表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/27

不思議な国編⑤

**グチャッ!グチャッ!**

カードが地面に落下すると同時にスライムが膨張し、粘液状の生物に変貌した。。

スライムはのんびりした動きで絡みついてくる。

「なんだこいつら!?絵が本物になったのか?」

時雄が尻もちをつく。

「擬人化系モンスターよ!」

かぐやが盾を突き出しスライムの一体をはじき飛ばす。

「でもなんでカードの絵柄だけじゃなくて生き物になってるんだ?」

時雄が起き上がりながら尋ねる。

「ゲーム世界の擬人化能力よ。ここは元々データだけの世界だったけど──」

「私がリアルに書き換えちゃったの!」

ヒメカがリボンをくるくる回しながら現れる。スライムが一匹飛びかかってくるもヒメカはぴょんと跳ねて回避。

「ここは昔、ゲーム世界の設定だけだったんだよ~でもそれを私が現実にしてあげたの♡」

「ヒメカちゃんが?」

時雄が目を丸くする。

「そう!」ヒメカが胸を張る。「私は『概念編集者』だからね!『トランプ兵』のプログラムデータを現実化させて肉体を与えたの♪」

「なんでそんなことを?」

「だってつまんないじゃん?ゲーム世界って結局は数字の塊でしょ?でも現実にしたらワクワクするでしょ?」

「えへへ~♪」

ヒメカがスライムの群れを軽々とかいくぐる。彼女が指を鳴らすとカードの絵柄が光り、新たなスライムが召喚される。

「あーあー何してんのよヒメカちゃん!敵増やすんじゃないの!」

かぐやが剣を振るいスライムを両断するが次々と湧き出してくる。

「えへへ~でもほら、ここは倒した敵の数でアイテムが出るステージだから!」

ヒメカがくるりと回転し、リボンが床をなぞる。

かぐやがトランプスライムを数体撃破したらヒメカが叫んだ。

「お姉ちゃん。どこかに宝箱出現したよ」と叫んだらかぐやの脳裏にこのステージのマップが現れ宝箱の位置が正確に表示された。


かぐやがマップを頼りに進むと、突き当たりの壁が淡く光っていた。近づくと壁が溶け宝箱が現れる。

「お、宝箱発見!」時雄がぜえぜえ言いながら追いついてきて真っ先に飛びつき開けてみた。中からは『胴のツルハシ』が入っていた。

しかし時雄が取ろうとしても触れない。どうやらホログラムのような物らしい。

ヒメカ:「お兄ちゃんじゃ触れないよ。触れるのはプレイヤーだけなの」



## ジョルアーガの塔:ツルハシと迷宮

> 時雄:「俺はプレイヤーに入ってないんかよ。俺の出番は?」

> ヒメカ:「残念だけどなし♡」


### 宝箱からの驚き

**「ツルハシ」が光の粒子となり、かぐやの右手に吸い込まれる**


**かぐや:「……? 身体に力がみなぎる?」**

(右手が淡く輝き、手の甲に金のツルハシマークが刻まれる)


**ヒメカ:「おめでとう!お姉ちゃんの能力がアップしたよ~」**

(くるりと回転しながら)**「ツルハシ能力:岩を砕く力を2倍に!」**


**時雄:「なあ……俺もなんか貰えないの? 武器とか盾とか」**

(腰に手を当てて拗ねたポーズ)

**「いくらなんでも丸腰で敵陣突っ込むのは無謀すぎるだろ!?」**


**かぐや:「アンタねえ……」**

(兜越しにため息)**「最初から言ってるでしょ。ここは『あなたの戦闘力は神人レベル低すぎる』って」**


**時雄:「え~……じゃあ何のためにここにいるの俺?」**

(膝をつき頭を抱える)

