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不思議な国編⑧

### 第59階 - 大魔王ドルアーガ

**【BOSS: ドルアーガ】**

黒曜石のような鎧を身にまとった巨漢が玉座に鎮座して出番を待っている。

両手には燃え盛る双刃、目は血のように赤く光る。

**ドルアーガ:**(低い嘲笑)**「愚かな侵入者どもよ……神々の世界は俺様の城となる!」**

入り口付近

**かぐや:** 「おかしいわね……ここは『大魔王ドルアーガ』が鎮座しているはずなのに、気配すら感じられない」(剣の柄を強く握る)

**ヒメカ:** 「あれ〜?お姉ちゃんの感覚が狂った?」(リボンをくるくる回しながら)「でも確かにさっきまで居たはずなのに……消えた?」

**時雄:** 「まさか……隠れて俺を襲うつもりか!?」(扉の陰で震える)

**かぐや:** 「違うわ。これも謎解きの一種みたいね。今までは宝箱出現だったけど今回はドルアーガを出現させるための謎解きね」

ここではハイパーナイトと呼ばれる騎士たちがかぐやと同じ速度で走り回っていた。

**時雄:** 「だったら出てこない奴なんてほっといてもう出口から出ようや、隠れてる馬鹿なんてほっときゃいいさ」

**ヒメカ:**「お兄ちゃん、気持ちはわかるけど逃げるのは悪手だよ、これお兄ちゃんも解って言ってるでしょ」

**かぐや:** 「まずはあのハイパーナイトとやらを殲滅させなきゃね」


**かぐや:**(周囲を見渡す)「どうやら彼らの動きにはパターンがあるわ」

**ヒメカ:**(リボンを伸ばし騎士の軌道を可視化)「右回り二体・左回り三体・中央停止一体……これを崩せば魔法使いが出てくるはずよ♪」


**時雄:**「おぉ!つまり……俺がわざと囮になればいいのか?」(傷だらけの拳を握る)「『時雄君囮作戦』発動だ!」

(突然前に飛び出す)

かぐやは目の前のハイパーナイトを全て薙ぎ倒していく。最後の一体が倒された瞬間、空中から魔法使いが出てきた。


かぐやが最後のハイパーナイトを切り捨てる刹那――紫電が天井を引き裂き、漆黒のローブをまとった魔術師が舞い降りた。顔は影に隠れ、指先には無数の紫色の魔方陣が浮かんでいる。


**かぐや:**(即座に盾構え)**「これが……ジョルアーガを呼び出す鍵?」**

**ヒメカ:**(リボンを逆巻きにさせ警戒態勢)**「お姉ちゃん!あの魔法使いが発動させる『禁呪』を破らないとジョルアーガは永遠に現れないよ~!」**


かぐやとヒメカが警戒する中、時雄がずいと前に出る。


**時雄:**「俺にやらせてくれ」(傷だらけの身体を引きずりながら)

**「今までずっと損役だろ? このぐらいしないと報われねぇよ」**


**かぐや:**(眉をひそめる)「バカな真似はよしなさい。魔法使いを可視化するためのアイテムであるキャンドル持ってないでしょ。見えないのに戦えるはずないでしょ。しかも素手で。私にいいとこ見せたいって気持ちは伝わってくるからわかるけどおとなしくしてて頂戴!」

と怒鳴られてしまった。


しかし時雄は意地になったのか聞く耳を持たずに魔法使いに向かっていった。

時雄の奇襲に対し魔法使いは難なくかわしたがその隙を狙ってかぐやが猛ダッシュをかける。

時雄は思いっきり蹴り飛ばされそのまま柱へと衝突してしまった。

「この役立たず!」

「でもおかげで一撃入れる事ができたわ」と魔法使いに向かって剣を向けるが既に消えてなくなっていた。

それと同時に今度はブラックドラゴンが姿を現した。

**ヒメカ:**「あれ~?予定とは違うドラゴン出てきた‥お姉ちゃんちょっと強いドラゴンだけどがんばってね。あれを倒せばいよいよドルアーガよ」


黒龍が現れると空間全体が暗闇に覆われる。

かぐやはジェットブーツで滑空しながら攻撃するが黒龍も素早く対応する為に決定打が出ない。

ヒメカ:「お兄ちゃん、怪我はどう?あと少しの辛抱だからがんばってね」


時雄:「ありがたい……でも柱にぶつけられたショックで動けねぇ……」(倒れたまま手を振る)

黒龍が翼を広げて吠える

黒龍:「グオオオオ!」(黒いブレスが放たれる)


かぐや:「この速さ……通常のドラゴンとは桁違いね!」(盾でギリギリガード)


時雄:「柱に隠れれば一応安全かも……ってうわっ!?」(隠れようとした柱が黒龍に砕かれる)

ヒメカ:「お姉ちゃん!あのドラゴンの弱点は胸元よ!」(リボンが魔法陣を形成)


かぐや:「了解!」(ジェットブーツで加速)

黒龍が尻尾で地面を薙ぎ払う。

時雄:「うぉい!こっち来るなっての!」(横転して回避)

かぐやが急上昇から急降下!

