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地獄界編①

ヒミコ様が川下を指さすと、黒煙が立ち昇る地平線が見えた。硫黄の匂いが鼻を刺す。

「目的地はそこ──八大地獄のひとつ"熱処"よ。罪深い亡者が焼き尽くされる炎の牢獄。貴方たちが求めるものはその奥にいる」

「それって一体」

「地獄で刑罰を終えた亡者達を救っているお釈迦様がいる。そのお方から羽衣をお借りしてくることね。それをまとえばここ『善なる台地』を自由に移動できる。すなわち階段にも行くことができる。お釈迦様には統治神の方で話はついてるようなのですぐに貸していただけるわ」

### 熱処への船旅

「ヒミコ様……どうやって地獄まで行くのですか?」

「ここから先はかぐやちゃんにはとても無理。時雄一人で行くことになるわ。でも安心して、ここは安全だし私も一緒にいて守ってるから」

「え?俺一人って‥一緒に来てくれるんじゃ…」

「それでは試練にならないでしょ」クスっとヒミコがほほ笑む

時雄の背中に冷たい汗が流れ落ちた。

「単独で地獄へ……?」

「そうよ」

「ただ、戻ってくるまでにかなりの月日を要するだろうから私たちは一旦地上へと言ってもこの世界の地上ではなくあなた方の世界の日本に戻って生活してるからがんばってね」ヒミコがそう言って日本のどこかへ繋がっているであろう扉を出現させた。

「まあ、安心して、こことは時間間隔が違っていてここでの1年は向こうでの1日だから」

**第2幕:地獄審判編 - 火の海と魂の審判(続き)**


「単独で地獄へ……?」

「そうよ」ヒミコは銀髪を風になびかせながら、まるで明日の天気を告げるかのように軽く言った。「お釈迦様が待ってるわ。でも忘れないで、熱処は並の神人力では足を踏み入れることすらできない灼熱地獄。準備は万端にしていくのよ」

「ヒミコ様……」かぐやが心配そうに漆黒の着物の裾を握りしめた。「時雄さんを危険な目に遭わせるなんて……」

「大丈夫」ヒミコの指先から氷の結晶が舞い上がり、かぐやの額に触れた。「かぐやちゃんには特別なお守りを渡しておくわ。これを肌身離さず持っていれば、万が一の時にも私の冷気で守れる」

「ありがたく頂戴します……」かぐやが震える声で答え、袖から小さな瑠璃の勾玉を取り出した。

ヒミコ様が続けた。

「船は既に出航準備を整えてるわ。貴方はこれから熱処の入口である『阿鼻叫喚の瀬戸』を渡り、そこでお釈迦様を探すことになる。彼が羽衣を貸してくれるかどうかはあなたの行動次第ね」

「行動……?具体的に何をすれば?」時雄が尋ねるとヒミコは氷の刃のような視線を投げかけた。

「罪の審判よ」

ヒミコの声が突如低くなる。

「地獄では、亡者たちの生前の業が審判される。貴方は神人とはいえ『まだ人間』。罪の裁定は免れないわ」

「罪……?」時雄は思わず襟元を正した。「俺は善良な市民だぞ!」

「善良ね」ヒミコが妖艶に笑う。「かぐやちゃんへのいやらしい行為も善良な一環なのかしら?」

「ぐっ……!」

かぐやが顔を真っ赤にして目を逸らす。その拍子に瑠璃の勾玉が陽の光を反射して虹色に輝いた。

「時間よ」

ヒミコの手が天を指す。頭上で雲が裂け、眩い光が差し込んだ。その中心に巨大な蓮の花のような乗り物が浮かんでいる。

「あれが……?」

「地獄直通便。お釈迦様からの贈り物よ」ヒミコの声音に微かな誇りが混じる。「行きなさい。帰りを待ってるから」

時雄を見送った後、かぐやは扉を通り日本の人気のない公園へ移動した。

時雄は与えられた乗り物に乗って

「いざ!地獄へ…て自ら地獄へ行く奴なんて俺が初めてなんじゃね?」と思いながら川を下っていく。

ついに終点が見えてきた。地獄の灼熱のせいか空は真っ赤になっていて異様に熱い。

「ん!誰かいるな」と思いよく見ると自分の背丈の倍ほどもあろう巨大な金棒を担いだ赤鬼がこちらをみて手招きしている。

「ほ~れ来たな!」

乗蓮が岩礁に乗り上げた瞬間、眼前で赤鬼が地響きのような雄叫びを上げた。二本の角が炎に溶けて溶岩となり、滴る涎が地面を焼く。

「我こそは地獄第一の番人・朱羅坊シュラボーなり!汝の魂は……ほほう、奇妙なものじゃな」

朱羅坊の目がギョロリと時雄を凝視した。心臓が早鐘を打つ。

「やるしかないのか」と覚悟を決めて上陸と同時に金棒を振り下ろしてきた。


「我こそは地獄第一の番人・朱羅坊なり!」

朱羅坊の咆哮が大気を震わせる。五メートルを超える巨躯、両腕には鋼鉄の筋肉が鎧のように絡みつき、金棒の一振りで地割れが走った。

「問答無用!」

轟音とともに迫る金棒――時雄の視界が一瞬紅く染まる。

(ここで負ければ全てが水泡に帰す! だが……)