**「『完全に道端の置物』じゃないですか~! 遊園地の看板みたいに突っ立ってるだけで~す!」**


**ヒメカ:「えへへ~そういうとこが面白いんだよねお兄ちゃんって」**

(リボンがぱたぱた揺れる)**「でも安心して♪ 置物には置物なりの使い道があるんだから♡」**


### 壁の向こう側へ

突如迷路が動く。石柱が自動で回転し巨大な岩石ブロックが出現した。


**かぐや:「これは……壁を壊さないと進めないタイプね」**

(岩肌に触れると指先から火花が散る)**「硬度A以上……普通の刃じゃ歯が立たないわ」**


**ヒメカ:「ここでツルハシの出番だよ~!」**

(空中でダンス)**「お姉ちゃんの新スキル発動準備OK!」**


**時雄:「おおっ!いよいよ戦闘シーンか!?」**

**「YouTube配信したら再生数爆伸び間違いなし!『神人VS迷宮の巨人』ってタイトルで……」**


**かぐや:「ちょっと集中させて!」**

(右手が黄金に輝きツルハシの幻影をまとわせる)**「行くわよ──〈岩石破壊〉!」**


**シュパンッ!**


光の軌跡を描きながら放たれた一撃が巨岩を貫通。粉塵とともに穴が開いた。


**かぐや:「ふう……これで先に進めそうね」**


**時雄:「すご……ただの殴打が光速弾レベルに……」**

(思わず拍手)**「これ俺でも使えたら天下無敵じゃん!貸してくんない?」**


**かぐや:「無理よ」**

(冷ややかな視線)**「この能力は私の精神波長とリンクしてるの。アンタみたいな煩悩まみれの脳波じゃ暴走して自爆するのが関の山よ」**

**時雄:「うわ……心読まれてる感覚マジでヤバい」**

かぐや「ふーん。なるほどね。」

時雄「なにが?俺、今、変な事考えてないんですけど、いや、ほんとに‥」

「いや、そういう事じゃなくて…あなたの記憶の中にあったじゃない。このドルーアーガの攻略法が」そう言いながらほほ笑むかぐや。


**時雄:**「え?もしかしてかぐやさん、私の記憶読めるんですかー、て噓でしょ。プライベート丸裸なんですけど‥」

かぐや:「ふふ……正確には“情報共有”ね。私たち“神人”は意識領域がリンクしているの。貴方が強く思うことは時々こっちに流れてくるわ」


**(時雄の脳裏に閃き!)**

時雄:(小声で)「待てよ……ということは……」

かぐや:(即座に)「今、『胸の谷間が見える角度』とか計算したわよね?」


時雄:「ひぃぃ!まさかのバレバレ⁉」


かぐやの鎧から蒸気が噴き出す。兜の隙間から漏れる眼光が鋭く光った。

かぐや:「この変態エロガッパ……」

(剣の柄を握りしめる)


ヒメカ:「まぁまぁ落ち着いてお姉ちゃん!今さら気にしてる場合じゃないよ〜」

(リボンをくるくる回しながら)

ヒメカ:「大事なのは攻略法でしょ?ドルアーガの宝箱システム知ってる?」


時雄:(咳払いしながら立ち直る)「おお、そうだ!思い出したぞ!この塔はステージによって宝箱の出し方が変わるんだ。必要がないアイテムが入ってる時もあるが最終ステージで必要なアイテムを持っていなかったりすると前ステージに戻されんだよな。ここのステージ緑スライム三匹倒したから宝箱が出てきたってわけか」


かぐや:「ええ。それがこの迷宮のルールね…というよりなぜその攻略法をあることすら忘れてるのにイシター様とカイさんの事だけは覚えてんのよ!」


## ジョルアーガの塔:ジョシター像への道

**時雄:**「だってさー!あの女神様の神々しさと凛々しさったら……」

(両手を合わせ祈るポーズ)**「それにジョイちゃんの『俺は悪魔と契約してない!』ってセリフ!マジで泣けたよなぁ」**


**かぐや:**「ふーん……」

(突然足を止めて振り返る)**「なら説明できる?この迷宮のルールを」**

**時雄:**「もちろん!ジョルアーガの塔は全部で六十階層で五十九階で宿敵ジョルアーガを倒し六十階でジョシター様とジョイちゃんを助ければいいんだよな。ちなみに次の二階はブラックスライムを二匹倒せば重要アイテムの一つジェットブーツだろ!」とウキウキしだした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