女だけの世界30
かぐや:「じゃあもういいわよね!先に行きましょう!」
羅夢:「もう一つ質問!オリンピアの町を崩壊した時に巻き添えで亡くなった人たちの蘇生は誰の寿命使ったんだ?まさか私のじゃないだろうな?」
かぐや:「ああ、それだったらハーレム男の物に決まってるじゃない。普通は取れないけどああも無防備状態ならねー。楽勝よ!ここの女性達もその手で救うわよ!」
羅夢:「どうやってやるんだ?」
かぐや:「当然、神人を無力化して奪うのみ!」
羅夢:「それなら……」
かぐやは先ほど討伐した生き残った兵隊を動ける程度まで治癒を行いベッドを具現化してから優しく抱き上げて横たわせた。
かぐや:「ごめんなさいね。完全に治療してしまうとまた襲ってくると困るから動ける程度位にしか治してあげられないけど‥」と言いながら抱き抱えて寝かせてる。
かぐや:「ほら、羅夢さんも見てないで手伝う!」
羅夢:「お、おお……」
羅夢も手伝い、一人ずつベッドに乗せていき、全員を寝かせた。
かぐや:「これで良し!」
そのうちのの一人に羅夢は問いただした。
羅夢:「なあ、なんで私たちを襲ってきたんだ?別にお前たちを傷つける気はねーぞ。」
兵隊:「え?そ、それは……私たちは神人様達の命令に従っていただけなんです!命令に従わなければ下界に落とされて他の人に妻の座を奪われてしまうのです」
かぐや:「神人様?って誰のこと?」
兵隊:「私たち三人の主人です。とても美しい方です。天界のご出身でいらっしゃいます。そしてそれぞれに5人づつの妻がおりここにいる15名の兵士たちが神人様達の妻なのです」
羅夢:「なるほどね。その神人とやらは自分たちの妻を私達への当て馬にしたわけか」
かぐや:「酷い奴らね!それでその神人はどこにいるの?」
羅夢:「そうだな!自分が神人を独占したいという醜い考えでの行動ってわけか」
かぐや:「え!?そっち?批判対象がそっちなの?」
羅夢:「私は全然構わないがお前は嫌なのか?」
かぐや:「私は嫌よ!時雄には私だけでいいし他に女性を抱かれるなんて嫌!絶対に嫌!」
羅夢:「意外だな。普通ならあんなに可愛い女神や美女の妻達がいながら独占したいのかと思ってたけどな」
かぐや:「別に私は彼女たちに嫉妬なんてしないわよ?私が愛するのは時雄だけなの!それは譲らないけどね‥」
羅夢:「じゃあなんでそんなことを?」
かぐや:「私には解らないわ。時雄が私以外の女に手を出すってことが想像できないの。だって私が好きなのは彼一人だもの。そんなの許さないし無理にでも止めるし。」
羅夢:「なんか急に素直だなお前、ダーリンがお前に甘えた時、キモイって言いながら右ストレートでぶっ飛ばしてたよな!」
かぐや:「あれは仕方ないわ!彼があまりにも馬鹿すぎて我慢できなかったの!」
羅夢:「それは私がお前に思ってるわ!まあいいか。でもよかったな!神人どもがこんなに多くの女性に囲まれてたらお前も気が晴れただろうし!」
かぐや:「何よその言い方!不愉快だわ!」
羅夢:「まあ落ち着けって!でもここを守らせているっていうことはやはり神人達は私達を警戒しているということか……」
兵隊:「そのとおりですね。以前、オリンピアとゼウスの神人を地獄に叩き落としたでしょう。その話題で持ちきりですよ。そして私達妻の立場としてもそれは許せない事ですし」
かぐや:「うーん、そうだったの‥」
羅夢:「そんなことはどうでもいい!早く『クリスタルロッド』を手に入れ階段を上らなければならない。神人様とやらはどこにいるんだ?」
兵隊:「それだけは言えません!」
かぐや:「私たちは彼らをどうこうしたい訳ではないのよ。ただ彼らの持つ『クリスタルロッド』が欲しいだけ。それなのに今まであった神人ときたら…嫌がらせで渡さん!て言い張るからつい…」
兵隊:「わかりました!ならばこの城の地下に行ってください。そこに宝物庫がありますからそこに安置されているはずです」
かぐや:「ありがとう!助かるわ」
兵隊:「ですがお気を付け下さい。宝物庫の鍵は神人様だけが持っているので開けられません。もし手に入れられたとしてもそれを狙って神人様が襲ってくるかもしれません。神人様の力はお強くかつ狡猾ですのでお気をつけください」
かぐや:「……」
羅夢:「そうか、わかった。忠告感謝する」
羅夢:「そうと決まれば早速、神人を探しに宝物庫とやらに行こうぜ!」
かぐや:「ちょっと待って!鍵がなければ開けられないって…結局彼らと交渉しなくてはならないって事よね‥」
羅夢:「あ、そうか‥仕方ねー、先に探して捕まえとけばいいか。時間の節約になるし、一石二鳥だ」
かぐや:「ねえ、兵隊さん。」
兵隊:「なんでしょう?」
かぐや:「もし、神人達が要求を拒んだときにはこちらも力づくでいかなくちゃいけなくなるの。その時にこの空中庭園が崩壊させてしまったらごめんね。先に謝っておくね。」
ニッコリと微笑んで……
兵隊:「え?あ、はい‥」
かぐや:「じゃあ行きましょ!羅夢さん!」
羅夢:「お、おう!」
二人は兵隊に案内され、まずは宝物庫の場所を確認する為、城内の探索を行った。途中、侍風と騎士風の傀儡に遭遇し何度か戦闘になったが、今回も難なく突破した。
兵隊:「この部屋が宝物庫になります。」
かぐやは気配を感じ立ち止まる。羅夢:「何かあるのか?」
かぐや:「いえ、これは気のせいかもしれないけど、この宝物庫の中から妙な気配を感じるの‥」
羅夢:「気配だと?どんな感じなんだ?」
かぐや:「うまく言えないけど……上手く言えないけど……危険な予感がするの。とにかくこの扉を開けたくない……」
羅夢:「大丈夫だろ、私が扉を開けるからお前はここで待ってろ!」
かぐや:「嫌よ!私も一緒に行くわ!」
羅夢:「そうか?わかった!私についてこい!」
かぐや:「うん!」
二人はゆっくりと扉を開け中に入った。が、その時、
かぐや:「危ない!」かぐやはとっさにバリアを張り羅夢と兵隊達を守った。そのとたんバリアの周りを紅蓮の炎が包み込んだ。
兵隊:「キャーーーー」
羅夢:「なんだこれは!?火事か!」
かぐや:「これは普通の炎じゃないわ!攻撃魔法ね。それもかなり高度な物だわ。この炎が途切れない以上、宝物庫から出られない」
羅夢:「そうか。それなら一気に片付けるか!」
かぐや:「駄目!この空間は神人によって結界が張られているわ。下手に手を出したら危険よ」
羅夢:「ならどうするんだ?」
かぐや:「まずは落ち着きなさい。焦るのは禁物よ。今、この場を離れて兵隊たちを避難させてもらえる?」
羅夢:「わかった!お前は大丈夫なのか?」
かぐや:「私は大丈夫よ!ただこの状態じゃバリアを維持するのがやっとね」
羅夢:「よし、行くぞ!」
かぐや:「あ、急ぐと言ってもバリアから出ないでね。死ぬことになるから!」
兵隊:「はい!」
かぐやは羅夢の後に続き、庭園の外まで後退した。
そのあとをかぐやが追う。




