不思議な国編⑦
**ドラゴン:**(咆哮し炎を吐く)「ギャオオォォッ!」
**時雄:**「うわっ!熱っ!やべえって!」(全力で避ける)
**かぐや:**(炎を巧みに避けながら)
(腰に下げた瓶を取り出し飲み干す)**「……効果発動」**
(全身の鎧が紅く輝き始め剣が焔を纏う)
**かぐや:**「これでおしまいよ――〈ドラゴンブレイカー〉!」
(紅蓮の斬撃が一直線に飛翔)
**ズバァァン!!**
**ドラゴン:**(巨大な頭部が一撃で吹き飛び黒煙と共に消失)
**ヒメカ:**(拍手喝采)「わ~すごーい♡ クリティカル命中だよ!」
**時雄:**「おおお……マジで一撃で終わっちゃった」
(ぽかんと口を開けたまま)
**かぐや:**(ゆっくり剣を収めながら)
**「これで脅威は消えたわ。後は鎧兵士だけね」**
**ブラックナイト:**(重い鎧を引きずりながら突進)「ガシャアァ!」
**ブルーナイト:**(四方八方から囲む)「シャッ!」
**時雄:**「ちょっ!こっち来んな!俺丸腰だぞ!」
(慌てて壁際へ逃げる)
**かぐや:**(盾を構えながら様子を伺う)‥が…
「ふん、雑魚どもが、いつでもどうぞ♡…ん?え?」突然何を思ったが背を向けて逃げて行った。ヒメカも急いで後を追う。
時雄はその場に取り残されてしまう。
**ヒメカ:**(リボンを振り乱しながら駆け寄る)「お姉ちゃん!?どこ行くの〜?」
**かぐや:**(必死の形相で叫ぶ)「冗談でしょ!何よここの宝箱の出し方は。ブルーナイトの攻撃をワザと受けてボロボロになることって…」
**時雄:**(完全に孤立)「おい待てよ!俺も連れてけ──」
(兵士たちに囲まれ絶体絶命)
ブルーナイトの剣が空を裂く。
時雄:「ちょちょ待った待った!マジ無理だから!」(地面をごろごろ転がり回避)
ブラックナイトの大斧が風を巻く。
時雄:「うおおおおっ!?盾すらないのにどうすんだよ!」(咄嗟にジャンプ)
ヒメカ:「お兄ちゃん頑張れ〜♪」(安全圏から手拍子)
時雄:「応援より助けろよ!」(涙目)
### 窮地突破策?
ヒメカ:「でもさ〜あの宝箱開けないと次に進めないよ?」
かぐや:「わかってるわよ!だからって無駄に傷つきたくないじゃない!という訳だから時雄さんがんばれー」
時雄:(ブルーナイトの槍に刺されそうになりながら)
「あ、そっか……もしかして『痛み』を受けないとダメなパターン?」
ヒメカ:「そうそう!ブルーナイトの攻撃を3回受けるのが条件♡」
時雄:「マジかよ!なんで俺が損役ばっか……」(恨めしそうにヒメカを見つめる)
ヒメカ:(純粋な笑顔)「だって『プレイヤー権限』持ちじゃないしね〜♪」
かぐや:「頑張りなさい。こういう時こそいいとこ見せるチャンスよー、やられ役だけど‥」
時雄:「俺を生贄にする気満々じゃん!……まあ仕方ねぇ!」
(腹を括りブルーナイトの前に立ちはだかる)
### 衝撃の痛み
ブルーナイトが剣を振るう。
時雄:「ぐっ……!」(一撃目)
HPゲージが90%→80%に減少。
ブラックナイトの大斧が掠める。
時雄:「うあぁ!」(二撃目)
80%→65%。
最後のブルーナイトが槍を突き刺す。
時雄:「いっでぇぇ!」(三撃目)
65%→50%。
宝箱出現。
ヒメカ:「わ〜い!クリア〜♡」
(リボンでぱちぱち拍手)
かぐや:「よく耐えたわね」
(やや同情的に覗き込む)
宝箱が金色の光を放ちながら開く。
中から現れたのは──緑のクリスタルネックレスだった。
かぐやはアイテムを手に入れた。
時雄はボロボロ状態でぐちぐち喚いている。
かぐやが手にした緑のクリスタルネックレス。表面には複雑な紋様が刻まれている。
**ヒメカ:**「おぉ〜!?それって……『聖者の滴』?!レア度★★★の回復アイテムじゃないのかな?」
(リボンを大きく振り乱す)