かぐや:「これで終わりよ!」(剣先が黒龍の胸元を貫く)


黒龍:「ギャアアッ!?」(灰となって崩壊)

ヒメカ:「お疲れさま~♪☆」


かぐや:「ふぅ……ようやくドルアーガの結界解除ね」

(魔法陣の中心から巨大な影が隆起)

ドルアーガ:「愚かなる者どもよ……我が力を前にひれ伏すがいい!」(鎧から黒いオーラが放出)


ヒメカ:「ついに主役のご登場♡でも油断しないで!ドルアーガの真の力は『禁断の魔法書』を手に取ってからだからね」(リボンが警告色に変化)

時雄:「よーし!じゃあさっそくバニー姿のヒメカちゃんを見せてもらおうかな~☆」

(ノリノリで拍手)かぐやが時雄に怒りの一瞥を送った。

かぐや「本当に頭が沸騰してるようね」

ヒメカ:「そうだね~でもまずはお姉ちゃんが勝たないと特訓モードに突入だよ?」

時雄:「げげっ!?」

(慌てて隅っこに避難)

その時突如空間がゆがみ塔の出入り口付近で見た像そっくりのイシターが現れた。


**ジョルアーガ:**「愚かな……女神までも現れるとはな」

(黒鎧から瘴気が渦巻き、床に亀裂が走る)


**ジョシター:**(光の輪の中に立ち、白銀の髪が逆巻く)

「長い間封印されていたわね、ドルアーガ。今こそ清算の時よ」


**ヒメカ:**「すごい!ジョシター様が本気モードだよ~!」


**時雄:**「うおお!リアル女神様降臨きたあああ!」

(傷だらけのまま膝立ちで拝み始める)

**「やっぱ胸元の鎖モロ見えって最高っすね!」**

**かぐや:**(氷点下の視線で時雄を射抜く)

「……あとで懲罰房に閉じ込める」


**ヒメカ:**「でもちょっと待てよ。おかしいよ。こんな時に出現なんて。本来なら五七階で出現予定だったのにその時はでなかったでしょ。おかげで大切なアイテム一つ足りない状態なのも気になるし」


偽イシターが冷笑とともに光を失い、元の歪んだ姿――サッカバスへと変貌。禍々しい鎧が溶解し、蛇のような触手を剥き出しにした異形の怪物が現れた。


サッカバス:「フハハ!貴様らの信仰も虚像だ!」

触手が床を叩くたびに石化ビームが放射され、柱が粉々に砕ける。


かぐや:「ヒメカちゃん!あの偽物の核は胸部の水晶よ!」

ジェットブーツで高速旋回し、盾で石化光線を弾き散らす。

ヒメカ:「任せて~!」

リボンが七色に煌めき、水晶めがけて螺旋突撃!

ズドンッ! 触手が千切れ飛び、核が露出。

時雄:「今だ!俺の特製『ピースメーカー直伝・物理エンチャント剣』!」

傷だらけのまま奥義を叫ぶ(実際は拾った木の枝)。

かぐや:「……何のスキルもないでしょうが」(呆れ)

かぐや「ジョシター様を語るとは絶対に許せない!でもこれでおしまいよ」そう言いつつ核を破壊しジョッカバスは蒸気を発し消滅した。

残るは親玉ドルアーガのみ。こいつさえ倒せばジョシターさまとジョイちゃんがいる六〇階への扉が開く。


皆緊張を隠せない様子だった。

しかし時雄だけは……


時雄:「ひゅー!ここまできたら後はお任せコースだろ?」

(まだ木の枝を握ったまま余裕顔)

ジョルアーガ:「フン……神々の使者も堕ちたものだ」

(鎧の隙間から妖気を噴出)

かぐや:「余計な口は慎みなさい」

(盾を掲げて前に出る)

ジョルアーガ:「ならば見せてやろう……真の絶望を!」

(剣を天に翳すと魔法陣が展開)

時雄:「うぉ!なんかヤバそうなオーラ出てる!?」

ヒメカ:「お姉ちゃん!あれは『暗黒召喚』だよ!モンスター軍団が一斉に湧き出る特級魔法!」(リボンが赤く点滅)

かぐや:「ヒメカちゃん!結界準備!」

(剣先を地面に突き立て魔法陣を展開)

ジョルアーガ:「無駄だ。貴様らの抵抗もここで終わる」

(哄笑と共に暗黒の渦が発生)

時雄:「ちょっ!?マジで大量のモンスター来たんですけど!?」

(焦って木の枝を構える)


かぐやが結界を展開すると同時に戦闘が開始した。

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