「くそっ……!」

反射的に腕をクロスにして防御した。ズゴンという物凄い音とともに衝撃がはしり足が数ミリ地面にめり込む威力だ。

しかし大丈夫だ、生きているしダメージもさほどない。

「ぐっ……!?」時雄が呻いた。朱羅坊の金棒が腕に食い込み、皮膚が裂ける音がする。


「なんと……!」朱羅坊が目を剥いた。金棒は確かに時雄の肉体を捕らえたはずだ。だが――

血痕も傷跡もない。代わりに金棒の先端が焼け焦げている。


(これが神人の再生力……)


時雄は痛みを感じていないわけではない。だが肉体が自動修復していくのがわかる。汗が噴き出す額に指を当てた瞬間、額の傷が蒸発するように消えた。


「面白い……」朱羅坊の口元が醜く歪んだ。「久方ぶりに骨のある相手じゃ。よかろう!全力で相手してくれる!」

鬼の全身が膨張する。筋肉が隆起し血管が蛇のように浮き上がる。その巨体から放たれる威圧感で空気が揺らいだ。


---


**同時刻・現世(日本)**


かぐやが公園のベンチに腰掛けている。瑠璃の勾玉が淡く脈打つ。

「時雄さん……戦ってるのね」

彼女はヒミコに視線を向けた。「私たちにできることは?」

ヒミコは宙に浮遊し、銀髪を月光に浸しながら冷徹に答えた。

「見てるだけよ。介入すれば彼の成長は阻まれるわ」

「でも……」

「それに」ヒミコの瞳孔が猫のように細くなった。「彼が朱羅坊を倒せない限り熱処へは辿り着けない」


---


**地獄・灼熱の大地**


「ふんぬおおおっ!」

朱羅坊が再び金棒を振りかぶる。だが動きはさっきよりも緩慢――いや、遅すぎる?


(罠か?)


時雄は腰を落とし重心を下げた。金棒の影が伸びてくる。

「遅いな」

今度は手のひらで受け止めることが出来た。そして受け止めた金棒を力任せに奪い取った。

金棒を奪われた朱羅坊の顔が真っ赤に染まる。「貴様ァァァ! 我が宝をッ!」

鬼の巨体が炎を噴き上げながら突進してきた。筋肉が唸りを上げ、爪が石畳を抉る音が轟く。


「遅いって言ってるだろ!」

時雄は奪った金棒を逆手に握り、地面に突き立てた。灼熱の大地が揺らぎ――**灼光**が迸った!


「グハァッ!?」

朱羅坊の右腕が吹き飛び、鮮血が真紅の砂塵に吸い込まれていく。切断面から黒煙が立ち上り、筋肉組織が炭化していく。


(これが神人力の火炎系スキルか……!)


時雄の掌に刻まれた紅い印が脈動する。指先から漏れる橙の粒子が金棒へ吸い込まれていき――柄全体が炎の塊となった。


「人間如きがァァ!」

朱羅坊が残った左腕で地面を殴りつけた。石柱が噴水のように飛び出すが――

「遅すぎる!」

時雄の姿がかき消え、炎の矢となって鬼の腹を穿つ。


**ドゴォォン!**


爆発音と共に朱羅坊の巨体が粉砕された。灰燼となって崩れ落ちる胴体から赤い眼球が転がり落ちる。

「終わった……?」

荒い息をつきながら金棒を肩に担ぐと――**地面が揺れた**。

朱羅坊の亡骸から魂がでてきた。

「ありがとう、これで我も輪廻できる。本当にありがとう」と小さな声が聞こえどこかへ飛んで行ってしまった。



「おお……」かぐやが息を呑む。遠く離れた現世の公園でさえ空気が震えている。「時雄さん……本当に勝ったんですね」

「まだ序盤よ」ヒミコが冷たく呟いた。銀髪が静電気で逆立ち、「あの程度で終わるはずがないわ」

「まだ長引くと思うわ、とりあえずですが日本のデーターシステムや人々の記憶を操作しておいたわ、これで私たちは一市民として日々の生活が送れるわ、ひとまず宿舎へ行きましょう」

