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剣と魔法の世界編⑬

時雄達は翌日、ギルド『月の女神』に到着した。

クエンリー:「ただいまー」

アリーシャ:「ただいま~」

中に入るなりクエンリーに鉄拳が飛んできて部屋の奥まで吹き飛ばされた。

アリーシャは少し遅れてクエンリーの後に続いて入ってきた。

??「貴様何やってんだ?アリーシャの側にいながら誘拐されるなんざなさけないたらありゃしない。今ここで俺が叩き切ってやるからそこへなおれ!」


クエンリー:「ちょっちょっと待てって!」

アリーシャ:「あの、ごめんなさい。私が油断してたんです!」

??:「いやアリーシャは悪くないから責任感じなくていいだよ。」と言いニコッと微笑む?

「それに比べこいつはあれだけ大見えきっといてこのざまだ。だから貴様は筋肉だけの無能バカって言われんだ!」

クエンリー「なんだと!確かに攫われた事は俺のせいで責任は感じるが、貴様だって同じだろ!直進ゴリラが!」




時雄:(うわぁ……荒れてるな……)

??:「お前もアリーシャも無事で良かったよ、この馬鹿はくたばっても構わんが」と優しく語り掛ける?

女性A「あんたたちはまたーいい加減にしなさい。会うたびに喧嘩ばっかして」

女性B「馬鹿同士やらしときなよ、仲いいんだから」

クエンリーと??:「よくない!」と同時に叫ぶ

女性A:「まったく、あんたら揃って似た者同士だね」

女性C:「そうそう。まるで兄弟みたいなもんだね」

男性A:「おいおい、そこのお前さん、喧嘩なら外でやってくれねえかな。迷惑なんだよ」

女性B:「でもね、こうやって馬鹿をやるのが楽しいんだけどね」

男性B:「おい、止めとけ。下手に手を出すと後で面倒だからな」

女性C:「そうね、もう好きにさせましょ」

男性A:「そうするか」

女性B:「あんたらもほどほどにね」

男性C:「はいはい」

女性A:「まあいいか」


??:「ごめん、悪かったよ。で、そこの人は誰?初めて見るけど」

時雄:「どうも、はじめまして。時雄と言います。あなたは?」

??:「俺はガイル・サルガ。こいつの相方だ」

クエンリー:「おう!嫌々だがな!」

アリーシャ:「こっちがガイルで、これがクエンリー」

時雄:「よろしくお願いします」


ガイル:「こちらこそ、ところで何故ここに?」

アリーシャ:「それがね、偶然にも時雄さんはかぐやさんの関係者で、しかもかぐやさんと別れてこちらに来たところだと言うのよ」

ガイル:「えっ?あの「美しき破壊女帝」と?すごい!君はさぞかし凄い使い手だろう。是非とも手合わせをお願いしたい!」

時雄:「いや……遠慮しておくよ……」

ガイル:「そんなこと言わないでくれ。俺、ずっと憧れてたんだ。あんたほどの人に稽古をつけて貰えるなんて光栄だぜ!」

時雄:「はぁ、わかったよ」

ガイル:「本当か!ありがとう!」

時雄:「ただし条件がある」

ガイル:「なんだ?」

時雄:「負けたら俺の言う事聞けよ」

ガイル:「いいだろう。約束する」

時雄:「それとこれは忠告だけど、今のうちに降参したほうが身のためだと思うぜ。俺、超強いから」

ガイル:「大丈夫だって。これでもこのギルドでは一番強いんだ。負けない自信はあるさ」

時雄:「そうか。じゃあ始めようか」

こうして二人の戦いが始まった。


ガイル:「行くぞ!」

時雄:「いつでもどうぞ!」

ガイル:「まずは小手調べだ。土蜘蛛!」

地面から巨大な蜘蛛の巣のようなものが現れ、時雄の足を絡め取ろうとする。

時雄:「甘いな!」

時雄はジャンプして避けた。


ガイル:「ほう!なかなかやるじゃねえか!なら次はこれだ!岩石拳!」

今度は岩でできた巨大な拳が出現し時雄を押し潰そうとする。

時雄:「そんなもんで勝てると思うな!一刀両断!」

時雄は刀を抜くとそのまま振り下ろした。

ズバーン!!

しかし、岩の拳は切り裂けずに砕け散った。

ガイル:「馬鹿め、そんなもの通用しないぜ!」

時雄:(へぇ~、耐久力もあるのか。面白い)

時雄は不敵な笑みを浮かべると再び斬りかかる。

ガイル:「まだまだ終わらないぜ!」

今度は複数の石槍が出現し時雄を串刺しにしようとする。


時雄:「ほう、土などを扱う魔導士か。いろんなタイプがあるんだな」


時雄は飛んでくる全ての槍を避ける。だが避けた槍が反転し、また襲ってくる。


時雄:「はぁ、面倒くさいな。さっさと終わらせよう」

時雄は空中で停止するとそのまま垂直落下し石槍を全て蹴り砕いた。


ガイル:「何だと!?」

時雄:「悪いな。これでチェックメイトだ」

時雄は一瞬で距離を詰めるとガイルの腹に強烈なパンチを叩き込んだ。

バキィィン!


