は一歩下がり距離を取る。
「そういうのはもっと仲良くなってからにしてくれ」
ソフィア:「むぅ~仕方あるまい。今日はここまでにしてやる。ただし明日からは遠慮なく来るから覚悟しておくがいい」
ソフィアは満面の笑みを浮かべた。
ガイル:「時雄、お前モテるな!」
クエンリー:「羨ましいぜ!だがいい気になんなよ!そうだ!今度デートに誘ってやろうか?」
時雄:「お前、結婚したばかりなのにいいのか?そんなこと言って」
クエンリー:「別にいいぜ!妻公認だし!」
時雄:「それにしてもよくエリーゼが許したな。てっきり猛反対すると思ってた」
クエンリー:「確かに最初はかなり反対されたけどな……何度も話し合って説得してなんとか許してもらったよ」
時雄:「へぇー、意外と丸くなるんだな」
クエンリー:「ああ、まあな。最初は嫌われてたからな……」
時雄:「ふーん、そっか」
とその時、クエンリーの頭上に踵落としが炸裂した。エリーゼだ!
エリーゼ:「はい、残念♪」
クエンリー:「痛てぇよ!!」
エリーゼ:「私の可愛い恋人を盗ろうとしたらどうなるかわかってるのかしら?」
クエンリー:「ごめんなさい」
エリーゼは満足げに微笑む。
エリーゼ:「わかればよろしい。それで?これからどうするの?」
クエンリー:「ああ、しばらくこの街に滞在することにするぜ!」
時雄:「そうか、わかった。何か困ったことがあったらいつでも言ってくれよ!」
クエンリー:「おう、ありがたくそうさせて貰うわ」
突如、空間から手が現れ時雄は捕まれ空間に引き込まれてしまった。空間移動させられたので。
移動先にはかぐやがいて仁王立ちをしている。鬼気迫る雰囲気である。
かぐや:「久しぶりですね、時雄君、随分と楽しい思いをしてきたみたいね」
時雄:「いやいや、待ってくれ!違うんだって!誤解だ!」
かぐや:「問答無用!」そういうとバチバチと帯電し始めたので時雄は慌てて制止しようとした。
かぐや:「天誅!」時雄は全身に雷を浴びて倒れこんだ。