「ええ、色々とありがとうございます」二人は宿舎へ向かっていった。そして比較的綺麗な一軒家へ到着

「ここが試練が終了するまでの住処になるの♡向こうの世界で数年は覚悟すべきね。こちらの世界だと1週間程度を予定しているけどね。結構女性ぽくしておいたけど、どう?気に入ってくれたかな?」


### 宿舎にて・かぐやの葛藤


ヒミコが誇らしげに玄関を開けると、かぐやは思わず目を見張った。


「わぁ……」

靴箱には淡い桜色の絨毯が敷かれ、壁には水墨画の月が描かれていた。廊下の先にはレースカーテンが揺れるリビングダイニングが広がり、テーブルセットはアンティーク調で統一されている。


「素敵……まるでお姫様のお城みたいです!」

かぐやが無意識に頬を紅潮させながら駆け寄る。ヒミコが楽しそうに微笑んだ。

「でしょう? やっぱり女の子にはこういう空間が合うのよねぇ。特にかぐやちゃんみたいな……**純粋無垢**な子には」

その言葉にかぐやははっと我に返る。窓ガラスに映った自分の姿――黒髪を優雅に垂らし、着物の裾を翻す姿が**「美しい女性」**そのものだと気づいてしまった。


(私は……本当は男なのに……?)

胸の奥で小さな棘が疼く。時雄のスケベ心に呆れつつも、内心で惹かれていた自分が急に恥ずかしくなってきた。

「どうしたの?」ヒミコが冷蔵庫を開けながら振り返る。雪女と呼ばれた女とは思えぬ家庭的な仕草だ。

「いえ……その……なんでもないです」


かぐやは曖昧に微笑むが、内心は嵐が吹き荒れていた。


(本当に“なんでもない”わけない……)


リビングの隅に置かれた姿見が目に入る。黒髪を腰まで垂らし、儚げな着物姿で佇む少女。


(時雄さんのスケベ心に呆れても……私は……この姿を受け入れている?)