**かぐや:**(ネックレスを持ち上げ光に透かす)「残念だけど違うようね。アイテム情報を見てみたけど二七階で宝箱を出現させるためだけのアイテムみたいね」
**時雄:**「えっ!?たったそれだけ?体力回復とかじゃないの?俺ボロボロなんだけど?」(ボロボロの状態で蹲りながら不満を訴える)
(地面に肘をついて這いずるように近づいてくる)「だってさぁ……ブルーナイト3回も受けてHP50%切ってるんだぞ?回復アイテムくらいよこせよ……」
**かぐや:**(無言でネックレスをしまう)「だから言ったでしょ。貴方は『プレイヤー権限外』って。回復システムに干渉できないの」
(涼やかな口調で現実を突きつける)
**ヒメカ:**「次の階層からは敵も強くなりお兄ちゃんには敵の姿すらみえなくなるからはじめから出口付近で待っててもらうしかないわね。ダメージは大丈夫よ、いくら攻撃を受けても死ぬことはないし肉体的にも傷はつかないから。簡単に言うとまあ、亡者みたいな存在って事、ウフッ」
**時雄:**「へっ‥強力なモンスターが溢れてる中、無防備でボロボロな状態で待機してろと…」
**ヒメカ:**「そういう事、このままじゃお姉ちゃんの足ばかり引っ張るだけだからお兄ちゃんとしても嫌でしょ、愛する女性を自分のせいで危険に晒すなんて」
**時雄:**「うっ、それを言われると…へいへいわかりました。私はひたすらボロボロにされながら出口で皆さんのお帰りをお待ちすることにいたします。」とヤケクソ気味に叫んだ。
**ヒメカ:**「お兄ちゃんふてくされないで。その代わり約束通り最後にはヒミカ特製バニーガール姿になってあげるから」
**時雄:**「え?ほんとに?じゃあ叔父ちゃんがんばる」
かぐや:「まったくこのロリおやじは子供と何約束してるんだか‥はぁ‥そんなの許しません!」
ヒメカ:「えええ~!なんでダメなの?約束したのに~」(ぷくっと膨れっ面)
時雄:「そうだそうだ!約束は守れ!」(ダメージ負いながらも全力で抗議)
かぐや:「……そもそもヒメカちゃんがそんな衣装を着ること自体が問題でしょ!7歳よ⁉」(目を細めて睨む)
ヒメカ:(リボンをくるくる回し)「大丈夫だよ~♡ 私は神界管理者だし見た目は7歳でも実年齢は千年超えてるもん♪」
時雄:「えええええっ!マジで?全然見えない……」(呆然)
ヒメカ:「ついでにお姉ちゃんも一緒にどう?サービスして三人でお揃いバニースーツ♡」(リボンで指さす)
かぐや:「断固拒否!」(鎧がキィンと光る)
時雄:(ボロボロの状態で土下座スタイル)「お願いします!見たい!どんな小さな夢でもいいから叶えたいんだ!」(涙声)
かぐや:(溜息をつき)「……はぁ。ヒメカちゃん、ちゃんと管理するなら好きにしなさい」
ヒメカ:(ぱぁっと笑顔)「やった~!約束だよ!」
時雄:「うおおおお!救われたぁ!」(拳を突き上げる)
かぐや:「ただし!その後は徹底的に鍛え直すわよ!」
時雄:「え?もしかして……修行の旅が始まるんですか?」
かぐや:(不敵な笑み)「当然。この塔を出た瞬間から貴方専用の“地獄トレーニングモード”が待っているわ」
時雄:(冷や汗)「……やっぱりバニーを見る前に天国行きそうだな……」
その後の階層はかぐやとヒメカのみで動きまわり宝物を集め戦闘力も増やし特に問題もなく先へ進む一方、時雄は扉付近でモンスターにやられ放題になり苦痛にもがきながらヒメカのバニー姿や女神イシターやカイの事を思い浮かべながらただひたすら待つ役に徹していた。
### 第59階 - 地獄の最前線
かぐや:(鎧が鈍く軋む)「これが最後の関門……」
(剣を逆手に構え、螺旋階段を睨む)
**「ここを超えた先にドルアーガがいるわ」**
時雄:(ボロボロの服を引きずりながら)
「やっとここまで……って俺さっきからモンスターのサンドバッグじゃん!」
(傷だらけだが意外と元気)
**「でも待っててよかったよ!約束のバニー衣装楽しみにしてるから!」**
ヒメカ:(くるくるリボンで階段を先導しながら)
「お姉ちゃんが『聖域結界』張ってくれてるから死にはしないよ〜♡」
(振り返りながらウィンク)
**「ただね……精神的ダメージは蓄積するけど♪」**