時雄:「お前が弱すぎるんだよ」

ガイルは壁まで吹き飛び、そのまま気絶してしまった。

時雄:「ふぅ……さて、約束どおり言う事を聞いてもらおうか」

こうして時雄は勝利した。


その頃かぐやは資料室を出て食堂に向かっていた。

かぐや:「お腹すいたな」

??:「ようこそおいで下さいました!」

突然声をかけられたので驚いた顔をしていたかぐやだがすぐに元の無表情に戻った。

??:「驚かせてしまってすみません。私はシェフをしておりますルーク・ブラックと言います。以後お見知り置きを」

かぐや:「あら、ご丁寧にどうも。私はかぐやと言います。よろしくお願いします」

??:「こちらこそ!」

二人は握手を交わす。

??:「本日のメニューはこちらになります」

そういうとかぐやの目の前に美味しそうな料理が並べられていく。

かぐや:「凄く美味しそうですね」

??:「ありがとうございます。全部私が作らせていただきました」

かぐや:「頂いても?」

??:「どうぞ召し上がれ」


??:「どうでしょうか?」

かぐや:「とても美味しいです」

??:「それは良かったです。何か御飲物でもお持ちしましょうか?」

かぐや:「あ、私は紅茶があればそれで結構よ」

??:「承知しました。少々お待ち下さい」

シェフは一旦厨房へ戻って行った。

しばらく待つとトレーに乗せたカップを持って戻ってきた。


??:「どうぞごゆっくり召し上がってください」

かぐや:「ええ、ありがとう」

かぐやは紅茶を一口飲むと更に笑みを浮かべる。

かぐや:「これは最高ね!」

かぐやが嬉しそうに紅茶を啜っているところにギルドマスターが現れた。

??:「やあやあ、楽しんでいるかい?」

かぐや:「ええ、とっても」

??:「それはよかった。俺はここの責任者で名をバルカンと言う。宜しく」

かぐや:「私はかぐやと申します。お世話になっています」

バルカン:「堅苦しい挨拶はなしにしようじゃないか。さあ座ってくれ」

かぐやは促されるまま椅子に腰掛ける。

バルカン:「君は噂通り素晴らしい料理だな。特にこのサラダは最高だ」

かぐや:「それは嬉しいですね。作った甲斐がありました」

バルカン:「ところで君は何者なんだい?」


かぐや:「え?私はただの冒険者ですよ」

バルカン:「そうなのかい?だとしたらとんでもない逸材だな。しかもかなりの腕前を持っているようだし。ぜひ君を雇いたいと思っていてね」

かぐや:「すみませんが私にはやらなければならない事があるのでお断りさせていただきます」

バルカン:「まあまあそんなこと言わずに考えてくれよ。給料も弾むし福利厚生も充実させよう。それに待遇も保証しよう。悪い話ではないと思うがな」

かぐや:「それでもお受けできません」

バルカン:「どうしてもだめかい?」

かぐや:「はい、ごめんなさい」

バルカン:「そっかー、しょうがないか。でも気が変わったらいつでも声を掛けてくれ」

かぐや:「わかりました」

かぐや達は食事を終えると部屋に戻った。


その頃時雄はガイルにある相談ごとをしていた。

時雄:「たしか『月の女神』ってこの辺りじゃかなり有名で人気があるギルドと聞いたんだが」

ガイル:「おうよ!それがどうかしたか?」

時雄:「物は相談なんだがギルド主催で『天下一武闘会』あっ、いやもとい、魔導士最強トーナメントでもやらないか?」


ガイル:「ほう?面白い!だが何故だ?」

時雄:「理由は単純。つえー奴らと戦ってみたい。お前らみてたら中二病‥いやそういってもわかんねーか、とにかくワクワクしねーか?」


ガイル:「なるほどな……よし、わかったぜ!」

こうして『月の女神』主催による史上最強の魔導士決定戦が開催される事になった。

場所はこの大陸最大の都市、帝都ベリアル。

優勝賞品はなんと金貨一万枚!参加資格は15歳以上であれば誰でもOK。

応募方法は簡単。各地にある受付所で名前を書いて提出すれば完了だ!

募集期間は明日から一週間!

開催日時は3日後の正午より開始予定となっている。

ちなみに出場者は自由なので他国からの参加も可。


時雄:「どうだ、面白そうだろ?」

ガイル:「そうだな!俺も久しぶりに腕試しをしてみたかったんだ!」

アリーシャ:「私はパスね。そういう野蛮なの嫌いだから」

クエンリー:「俺は参加するぜ!こんなイベント逃したら勿体無いだろ。とりあえずは脳筋馬鹿に実力の差っていうものを教えなきゃな」


ガイル:「ほう、大した自信じゃないか。ならば貴様を血祭りにあげてやろう」

クエンリー:「望むところだぜ!」


時雄:「俺はもちろん参加だ。優勝すれば金貨一万枚……夢があるぜ‥うう、久しぶりにレンジ攻撃使ってみたいぜ!」

ガイル:「だったら決まりだな!」

アリーシャ:「えー、本当にやるの?」

時雄:「当たり前だろ!こんな面白そうなこと放っておくなんてバカのすることだ」

マミ:「私も出るわよ。」

アリーシャ:「はぁ……どうなってもしらないからね」

こうしてギルド『月の女神』のメンバー全員が出場することとなった。

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