冷えた指先が鏡面に触れる。映った自分の表情が僅かに歪んだ気がした。


***


同時刻・地獄門前

そこら中一帯からおびただしい亡者が飛び出し襲ってきた。

しかし神人力を使っての攻撃は控えてくれと言われたのを思い出し金棒を振り回し亡者を叩き飛ばす。

亡者は粉々になり吹き飛んでいくがすぐに再生をしはじめる。

「これはいい。物理的な力だけなら亡者どもを浄化せずに済むらしい。しかしこれじゃ埒があかんな」と困惑気味

襲い来る亡者どもを金棒で払いのけながら前へ進んでいくと地獄門に辿り着いた。

そこには巨大な犬…いや犬とも違う頭が三つもある

「ふう、休む暇もないな」


再び現世・一軒家


「かぐやちゃん」


ヒミコが紅茶を差し出してきた。湯気の中に漂う薔薇の香りがかぐやの苛立ちを和らげる。


「悩んでるでしょ?」

「……ヒミコ様には敵いませんね」

「当然よ」ヒミコがくすりと笑う。銀髪が風鈴のように揺れた。

「時雄さんが命懸けで戦ってるのに……私はここで贅沢していいのかって不安なんです」

「贅沢じゃないわ」ヒミコがカップを回しながら続ける。

「ここは“待ち受ける場所”。貴女には貴女の役目がある。気づいてないだけでね」

「役目……ですか?」

「ええ。まあ、いずれ解りますからね♡」


### 地獄門前・三頭犬の嘲笑


「ふむ、亡者どもをいとも簡単に蹴散らすとはな」

門前に蹲る三つの巨大な首が一斉に唸りを上げた。ケルベロス――地獄の番犬だ。それぞれの口から青白い炎が漏れ、牙がガチンと鳴る。


「俺様は閻魔大王直属の門番・『三眼のトリトニア』だ」右側の頭が吠える。「お前ごときが通れると思うてか?」


「地獄門を通過するためには死者の魂十万個が必要なのだぞ」中央の頭が嘲笑う。「それを積まずに入れば即刻灰塵と化すのだ」


「しかも生きて地獄を出た者は皆無」左側の頭がニタリと笑う。「お前は哀れな第一号になるわけだ」


時雄が金棒を構える。

「十万? 冗談言うな。そんなにいたら足の踏み場もないぞ」


「ほほほ! 愚かな人間よ!」

トリトニアが吠えた途端、地面が波打ちケルベロスの巨体が倍以上に膨れ上がった。毛並みが毒霧となり視界を覆う。


### 同時刻・日本・ヒミコの館


「ひゃっ!?」


リビングで紅茶を啜っていたかぐやのカップが宙に浮いた。窓ガラスがびりびりと震え、庭の植物が一斉に傾く。


「どうしました?」かぐやが振り返るとヒミコは目を閉じていた。銀髪の先端が静電気で逆立ち、碧眼が妖しく輝いている。


「……地獄門で騒動が起きているわ。相手は三つ頭の番犬ね」ヒミコの声に珍しく緊張が滲む。

「助けなくていいんですか?」

「干渉したら試練にならないわ。でも気になるなら――」

ヒミコが指を鳴らす。壁が液体のように蠢き大きな鏡が現れた。鏡面が渦巻くと――地獄の門前が映し出される。


### 地獄門前・ケルベロス対神人


「ふんぬぉぉおお!!」


トリトニアが毒霧を撒き散らしながら突進する。三つの頭がそれぞれ別方向から噛みつき――


**カンッ!**


金属音と共に時雄の姿がかき消えた。金棒の影だけが地面を滑る。


「速い!?」中央の頭が驚愕する。瞬間――真上からの踵落としが炸裂!

「ぐおぉ!?」


ケルベロスの巨体が地割れを起こして沈む。しかし毒霧が巻き戻るように渦巻き――再生が始まった。

(くそっ……再生が早い!)

時雄は距離を取った。

「朱羅坊の時は必死だったから力を使って浄化させてしまったがまずかったのかな。かといってこいつもそうだが力なしでは太刀打ちすらできそうもない。でも、ヒミコ様は亡者にはって言ってたから亡者以外はいいのか?って言っても仕留めなきゃこちらがやられちゃうからいい事にしとこう」とぶつぶつ言いながら両手を開き敵に向け攻撃のイメージが具現化するように念じた


時雄の掌から炎が迸る。轟音と共に燃え盛る火球が三頭犬トリトニアへ殺到する!


「グオオォォン!?」


左側の頭が真っ先に炎に包まれた。黄金の体毛が黒焦げに変わり、苦悶の叫びが断末魔に変わる。だが再生しようとする中央と右の首が牙を剥き――

「遅い!」

時雄が回転しながら二つの首へ飛び込む!両足を交互に叩き込み、右の首は脊椎が砕け、中央は頭蓋が半分潰れた!

「ぬおおっ……!」

トリトニアが地響きと共に倒れ込み、毒霧が散っていく。

(朱羅坊の教訓活かして火力抑えたが……それでも核となる魂以外は完全に消し去ることができたか)

息を荒げながらも確信した。この力なら――。


### 現世・ヒミコの館


「すごい……!」

鏡面に映る地獄の戦場を眺めるかぐやが思わず声を上げた。


「時雄さん……あんなにも強くなっていたなんて……」


だが次の瞬間、彼女は自分の胸に手を当てる。

(あれだけ苦戦した相手を瞬殺……まるで別人みたい……)


ヒミコがカップを置いた。「彼の力は日に日に増しているわね。それに――」

碧い瞳がかぐやを捉える。「貴女との魂の繋がりもますます強まっている。それ故に……貴女の身体にも変化が始まっているわ」

「変化……?」かぐやが首を傾げた時、胸元がきゅっと締め付けられたような違和感。


### 地獄門突破後の世界


トリトニアを倒し終えた時雄の前に、巨大な門扉が軋む音と共に開いた。

「さて……何が出るか」

一歩踏み出した瞬間――空気が一変した。

灰色だった雲は朱に染まり、空から赤い雨粒が落ちてくる。


「ここは……」

振り返ると門は跡形もなく消失していた。目の前には巨大な湖が広がり、湖は真っ赤に染まっている。

「今度はまるで『血の池地獄』ってとこか?」

時雄が呟いた時、亡者の群れが一斉に振り向いた。


「侵入者だ!」「生者が来た!」亡者たちの怨嗟が血の池を震わせる。時雄は金棒を担ぎ直し、舌打ちを一つ。「うるせぇな……地獄ってのは騒がしすぎるぜ」


**ドプン!**

突然、足元が沈んだ。視線を落とすと――真っ赤な水面から無数の白い腕が湧き出している!

「チッ!」

金棒を横薙ぎに払うが、切断された腕は粘液を飛ばしながら即座に再生する。「くそっ……物理攻撃しかできないのがキツイ」

だがあることに気が付いた。金棒で粉々に飛び散った亡者達は再製速度が遅いことだ。

(こりゃいい、ちょっと休めそうだ)そう思い金棒を振り回し周りの亡者を一掃した。亡者は再生を始めたが小一時間位かかりそうだ。

「ふぅ、ちょっと休憩」とその場に座りくつろぎだした。

休んでいたら感情が高ぶり出し感情が変化していくことを感じた。

それは若いころ(今もだが)よく見た漫画やアニメを思い出した。

好きだったあのバトルアニメを…そして

「この無双感……マジで楽しい」

金棒を肩に担いだ時雄が歓声を漏らす。周囲では粉々になった亡者たちが赤黒い血液の中でゆっくり再生を始めている。

「お待たせ~地獄ツアー第二幕スタート! さあ次は何が出てくるかねぇ?」

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